金沢土産 一体何を買えばいいの?問題

金沢観光を楽しんだら、最後はお土産選びが待っています。しかし、「金沢ならではのお菓子って一体何?」「何を買っていけば正解なの?」という疑問にぶち当たる人が多いようです。そうなんです、金沢に銘菓はありますが、東京の「東京バナナ」、福岡の「博多通りもん」、北海道の「白い恋人」のような日本全国に認知されているものはありません。しかも和菓子となれば、(割と大きい和菓子店と言えど)焼き菓子のような大量生産が難しいですから、生産量は限られます。そこで、お土産選びで肝心になってくるのがこの3つだと思います。

①地元に根付く歴史ある老舗菓子店のロングセラー銘菓であること
②おいしさで支持されているもの、口コミ票が多いもの
③金沢ならではの限定感(地元食材使用や本店限定商品など)

逆に、パッケージに“金沢”とか“北陸新幹線開業”と謳ってあるだけで、肝心のおいしさが重視されていない商品は誰しも買いたくないですし、我々金沢人としても自慢の銘菓をぜひとも選んで頂きたいと思っています。そこで、上記①~③を重視し、私が勝手に選ぶ「金沢の和菓子お土産ランキング」を作成してみました。観光で金沢に来られた方、または地元の方も手土産を持って行かなければならない時の参考にして頂ければ幸いです。

そもそも金沢人は本当にお菓子好き

ちなみに金沢人は和菓子をよく食べるのですが、それは数字で見ても明らかなんです。さらに和菓子のみならず洋菓子まで、各ジャンルで購入金額1位や上位が目立ちます。本当に金沢の人はお菓子をよく食べるんです。

家計調査の1世帯当たり品目別年間支出金額及び購入数量(二人以上の世帯)のデータ(※総務省統計局のHPより抜粋)
http://www.stat.go.jp/data/kakei/5.htm
品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング( 平成25年(2013年)~27年(2015年)平均 )を参照

●「菓子類」全国1位:金沢市(101,961円)(全国平均 80,701円)
●「他の生菓子」(ようかん、まんじゅうは除く) 全国1位:金沢市(16,560円)(全国平均 9,161円)
●「ケーキ」全国1位:金沢市(9,058円)(全国平均 6,856円)
●「プリン」全国1位:金沢市(2,007円)(全国平均 1,455円)
●「スナック菓子」全国1位:金沢市(7,014円)(全国平均 4,350円)
●「アイスクリーム・シャーベット」全国1位:金沢市10,600円(全国平均 8,276円)

それでは私が選ぶ【金沢土産 和菓子TOP10】です!

※このランキングは私個人の主観です。
※上記の通り、①地元に根付く歴史ある老舗菓子店のロングセラー銘菓であること、②おいしさで支持されているもの、口コミ票が多いもの、③金沢ならではの限定感(地元食材使用や本店限定商品など) のポイントに加え、お土産に好適なもの(賞味期限など)というポイントを重視して選んでいます。

1位:菓匠高木屋「あんず餅」
2位:圓八「あんころ餅」
3位:甘納豆かわむら「大浜大豆」
4位:松葉屋「月よみ山路」
5位:うら田(麦笛、愛香菓などセット)
6位:中田屋「きんつば」
7位:俵屋「じろあめ」
8位:諸江屋「塩どら焼き」
9位:森八「宝達」
10位:まめや金澤萬久「みたらし豆」

【1位】菓匠 高木屋「あんず餅」(6個入:1080円)

外食文化研究家 雅珠香
何度かテレビ番組でも取り上げられたこともありますが、本当においしいと思います。
オレンジ色の羽二重餅には、蜜漬けの丸ごとあんずが白餡と共に包み込んであります。あんずのフルーティーでジューシーな甘さが、白餡と喧嘩せずに絶妙なバランスで調和し美味。私は自身のおやつとしても定期的に購入していますが、オススメの食べ方は、凍らしておいて半解凍が一番好きです。お日持ちが常温で4日というのも、手土産に心強いポイントです。
購入は、本店(金沢市本多町1-3-9)、金沢駅、香林坊大和など。

【2位】圓八「あんころ餅」

外食文化研究家 雅珠香
1位にしたいという気持ちがありながら、1位にできないのがコレ。なぜならばお日持ちが1日だけなんです。(お日持ち一日の理由は↓こちら

「圓八のあんころ餅」石川県代表の銘菓と言えばこれ!おいしさの秘密はこの手間にあり!本店限定まんまるも美味
http://food-japon.com/p/ankoro-enpachi

その日のうちに食べられるのであればぜひお土産に。
お日持ち重視ならば、圓八カントリーマアム(北陸限定)というのもあります。まさかのコラボということで注目度高ですヨ!

