「おでんのかずきち」大人のためのおでん屋さん東山3丁目に。体に染み入るピュアで奥深いお出汁が美味しい。丁寧さが伝わる。※完全予約制

料理: 7.0 その他: 7.0 ポイントについて
おでんのかずきち (おでんのかずきち)
営業時間 18:00〜
定休日
価格帯 席料:税別3000円(おでん5品付、 飲み物は別)
訪問回数 3回

2021年2月に東山3丁目にオープンした大人のおでん屋さん。※完全予約制です。
店主のかずきちさんは、以前は「金沢紋」にいらっしゃった方で、「おでん屋さんを開業したい」という情熱で一からおでんを学ばれました。ご自身で日々試行錯誤され、さらに名店の料理人さん達がご好意でアドバイスをしてくれたそうです。秘伝なども教えてくれたということですから、かずきちさんの人望の厚さが伺えます。そのため、初開業とは思えない美味しさで驚きました。


場所は東山3丁目。金沢の観光地として知られるひがし茶屋街や主計街(かずえまち)は近隣ですが、ここ3丁目は民家が集まるエリアで、飲食店は辺りに見当たらず、静かな住宅街の通りにポッと明かりが灯っています。満席で席が準備できなかった場合に困るため、完全予約制での営業です。
お店は築90年の古民家をリノベーションしており、趣と気品に溢れる金沢らしいお店です。席はカウンターに7席で、着物に割烹着姿のかずきちさんが迎えてくれます。席からはお庭が見えて、立派なワインセラーもあり。
大衆的なおでん屋さんの袖触れ合うワイワイ賑やかな雰囲気とは異なり、小料理屋さんや割烹料理店といった感じで、大人のムードが漂います。

お料理やおでんには、できるだけ地物食材や近江町市場など地元で購入した食材を使いたい、できるだけ体に良いものを取り入れたいということで、食べ手にも生産者にも愛情を向けられていると思いました。
お出汁は、複数の出汁を組み合わせるのではなく、羅臼昆布のみで取り、隠し味にはいしるを。おでんの各具材から出る旨味とも合間ってまろみのある味わいが完成。飲み干せる出汁を目指したというだけあって、スッと体に染み渡り、旨味が立ち上がって心地よく広がっていくようなピュアで奥深い美味しさです。とっても丁寧な味わいで、まるでかずきちさんのお人柄がそのまま味に現れているようです。

器も良いものをお使いで、この空間によく似合います。

(訪問3回: 2021年4月13日、2021年2月26日、2021年6月14日)

●ポテサラ
無着色の紅生姜を乗せた大人のポテサラ。生姜がアクセントになった新しい美味しさ。

●大根、牛すじ
大根にはとろろ昆布をのせて。味の染みた大根と一緒に口に運ぶと、とろとろと優しい旨味が広がる。牛すじは肉厚で食べ応えがありますが、柔らかく、上品な味が寄り添っています。

●椎茸、ウズラの卵、ふき

●がんもどき、ハーブソーセージ
がんもどきは中のお豆腐の部分がキメ細かく密度がしっかりしていて、シンプルに大豆の美味しさが伝わります。

●のと115、里芋

●チーズ天

●コーンボール、タコボール

●長芋

●里芋、トマト、コーンボール、ハーブソーセージ、いなり(すり身入りのおあげ)

●茶めし
金沢のおでん屋さんではシメに茶めしが定番ですが、同店のはオリジナルの新しい茶飯でした。
番茶で炊いた茶めしに、鮫軟骨を梅とトビウオの卵で和えた梅水晶をのせ、仕上げにおでん出汁をかけてくれます。鮫軟骨のコリコリ食感が歯に楽しく、さらに梅の爽やかな酸味がスッキリとしてシメにぴったり。これは毎回絶対食べたい。

●いなり寿司
かずきちさんのいなり寿司は、ご飯はひゃくまん穀と古代米を一緒に炊いてあって淡い紫色をしています。ひゃくまん穀は冷めても美味しいことが特徴のひとつですから、いなり寿司にぴったりですね。紅生姜は天然色素由来のものです。

●巾着玉子(写真奥)
程よい半熟状態になるように計算して作られた巾着玉子の美味しいこと。お味が染み染みのお揚げさんからジュワッとお出汁が溢れて半熟の卵黄に溶け合います。

これからますますメニューの幅を広げられると思いますので、楽しみに通わせてもらいたいです。