【カニ漁解禁 2023】大荒れの幕開け!石川県カニ初セリ最高値は?出ました最高級ブランド「輝」と「輝姫」

待ちに待った石川県の冬の味覚、香箱ガニ・加能ガニの解禁です。
今年2023年は、解禁日に設定されている11月6日は大シケのため出港の延期が決定し、11月9日となりました。

11月6日は急遽、県内全ての船の出航がなしになったので、漁業関係者もレストランも大混乱でした(カニコースの予約が1年前から入っていたりしますので)。海の安全が一番大事なので、こればっかりはしょうがないですが、日本料理・和食さんは心休まらない出だしとなってしまいました。結局、解禁日は11月9日となったので、市場(しじょう)やレストランに出回るのは11月10日になりました。ここまで後倒しになったことは私が知る限り無いですね。
しかしながら、11月9日の初競りでは加能ガニの最高級ブランドである“輝(かがやき)”も1尾出ました!(昨年は初競りでは出ず)。これが出ると話題性あります。

※石川県のカニ漁の解禁日は(香箱ガニ・加能ガニ共に、本来は)毎年11月6日です。

金沢おでん「カニ面」の情報リンクも下記に記載しております。

2023カニ初競り様子と最高値

大荒れの幕開けとなった2023蟹の陣。初競りは11月9日になりました。
出港した船から網が投げられるのが解禁日の0時。カニ漁を終えた船が夕方に金沢港に戻ってきます。
19:30から金沢港 かなざわ総合市場にて初競りが始まるのですが、カニは金沢の冬の味覚の主役ですから、このカニの競りは1年のなかで一番 セリ人たちがピリピリとしており市場内も緊張感が漂います。

気温は夜でも高い日だったので、例年のように肩を縮こませて競りの時間を待つような雰囲気ではなかったです。が、やはりカニの初セリは空気がピーンとしていていつもとは違います。



こちらが初日の漁の結果です↓

2023年11月9日初セリの尾数

加能ガニ全体の尾数
・かなざわ総合市場 1,900 箱
・加賀支所 450 箱
・中央市場 2,300 箱
合計 4,650 箱 × 6尾 = 27,900 尾

香箱ガニ全体の尾数
・かなざわ総合市場 6,500 箱
・加賀支所 1,150 箱
・中央市場 5,736 箱
合計 13,386 箱×25 尾=334,650 尾

香箱ガニが(昨年と比べても)豊漁という結果となりました。

そして、一番注目されるの初セリ最高値です。
「蟹-1 グランプリ」が開催されており、エントリーされているカニから王様を決めるのですが、なんと言っても今年は加能ガニの最高級ブランド“輝(かがやき)”が出たので、花がありました。
(かなざわ総合市場にて1尾、第七重福丸)
競り落としたのは料理旅館「百楽荘」さんです。どっしりとした“輝”は王者の風格!
価格は300万円でした。


さらにメスである香箱ガニの最高級ブランド“輝姫(かがやきひめ)”は合計6尾あがり、最高値は7万円でした(加賀支所にて)。

・かなざわ総合市場 3尾
・加賀支所 3尾
合計 6尾


加能ガニとは?ブランドの名前と規格

「加能ガニ」は石川県で獲れたズワイガニのオスのことで、“加賀”と“能登”の最初の文字を取り、こう名づけられています。加能ガニには、石川県で水揚げされた証として青いタグがつけられています。(福井では越前ガニ、山陰では松葉ガニと呼ばれ、それぞれタグの色が異なる。)
加能ガニの漁期は翌年3月20日まで。

2021年から、最高級品として認定する加能ガニのブランド、その名も「輝(かがやき)」が登場しました。
認定には厳しい条件があります。
①重量は1.5kg以上、②甲幅14.5cm以上、③全ての脚が揃う、④甲羅が硬く身入りが良い、⑤鮮度の徹底(獲れた日をタグに記載)、⑥資源管理の積極的な取り組み


香箱ガニとは?ブランドの名前と規格

「香箱ガニ」はズワイガニのメスのことで、漁期は11月6日から12月29日までの2ヶ月未満という短い期間で、年をまたいでは食べられません。
メスはオスよりもサイズが小さいですが、身が甘く、地元ではメスの方が人気です。さらにお腹に抱いているのはカニの卵、通称 “外子(そとこ)”で、プチプチ弾ける食感が美味。甲羅の中には未成熟卵であるオレンジ色の “内子”がびっしりと詰まっており、これが美味しいと人気です。
メスの香箱ガニも2022年からトップブランド「輝姫(かがやきひめ)」が誕生。厳しい条件を満たしたものを認定し、タグが付けられます。
①甲幅9.5cm以上、②全ての脚が揃う、③傷がなく色が美しい、④身入りが良い、⑤資源管理の積極的な取組



各日本料理店や和食店、おでん屋さんや居酒屋をはじめ、イタリアンやフレンチでもパスタやフランなどで提供が始まる、石川県がカニで染まるシーズンの始まり!
私自身は、カニを食べまくりたいというのは無いですが、シーズン中に美味しい香箱ガニで日本酒をやって、最後は甲羅酒で仕上がりたいなぁと思っています。

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