【閉店】「キッチンすぎの実」名物のボンライスとは?ハントンライスの元祖ジャーマンのキッチンにいたご主人は歴史の証人

料理: その他: ポイントについて
キッチン すぎの実 (きっちん すぎのみ)
営業時間 11:30~14:00 (L.O.) 、17:00~21:00 (L.O.)
定休日 木曜
価格帯 700円~1,000円
訪問回数 6回

※同店は2021年8月15日昼営業をもって閉店しました。43年の歩み。たくさんの美味しいをありがとうございました。
(多くの人の思い出が詰まったお店だと思いますので、しばらくレビューを残しておきます。)

 
金沢石引のアーケード商店街の一角にある洋食店。創業は昭和53年(1978年)です。
ご存知金沢のソウルフードと言われるのが「ハントンライス」で、同店も提供店。店主の杉本外志さんは、その昔ハントンライス発祥の「ジャーマンベーカリー」のキッチンにもいらっしゃった方ですから、ハントンライスの歴史を見守ってきた証人であると言えます。

●ハントン
ここのハントンには、タルタルソースにパプリカ粉などを合わせた“特製サウザンドソース”がかかっています。こだわりのバターとケチャップを使用したライスは、素朴で懐かしさを誘う味。フライはカリっと揚がった白身魚ですが、元祖ハントンライスのフライには、オヒョウと呼ばれる魚が使用されていたそうです。当時漁獲量が多かったこのオヒョウをおいしく活用するため、ハントンライスが誕生したという説も中にはあるようですね。
金沢グルメのバイブル あすかの美味献立(びみこんりゅう)
●ボンライス
同店オリジナルのメニューで、お店を代表する一品でもあります。何度も改良を重ねて生み出されたそうです。ネーミングの珍しさにも興味をそそられますね。
“ボン”は「おいしい」を意味するフランス語。
ご飯を覆い隠しているのは、玉ねぎと豚肉入りのデミグラスソースで、食欲を掻き立てられます。コクのあるソースは軽やかな酸味が効いており、豚肉との相性も良くご飯がもりもり進む。気付いた頃にはお皿は空っぽです。


サラダとスープセットでした。

●カツハントン
トンカツバージョンのハントンライスです。これがホントのハン“トン(豚)”か?特製ソースがまたいい味付けになっており、カツも玉子も進む味!
金沢グルメのバイブル あすかの美味献立(びみこんりゅう)
●ポークピカタ
豚ヒレ肉に小麦粉と玉子を絡ませてソテーした料理。豚ヒレ肉はジューシーでやわらかく、さらにそれをふんわり包む玉子がふかふかのクッションとなり、予想以上に食感がソフトです。
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