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金沢ひがし茶屋街にあるすし店。茶屋街のメインストリートから1本裏手に入っていくと、クランクになっているところに白い暖簾がかかっています。これがみつ川。町家造りの佇まいが辺りの雰囲気に溶け込んでいます。いい風情。

店主の光川浩司さんは東京銀座の「久兵衛」をはじめ、大阪や海外でも腕を磨かれた方。職人肌ですから、静かにすしを握る寡黙な方と思いきや、常連客にも初めてのお客さんにも隔たり無く笑顔で対話されています。ネタは金沢や能登などの地物が中心で、包丁の入れ方にも惚れ惚れします。カウンターは光川さんの手元が見える造りですから、尚更、目線は手元に釘付けになります。

すしが供される器は「大樋焼」のまな板皿。光沢ある飴釉のザ・大樋焼きといったものの他、夕焼け色の雅な色合いもあり。手びねりで作陶され、趣深いグラデーションも実に味わい深く、そこに握りが供されるとまた端正な佇まいです。

シャリは余計な甘さを添えないタイプで、キリリとした印象。ガリは自家製で、粒の形状のものを目の前でスライスしてくれるのが独特です。

締めくくりに出てくる「のど黒手巻き」は、皆楽しみにしているスペシャリテ的な一品。炙ったのど黒からにじみ出る甘い脂と香ばしさ、海苔の磯の風味が口いっぱいに広がり、目を閉じて味わいに浸りたくなりますよ。

【受賞歴】
・「ミシュランガイド富山石川(金沢)特別版2016」1ツ星獲得
・「ゴエミヨ東京・北陸2017」15/20点獲得