【3位】甘納豆かわむら「大浜だいず」(300円)

外食文化研究家 雅珠香
金沢の三大茶屋街のひとつである“にし茶屋街”の一角にある甘納豆専門店です。にし茶屋街は、ストリートが短くて観光箇所も少ないので、観光としては見どころが少ないのが正直なところですが、夜には“お座敷”の太鼓の音が町家から漏れ、風情があります。かわむらさんは、格子戸の料亭が軒を連ねる奥手の角にあります。芸妓さんの御稽古小屋兼事務所である“検番(けんばん)”の向かいですよ。
さまざまなタイプの甘納豆、さらにようかんや柑橘ピールの砂糖漬けなどもありますが、個人的にはオーソドックスな甘納豆シリーズが好きです。パッケージデザインは素朴な可愛らしさで癒されます。
定番人気の「大納言甘納豆」や高級大納言の「春日大納言」、ひよこ豆やとら豆など多種の中から好みを見つけるのも楽しいですよ。お土産なら、やはり地物食材から選ぶのがいいでしょう。私は特に「大浜だいず」が好きです。珠洲狼煙地区にある「二三味(にざみ)農産」さんによって栽培されている“幻の大豆”を使用。絶妙な噛みごたえと、噛むほどに滲み出る濃い旨さは格別です。
甘納豆はどれも保存料無添加なので、開封後はお早めに。
販売は、百貨店や駅ナカなどでの取扱いはなく、基本的には本店(金沢市野町2-24-7)のみなので、手土産にするとレア度が高いですよ(21世紀美術館に一部あり。)お取り寄せは、電話注文にて代引き発送のみ対応しています(ネット販売はなし)。

【4位】松葉屋「月よみ山路」(税込750円)

外食文化研究家 雅珠香
松葉屋は、小松にある創業160年以上の老舗和菓子店で、「月よみ山路」とは同店の代表銘菓である“栗蒸しようかん”です。何がすごいのかというと、どこを切ってもゴロゴロの栗にあたるんです!切っても切っても栗!これはインパクトあります。しっとりした蜜漬けの甘い栗に、むっちり食感の甘さ控えめのこし餡蒸しが合わさります。誰かと一緒に食べないと、一人で完食してしまう恐れあり(笑)口コミでその人気が広がり、小松空港では「お土産ランキング」1位に。食べたら人にオススメしたくなる気持ち、分かります!メディアでも取り上げられることが多い人気もので、さらに「第二十二回全国菓子大博覧会 名誉総裁賞」も受賞している実力派でもあります。また、お日持ちが常温で10日ほどあるのもポイントです。お味は2味あり、定番の栗もいいですが、クルミもイチオシなので、3棹セット(税込2450円)にするのがオススメです。
購入は、本店(小松市大文字町69)、小松空港、金沢駅、めいてつエムザなど。

【5位】うら田(麦笛、愛香菓など詰め合わせセット)

外食文化研究家 雅珠香
昭和11年(1936年)創業で、金沢の老舗和菓子店の中では新しい方(というのがスゴイ)ですが、ファンがとっても多いですね。他にはない個性やオリジナリティーを持ちながら、風味や口当たりまで緻密に計算されているお菓子です。個人的には(自家需要にて)どら焼きの「唐崎」をリピート買いしていますが、贈り物として選ぶときは「愛香菓(あいこうか)」、「麦笛」、「さい川」といったうら田さんの定番の詰め合わせセットにします。どれも凝っていておいしく定評がありますから、うら田さんの場合は単体買いよりも詰め合わせが良いと思います。

「愛香菓(あいこうか)」はアーモンドとシナモンとレモンが溶け合う、洋菓子の感性をプラスした一口菓子。ほろほろと口どけ良く、余韻する風味が奥ゆかしい。「麦笛」は栗を一粒包んだお菓子で、麦こがし(大麦)の香ばしい風味を生かした、どこか懐かしくて素朴な味わいです。「加賀八幡 起上もなか」は、加賀八幡起上り人形をモチーフにしたおめでたいモナカ。味はもちろんですが、見た目のインパクトがあるので、これ単体でお土産にするものいいでしょう。最中の型も“起上り”ですから、包みを開けたときも驚いてもらえるはず。 
ちなみに、うら田のどら焼き「唐崎」は私の大好物で、自家需要としてよく購入しています。生地は黒糖入りでしっとりとしており、奥深~い甘さと香ばしさが余韻に残り美味。
販売は、本店(金沢市御影町21-14)、泉野店、八日市出町店など直営店の他、金沢駅、めいてつエムザ、香林坊大和など。

