「PLAT HOME(プラットホーム)」築約110年の蔵をリノベーションしたカッコイイ和食店。プラッと立ち寄ってアラカルトで。

料理: 7.0 その他: 7.0 ポイントについて
PLAT HOME Kanazawa Kitchen (ぷらっとほーむ かなざわ きっちん)
営業時間 17:30~22:30
定休日 月曜
価格帯 2,500円~6,000円
訪問回数 4回

金沢市彦三(ひこそ)町の大通り沿いにあるオシャレな一軒家のお店で、和食を基本としたお料理がアラカルトで食べられます。店名は、読み通り「ぷらっと」立ち寄れる場所でありたいという意味を込めて付けられています。近江町市場のある武蔵の交差点からは徒歩3分くらいで、通り沿いに歩いてくると見つけることができます。オフィスビルの並びに突如こんなお店が現れるのでびっくりするはず。建物は築約110年の蔵をリノベーションしたもので、店前にはテラスもあります。店内はアンティーク調の家具とも調和するシックな煉瓦造り。なんでも、店主を始めスタッフ皆さんで改装に携わったそうです。席は厨房目の前のカウンターとテーブル席、さらに奥には蔵を改装した個室もあります。

メニューは季節の単品料理で、1000円以下で充実しています。例えば、「アボカドと岩ダコの海苔がけ」や「大羽いわしの塩煮」など。また、ビールはデンマークの「カールスバーグ」があり。日本酒は地酒もあり。
本来お客さんは海外ゲストがとても多く、同店は「トリップアドバイザー金沢」でも上位です。現在は地元客多し。

(最終訪問日 2020年7月28日)

●カールスバーグ

(お料理一部。順不同に)
・お通し 金時草、ヤングコーン、石川小芋トマト味噌

●菊理農園トマトとリコッタチーズ
糖度が高く味がしっかりしたトマト“華小町”のぎゅっと詰まった美味しさが口の中で弾けます。軽やかなリコッタチーズにはガリが混ぜてあり、その酸味と甘みが驚きのベストマッチで、余韻が“和”というのも素晴らしい。オススメ!

●フクラギのレアカツ
氷見のフクラギをカツに。断面からも良く分かるパーフェクトな火入れに食指が動きます。揚げ物なのにふわっと軽くとろけるうまさ。もろみ味噌と梅肉をディップして。

●トウモロコシと海老とバジルのかきあげ
揚げたて熱々のトウモロコシから飛び出す甘いエキスとバジルの風味は夏の味。醤油塩を付けて、焼きとうもろこしのような感覚で。

●小豆島の生そうめん
店主が現地に足を運んだ際に見つけたお気に入りをメニュー化したもの。古物、大古物とはまた違った美味しさで、生ならではのちゅるっと滑りの良い舌触りともちっとした弾力、甘さが美味。箸が止まりません。


  
(以前の訪問で)
●出汁巻き玉子 海苔あんかけ
少し潮騒を感じさせてくれる出汁巻き。金時草を添えて。

●ポテトサラダ

●紅豚肩ロースト
「紅豚肩ロースト」の“紅豚”は、沖縄で紅芋を食べさせて育てた豚で、生産頭数が限られているので、沖縄でもあまり出回っていない希少な食材です。店主が味に惚れ込み、生産者に直接出向いてお願いをして仕入れたのだとか。なるほど、とってもきめ細かくシルキーな肉質で、どことなく紅芋に似たコクが余韻に残ります。

●いしるのパッタイ
私のイチオシはこれ。パッタイはタイ料理の代表格で、太めのビーフンを使用した焼きそばのことです。通常は味付けに魚醤のナンプラーを用いますが、ここでは「いしる(いしり)」で調味しています。能登の魚醤の中でも一番クセのないメギスのいしりなので、風味が軽やかで品の良い味わいですし、具のエビや目玉焼きの卵黄の旨味と相乗効果を発揮しつつも、味わいを優しくまとめあげています。ちゅるんとしなやかでもっちり弾力のある米粉麺も美味。ギュッと絞ったライムが、暑さをスカッと吹き飛ばしてくれます。