「おでん処 長平」地元常連で賑わう隠れた名店。金沢おでんとは一味違った美味しさ

料理: 7.2 その他: 6.8 ポイントについて
おでん処 長平 (おでんどころ ちょうべい)
営業時間 17:30〜23:30
定休日 日・月
価格帯 2,000円〜
訪問回数 2回

浅野川大橋、主計町エリアの下新町にある昔ながらの地元民向けおでん店。
近江町市場で昭和21年(1946年)に創業し、現在の場所に移転されたそうです。2025年には80周年を迎えることになります。

お客さんは基本的に地元民で、観光客は寄せ付けない雰囲気。姉妹で切り盛りされていて、接客も地元ローカルらしさあり。また、いわゆる金沢おでんの代表ネタのカニ面や名物サイドメニューのどて焼きはないですし、それが昔から通い続ける地元の常連さんには心地良いのだと思います。

あまり知られていないのもそのためで、私も2023年1月やっと初訪問。40年通う常連さんに連れて行ってもらいました。(そしていろいろツボって翌日に2回目の訪問をしたという。)
2回目の訪問では、オープン時間すぐに1人で訪問しましたが、2度目なので緊張感少なく入店できました。

おでん鍋には開店時間を逆算して仕込まれたおでんダネが鍋にパーフェクとな状態でスタンバイしておりました。これがプロの仕事。家のおでんとは異なり、具材によって煮込む時間を計算して仕込んであります。
出汁も金沢おでんらしい黄金色のまろやかなタイプとは異なり、色は濃いめで旨味が複雑で一味違った美味しさです。

カウンターに並ぶおばんざいやサイドメニューも美味しい。お店の雰囲気は大衆的ですが、料理は細部まで丁寧に作られていて、貫禄あるのもさすがです。

とにかくレベル高い!

私が特に好きだったのは、出汁割り、鰻肝、おでん(餅巾着・大根・小芋・銀杏・ふき)。

●出汁割り
ちろりで熱燗とおでん出汁を出してくれて、それを自分で割って飲みます。出汁の旨味が後を引き、一口飲んだらもう止まらない。これはけしからんうまさ。

●たたき胡瓜

●ぬた タコ

●鰻肝
鰻6〜7匹分というしっかりとボリューム感のある肝焼きにびっくり。シェアがオススメです。甘辛いタレが絡み、おつまみにピッタリ。ピリリと山椒をアクセントに。

●牛すじ

●おでん(ふき、小芋、大根、タコ、餅巾着)
特徴的なのは、見た目濃いめの出汁色と複雑な旨味。さらに具材ひとつひとつがややボリュームあり。
大根は良い染み具合で、小芋もほっくり美味でした。ふきの苦味とシャキシャキ感をアクセントにしながら。
驚いたのは餅巾着で、中にお餅と海苔が入っていて最高でした。

●おでん(こんにゃく、車麩、銀杏)
車麩もしっかり存在感ありましたが、程よく出汁が染み込んでいました。ぷっくり膨れた粒ぞろいの銀杏はホコホコで美味。

●おでん(つみれ)
骨の当たりがない、丁寧に仕込みがされたなめらかな鰯つみれでした。