【6位】中田屋「きんつば」

外食文化研究家 雅珠香
きんつばと言えば中田屋。中田屋と言えばきんつば。金沢土産の定番中の定番です。説明不要のおいしさと安定感でロングセラー。奇を衒わずに間違いないところを狙いたいのであれば、中田屋のきんつばに限ります。個包装にしてあるので、“配りやすい”というのもポイントが高いですね。販売は、本店や直営店、金沢駅、めいてつエムザ、香林坊大和など多数。

ちなみに、ひがし茶屋街の入り口にはカフェスペースのあるお店を構えており、そこでは中田屋のあんを使った洋菓子も食べられるんです。これは観光の際にぜひ巡ってみてくださいね。
中田屋 東山茶屋街店 和味:http://food-japon.com/p/nakatayawami
 

【7位】俵屋「じろあめ」

外食文化研究家 雅珠香
こちらも金沢土産では定番。ドラマ「半沢直樹」にチラッと登場した際に、全国的にぐぐぐーんと認知度が上がった商品でもあります。創業は天保元年(1830年)。じろあめは、水あめ状のやわらかいあめで、原料はお米と大麦の芽(麦芽)だけです。お砂糖は入っておらず、人工甘味料や合成保存料も一切使用していませんから、お子様や健康に敏感の方も安心して食べて頂けるはずです。おやつとしてはもちろん、調味料として利用されている金沢のお料理屋さんも少なくありません。商品ラインナップには、固形状の飴もありますが、私はやはり定番のやわらかいじろあめが一番好だなぁ。
販売は、本店(金沢市小橋2-4)、金沢駅、めいてつエムザ、香林坊大和など。
ちなみに、本店では予約にて「じろあめ詰め体験」というのができます。専用容器にじろあめを詰めるだけですが、ビヨーンとのび~るじろあめを操るには長年の経験が必要。ちょっとした職人体験も出来て楽しいですよ。
あめの俵屋: http://food-japon.com/p/tawaraya

【8位】落雁 諸江屋「塩どら焼き」

外食文化研究家 雅珠香
江戸時代末期の嘉永二年(1849年)創業の落雁屋さんです。「加賀宝生」や「花うさぎ」は定番の人気商品。私は落雁の中では、あんこを挟んだ生落雁である「濃茶落雁」が好きです。意外なオススメは「塩どらやき」で、私は自家需要でもお土産でもよく購入しています。半月型にあんこを挟んであって、1袋に2個入り。配りやすい個包装というのもいいですね。特徴は能登の揚げ浜塩を使用していることで、対比効果で甘さを最大限引き立てており、甘じょっぱさが余韻に残ります。販売は、本店(金沢市野町3丁目1の38)や直営店、金沢駅、めいてつエムザ、香林坊大和など。

さらに諸江屋さんは、にし茶屋街にある支店のイートインもオススメです。
秋冬は卓上七輪で自ら焼くお餅の能登大納言ぜんざいが食べられます。夏はオトナのかき氷をどうぞ~
落雁諸江屋 にし茶屋菓寮 味和以(あじわい): http://food-japon.com/p/moroeyaajiwai

【9位】森八「宝達」(1個 税込129円)

外食文化研究家 雅珠香
金沢の和菓子屋さんでは大きく展開されている企業さんです。定番は落雁の「長生殿」、「千歳」、「宝達葛くずきり」など、その他季節菓子も多々。私のお気に入りは、定番の半月型どら焼き「宝達」です。しっとりもちもちした皮の食感が美味。配りやすい個包装というのもいいですね。1袋に1個入り。生地には金箔があしらってあります。
販売は、本店や直営店、金沢駅、めいてつエムザ、香林坊大和など多数。東京の百貨店でも数店舗で販売。

【10位】まめや金澤萬久「みたらし豆」(税込972円)

外食文化研究家 雅珠香
北陸新幹線開業前から発売となった新しい商品ですが、可愛らしいパッケージと素材にこだわった豆菓子のおいしさが受け、一躍人気ものになりました。大豆は、カリスマ農家「金沢大地」さんの国産有機大豆を使用。定番「みたらし豆」は、それを炒り豆にし、金沢醤油の甘辛醤油だれで香ばしく仕上げてあります。豆箱は九谷焼きの作家さんがひとつひとつ手書きをしたものなんですよ。芸が細かい~手がかかっています。
販売は、金沢駅、香林坊大和、めいてつエムザなど。ネットでも注文可能。さらに東京でも買えるので、レア感は少ないかもですが、地元の食材を使用していますし、おいしくて可愛らしくて喜ばれる商品だと思います。

いかがでしょうか。
たくさん和菓子がある中からお土産を選ぶ際、参考にしていただければ幸いです。