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北陸でトップクラスでしょう、食通も注目する一店です。
営業は基本的には夜(日曜は昼営業あり)。コースは21,000円(税別)のみで(カニの時期など変動もあり)、金沢エリアでは(いや北陸では)価格帯は一番高級かもしれません。しかしながらクオリティーの高さで人気を集めており、予約は困難。お客さんは首都圏などはもちろん、海外からのお客さんも珍しくありません。

金沢市中心部からだと車で25分くらいでしょうか、野々市市の中でもちょっと説明しにくい住宅街の中にあります。ですから、ナビ利用かタクシーがベスト。お酒を頂くことを考えたらタクシーですね。
外食文化研究家 雅珠香

予約の時刻までは、カウンターの外のベンチにて待ちます。
時間になったら席に案内され、一列に並ぶカウンターに奥から順に通されます。
無駄なものが何一つないキリっとした空間で、張り詰めた緊張感があります。北陸のどのおすし屋さんよりもドキドキ感ありかも。

※飲食中の撮影は不可なお店なので、写真が寂しいのはお許しください。
1品1貫どれも猛々しく端正で、別格として印象付けられます。
素材の良さはもとより、味を生み出すという根幹の仕事の軸がぶれておらず、追求型の職人気質を印象づけられます。食材の旨さが最大限発揮される“温度”にも神経を研ぎ澄ませており、名物のアワビは、秒単位で蒸すなどの火入れが特徴的。精度の高いシゴトが光ります。
そう、店主の信条は“まずは良い食材ありき”ということで、毎日必ず片道約100kmある能登の漁港に車を走らせ、自身の目で食材を見極めていらっしゃいます。これはなかなかできることではありませんね。野々市市からだとかなりの距離です。さらに、漁師さんや市場との信頼関係も築いていらっしゃって成せる技だと思います。

一番行きたい季節はやはり冬。素材が良いので、大将もいつもよりご機嫌良さげに感じられます。しかしながら冬はカニの時期ともあり、予約が殺到し競争率が高い時期でもあります。
ただしカニと言ってもズワイガニ(加能ガニ)がどどーんと出てくるわけではなく、モクズガニ、香箱ガニ、毛ガニでした。しかしながら吟味された最上級のネタというのは言わずもがな、驚きの連続ですよ。

12月の訪問で特に感動があったのは、

・輪島のモクズガニ
いいものはここか築地に行くそうです。
香箱蟹より一回り小さく、みそがオレンジ色で味が濃い。熱々の温度と焼きの香ばしさと共に。

・焼のど黒
切り身に食べやすいように金属製の盛箸で軽く切れ目を入れてくれてあるので、おいしい脂の流出が最小限で、口の中で全部が流れ出します。唸るうまさ。

・ボタンエビ
見たこともないような立派なボタンエビを、刺身、すし、焼きの3つの食べ方で。焼きは頭の部分で、ふくよかな味噌が内包されており、それがとろけ出すという至福のおいしさでした。う、うまい。

・香箱蟹
「え?これって香箱蟹!?」ってほどの大きさにまず驚きがありました。さすがいいのを選ばれますね。身の茹で方も秀逸で、繊細な足もふっくら仕上がっていました。

・雲丹
毎度これでもかというほど雲丹をのっけた軍艦なので、慎重にリフトアップしないと持てないくらいです。この上なし。

【受賞歴】
・「料理マスターズ2012」(農林水産省制定)受章
食による地域活性化や日本食の海外普及に貢献した料理人が表彰されます。山口さんは地域に根差した姿勢や、高い調理技術を海外に発信している点を評価されました。
・「ミシュランガイド富山石川(金沢)特別版2016」では2つ星を獲得
・「ゴエミヨ東京・北陸2017」では17/20点を獲得