【カニ漁解禁 2024】波乱の幕開け石川県カニ初セリ最高値は?最高級ブランド「輝」と「輝姫」は出たのか!?

待ちに待った石川県の冬の味覚、香箱ガニ・加能ガニの解禁です。今年2024年は、解禁日に設定されている11月6日は大シケのため出港の延期が決定し、11月8日が解禁日となりました。天候不良により、一部エリア(珠洲、能都、小木)の出漁がなくなり、全地区の出漁でないため「蟹-1グランプリ」の実施は行われませんでした。加能ガニの最高級ブランドである“輝(かがやき)”と香箱ガニの”輝姫(かがやきひめ)”の認定と、初セリは実施されました。

本来の解禁日である11月6日に、急遽、県内全ての船の出航が無しになり(なかなか決定しなかったので余計に緊張感ありました)、さらに延期の解禁日も未定とアナウンスされたのでヒヤヒヤ。漁業関係者もレストランも大混乱でした(カニコースの予約が1年前から入っていたりしますので)。ですが、海の安全が一番大事なので、こればっかりはしょうがないですね。
まだまだ結構押すかなーと思いましたが、意外と?早くなった印象です。

結局、解禁日が11月8日となったので、市場(しじょう)やレストランに出回るのは11月9日ということになります。(ちなみに昨年2023年も遅れました。天候が荒れる時期ですからね)

さて、今年は加能ガニの最高級ブランドである“輝(かがやき)”と香箱ガニの”輝姫”は出たのか?
気になる初セリ結果は?

2024 カニ初競りの様子

出港した船から網が投げられるのが、解禁日とされた11月8日の0時で、カニ漁を終えた船が夕方に金沢港に戻ってきます。


19:30から金沢港 かなざわ総合市場にて初競りが始まるのですが、カニは金沢の冬の味覚の主役ですから、1年のなかで一番セリ人たちがピリピリとしており緊張感が漂います。
報道陣も集まり、1年の中でも特に賑やかなかなざわ総合市場です。

※天候不良により、一部エリア(珠洲、能都、小木)の本日の出漁がなくなり、全地区の出漁でないために、「蟹-1グランプリ」の実施は行われませんでした。
※輝・輝姫の認定、初セリは実施されました。

今年の結果はこちら↓

2024年11月8日初セリの尾数
加能ガニ全体の尾数


・かなざわ総合市場 2,400 箱
・加賀支所 320 箱
・中央市場 0 箱
合計 2,720 箱×6尾 = 16,320 尾

 

香箱ガニ全体の尾数


・かなざわ総合市場 6,540 箱
・加賀支所 620 箱
・中央市場 0 箱
合計 7,160 箱 ×25尾 =179,000 尾

 

「輝」の尾数
・かなざわ総合市場 0 尾
・加賀支所 0 尾
合計 0 尾

 

「輝姫」の尾数
・かなざわ総合市場 2 尾
・加賀支所 0 尾
合計 2 尾

 

加能ガニ(ズワイガニ)も香箱ガニも、市場ではかなり入ってきていたように感じましたが、数字では昨年よりかなり落ち込んでおります。加能ガニの最高峰ブランドである「輝」が初日ゼロだったのは正直寂しい。

しかしながら香箱ガニの最高峰ブランド「輝姫」は2尾出ました!
手にしたのは上島商店さんで、1尾4万円で、2尾共に競り落としました。




ズワイの方ですが、通常のセリは開催されたものの、「輝」が出なかったことで初セリ最高値の公開は無しという異例の状況です(現時点で)。
そう来たか!のまさに

蟹の乱。

しかしながら、ここから本格的にシーズン開始で、まだまだどんどん出てくる可能性もあります。

ともかく、無事に解禁を見届けられて良かった。

今年も石川県のカニ、スタートです!

 

こちらは金石香箱。

 

こちらは【過去の最高値】です。
2023年 最高値 300万円↓

【カニ漁解禁 2023】大荒れの幕開け!石川県カニ初セリ最高値は?出ました最高級ブランド「輝」と「輝姫」


2022年 最高値 100万円↓

【2022年 いよいよ今年もカニ漁解禁】11月6日の初競りの様子をお届けします!加能ガニ、香箱ガニ。新ブランド「輝姫」もデビュー!


2021年 最高値 500万円

 

 

加能ガニとは?ブランドの名前と規格

「加能ガニ」は石川県で獲れたズワイガニのオスのことで、“加賀”と“能登”の最初の文字を取り、こう名づけられています。加能ガニには、石川県で水揚げされた証として青いタグがつけられています。(福井では越前ガニ、山陰では松葉ガニと呼ばれ、それぞれタグの色が異なる。)
加能ガニの漁期は翌年3月20日まで。

2021年から、最高級品として認定する加能ガニのブランド、その名も「輝(かがやき)」が登場しました。
認定には厳しい条件があります。
①重量は1.5kg以上、②甲幅14.5cm以上、③全ての脚が揃う、④甲羅が硬く身入りが良い、⑤鮮度の徹底(獲れた日をタグに記載)、⑥資源管理の積極的な取り組み


香箱ガニとは?ブランドの名前と規格

「香箱ガニ」はズワイガニのメスのことで、漁期は11月6日から12月29日までの2ヶ月未満という短い期間で、年をまたいでは食べられません。
メスはオスよりもサイズが小さいですが、身が甘く、地元ではメスの方が人気です。さらにお腹に抱いているのはカニの卵、通称 “外子(そとこ)”で、プチプチ弾ける食感が美味。甲羅の中には未成熟卵であるオレンジ色の “内子”がびっしりと詰まっており、これが美味しいと人気です。
メスの香箱ガニも2022年からトップブランド「輝姫(かがやきひめ)」が誕生。厳しい条件を満たしたものを認定し、タグが付けられます。
①甲幅9.5cm以上、②全ての脚が揃う、③傷がなく色が美しい、④身入りが良い、⑤資源管理の積極的な取組

冬限定の金沢おでん「カニ面」とは?

各日本料理店や和食店、おでん屋さんや居酒屋をはじめ、イタリアンやフレンチでもパスタやフランなどで提供が始まる、石川県がカニで染まるシーズンの始まりです。私自身は、カニを食べまくりたいというのは無いですが、シーズン中に美味しい香箱ガニで日本酒をやって、最後は甲羅酒で仕上がりたいなぁと思っています。さらに、金沢のご当地グルメといえばの金沢おでんに、冬限定で登場するのが「カニ面」です。こちらもぜひどうぞ!
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