ルビーナと言えば、石川県野々市市にあった「印度料理ルビーナ」をご存知の方も多いのではないでしょうか。そう、そのルビーナです。現在は金沢駅前のクロスゲート2階にあります。
ルビーナの創業者は、塩谷 S.マクスーダさん。まだ北陸に本格的なインド料理店がない頃から、30年以上の長きに渡って野々市の地で営業されてきました。ルビーナでインド料理の食文化を知りファンになった人はたくさんいますね。私もその一人で、何度もお世話になりました。
現在、ここクロスゲートにあるルビーナの店主は娘の田口るびなさんです。日本生まれ、インド育ちなのだそうですよ。素敵だわ。
クロスゲートは、ハイアットセントリックに併設するレストランフロアなので、コロナ禍でなければ金沢も海外のゲストでも賑わっているでしょうし、ハラールやベジタリアンにも対応できる同店は重宝されますね。ベジタリアン対応のレストランがあるって、実はかなり助かるんです。金沢で和食になると海鮮が目玉だし、おでん屋さんで野菜やお豆腐を選んだとしてもカツオ出汁が効いていますしね。
また、インド料理と言うとなんと言ってもスパイスが持つパワー、免疫力を上げてくれる効果に期待できるのも良いですね。医食同源。美味しく、体の中から健康になれる気がします。
シェフのカムレーシュさんは、インドの有名店「1135A.D.」というお城の中にあるレストランにいらっしゃったそうです。アルジュンさんはタンドール職人で、本格的なタンドール料理がここで楽しめると言うのも魅力。お茶目なシェフたち(笑)
今回はコースで頂きましたが、単品のタンドール料理やカレーのメニューももちろん豊富です。
店内は奥に広くて、白を基調としたシンプルで清潔感のある余裕のある空間です。
●ショートコース(3500円)(前菜、サラダ、スープ、タンドール料理、お好みのカレー1品、ナーン又はバスマティライス、デザート、チャイ又はコーヒー)
今回は2人で行ったので、カレーは2種類注文。ナンとご飯をそれぞれ注文してシェアしました。
・前菜
最初にインドのスナック”パニプリ”が出てくるのが面白い。日本では食べることないし、なんだかイノベーティブっぽくも感じますがインドの定番。
球状のスナック生地にひよこ豆やパクチーが入っており、そこにスパイスウォーターを注いで食べます。液体が入っているので一口で。サクッと香ばしさを感じてすぐ、ハーブとスパイスの香りが口の中に押し寄せる。
・サラダ
野々市ルビーナ時代から人気だったオニオンドレッシングのサラダです。玉ねぎの甘さと酸味が絶妙なのですよね。野菜がどんどん進むドレッシングです。大好き。加賀野菜の加賀れんこんチップスが添えてあります。
・トマトコリアンダー
コリアンダーの根っこの部分を使用したトマトの温かいスープ。ハーバルでトマトの旨味がしっかり支えています。
・タンドーリチキン 骨なしチキン、胸肉ヨーグルトマリネ
さすがタンドール職人さんが焼いてくれるタンドーリチキンは美味しい。“タンドーリチキン=パサパサでしょ”のイメージを払拭。火入れが抜群で、みずみずくプリッと弾力あり。ヨーグルトマリネの方はマイルド。ソースはミントとヨーグルト。唐辛子とニンニクの薬味で味変しながら。
・ジンガマライ
ノンベジメニューから、ココナッツミルクのクリーミーなエビカレーです。
・アールーゴビ
ベジタブルカレーから、ジャガイモとカリフラワーのドライカレー。
・プレーンナン
ルビーナのナーンは厚みが薄めなので、香ばしさが印象的でサクサク食べられます。
・バスマティライス
ご飯は、”香りの女王”バスマティなのも嬉しい。
●タンドリ チャパティ(追加注文)
全粒粉使用のチャパティは、素朴だけどパワーのある味。
・ラスマライ、チャイ
ミルクのデザート“ラスマライ”。ミルクのひたひたとしたソースで食べる甘いお菓子です。クッキーのようなシフォンのような新しい食感。こちらもまた新感覚。
チャイの濃厚な味わいにもピッタリのデザートでした。チャイのカップがまた素敵なのです。