マレーシア・ペナン島のジョージタウンにある「Root House by Gēn 根家菜」。
手がけるのは、ペナンのファインダイニング「gēn 根」のオーナーシェフ、ジョンソン・ウォン(Johnson Wong)氏。海外の名店で経験を積み、2018年に自身のレストラン「gēn 根」を開業。「ミシュランガイド クアラルンプール&ペナン2024」でヤングシェフアワードを受賞した経歴を持つ、ペナンを代表する料理人の一人です。また、「gēn 根」は「Asia’s 50 Best Restaurants 2026」の拡大ランキングで89位に選出されています。
「Root House by Gēn 根家菜」は、ジョンソンシェフが手がけるレストランとして2026年にオープン。歴史ある「1926 Heritage Hotel」の中にあります。

こちらのお店で大切にしているテーマが、店名にもある「根(Root)」です。
マレーシアには、福建、福州、広東、潮州、客家、海南など、さまざまな地域をルーツに持つ華人たちが暮らしています。中国から伝わった料理は、移住先の気候や食材、異なる民族の食文化の影響を受けながら、独自の発展を遂げてきました。
「Root House by Gēn 根家菜」では、こうした中国系移民の食文化の「根」をたどり、伝統的な家庭料理や郷土料理を現代的な視点で再解釈しています。
ジョンソンシェフは、それぞれの料理が持つ歴史や地域性を大切にしながら、マレーシアの食材や調味料、現代的な調理技術を組み合わせ、中国料理を洗練された一皿へと進化させています。伝統的な味わいを残しながら、盛り付けや食材の組み合わせにも工夫があり、ファインダイニングで培った感性が随所に感じられます。
ペナンのローカルフードとして親しまれている「ローバク(Lor Bak)」。五香粉などで風味をつけた肉を湯葉で巻いて揚げてあります。香ばしく揚がった湯葉の中には具材がぎっしり。ソースを添えていただきます。

レンコンとキノコの炒め物は、シャキシャキとしたレンコンとキノコの食感が楽しい一品。

烏骨鶏のスープは、じっくりと引き出された深い旨味が印象的で、ひと口いただくと、そのおいしさが胃袋からじんわりと染み渡るようでした。

海老を使った土鍋料理では、炎を使った演出もあり、テーブルは大盛り上がり!

ムール貝の土鍋ご飯は、中国系の土鍋ご飯にマレーシアらしい食材を組み合わせた一品で、香り豊かなカレーリーフをアクセントに。鍋底にできた香ばしいおこげは、見ているだけで胃袋が騒ぎ出す。


その他にも、たくさんのお料理をいただきました。






「Root House by Gēn 根家菜」の素晴らしさは、中国料理が持つ力強い旨味や伝統的な味わいを大切にしながら、洗練された料理として楽しませてくれるところ。ジョンソンシェフが手がける「gēn 根」「Communal Table by Gēn 根」とはまた異なるアプローチで、中国料理のおいしさと、ペナンの食文化の奥深さを改めて感じられるレストランでした。
Root House by Gēn 根家菜
Heritage Hotel,1926,227,Jalan Burma,10050 George Town,Pulau Pinang,マレーシア

