2026年9月2日、富山県富山市八尾町で開催されている「おわら風の盆」へ行ってきました。
「おわら風の盆」は、300年以上受け継がれてきた越中八尾を代表する伝統行事。毎年9月1日から3日までの3日間にわたって開催されます。
立春から数えて二百十日の頃、風の災害を避け、豊作を願う行事として受け継がれてきた「風の盆」。三味線や胡弓、太鼓、越中おわら節の哀調を帯びた音色とともに、編笠姿の踊り手たちが八尾の町を踊り流します。格子戸の町並みやぼんぼりの灯りも相まって、八尾の町全体がおわらならではの風情に包まれます。

例年、3日間で約19万人が訪れる「おわら風の盆」ですが、今年は初日の9月1日だけで約11万人が来場。私が訪れた9月2日も、八尾の町はものすごい賑わいでした。
今年も、ミシュラン2ツ星「御料理ふじ居」さんのコースを味わいながら、おわらを鑑賞できるスペシャルシートへ。藤井大将による、この日のための“おわらバージョン”のお料理が最高でした。


・先付八寸(じゃこ万願寺、茄子田楽、いちじく胡麻、蛸胡瓜、茶豆、カステラ、どじょう、丸十)

・毛ガニしんじょう、すすき柚子
毎年この時期限定でふじ居さんが出してくれる、おわら風の盆バージョンの吸物椀にて。この器に出会えるのも楽しみの一つ。


・お造り(富山えび、キジハタ)
立派な富山えびと、ハリはあってもちもち美味しいキジハタ

・のど黒しゃぶ
のど黒はやや厚めに引いてあり、絶妙な火入れで、ほちゃほちゃとした優しい弾力が口いっぱいに感じられて絶品でした。

・かます雲丹焼き
珍しい組み合わせですが、なるほど。身がほどけるような火入れのカマスに、口の中で雲丹がソースのように溶け合う。

・吉川なす
福井県の吉川村と呼ばれていた現鯖江で育てられる丸茄子で、どっしりソフトボールくらいの大きさがあります。果肉はきめ細かくギュッと詰まっていて、風味にフルーティーなニュアンスあり。揚げて甘味が引き出され、出汁を吸って素材の甘さと重なり、さらに舌触りが滑らかでとってもおいしい。この季節のごちそう。

・菊花茶漬け、梅しろみ射こみ、梅肉、香の物

・大納言あずき、プラチナアイス
満寿泉の純米大吟醸プラチナの酒粕を使った芳醇な味わいのアイスは、ふじ居さんのデザートの定番。

この会の特別なところは、お料理に加えて、踊り手の皆さんが室内まで踊りに来てくれるところ。街中で見る踊りとはまた違い、胡弓の妖艶な音や所作まで間近に感じられます。


料理と伝統文化の両方を存分に楽しませていただいて胸がいっぱい。
今年も忘れられない一夜となりました。


