「鱗町 白(しろ)」2024年7月にオープンしたカウンター8席の日本料理店。香箱ガニ、ズワイガニたっぷりご飯を

料理: 7.3 その他: 7.2 ポイントについて
鱗町 白 (うろこまち しろ)
営業時間 18:00〜23:00
定休日 日曜
価格帯 通常はおまかせコース(14,300円)、※11月・12月のコースは(20,000円)のみ
訪問回数 1回

2024年7月8日に、金沢の中心部エリア鱗町にオープンした日本料理店です。場所は、鱗町交差点からすぐで、元々「料理小松」さんがあった場所と言えば、グルメな方ならすぐに分かりますね。
店主の小岩さんはこれまで、金沢の人気居酒屋「くろ屋」や、ひがし茶屋街「東山 和今」で腕を研磨し、「おすしと和食 はた中」で料理長を務められました。満を持してご自身のお店をオープン。
外観がまず素敵で、小さな杉玉が2つ下がっており、白地の暖簾が掛かっています。

席はカウンター8席。
料理小松さん跡地で、空間デザインは違いますが、間取りは同じなので、なんだか懐かしさも感じました。しみじみ。

料理は正統派と言えば正統派ですが、創作性も織り込んだ部分もあり。
しっかりと皿数あって、メリハリを意識したコース構成。

・玉締め、牡蠣、ねぎ

・香箱ガニ
香箱ガニの提供の仕方って、料理人さんで全然異なるので、楽しみポイントの一つです。
同店では、カニ足は麺棒を使わずに丁寧に身出しして、りんご酢ジュレをかけて、フルーティーな酸味をのせて。

・お造り 蛸島1.3kgアオリイカ、北海道昆布森産雲丹

・金沢港迷い鰹 藁焼き、食用菊”もってのほか”

・煮えばな、焼きしらこ、白子すりながし
白子リゾットのような感覚で、白子を贅沢に味わいます。

・お椀
蓋を外して驚きの香茸。鴨頭(こうと)としての役割というより、吸地にも香茸の風味がしっかり移してあって、香茸エッセンスという感じでした。香茸が主役。

・季節の果実とスナップエンドウの白和

・海老芋、銀杏

・柳鰆、海苔
海苔の佃煮にお酢が効かせてあって、風味と優しい酸味が良いですね。ご飯のお供としても食べたい。

・宮崎の和牛ロース味噌漬け、七尾沢野ごぼう
今では希少食材となってしまった、七尾の伝統野菜「沢野ごぼう」が出てきて嬉しくなりました。極太ですが繊維がとても柔らかいのです。七尾では”七日炊き”という調理法で食べるのが伝統的です。久々に食べられて良かった。

・カニご飯、春菊
冬一度は食べたい、ズワイのカニ身たっぷりのカニご飯。カニ足の繊維感が、てろんと舌に感じられるのが良いですね。

・代白柿、アイス
料理小松さんで毎秋出てくる、奈良の江戸柿である“代白柿”が出てきてびっくり。
特別製法で渋抜き完熟させたもので、うるうると濡れた瞳のような艶でゼリーのようにとろんとしています。