「あめの俵屋」名物じろ飴はお米と麦芽だけで作る懐かしいおいしさ~半沢直樹に登場し一躍有名に。本店ではじろ飴詰め体験もやってます!

料理: 7.0 その他: 6.5 ポイントについて
あめの俵屋 (あめのたわらや)
営業時間 9:00~17:30(日曜は17:00まで)
定休日 年末年始
価格帯 1,000円~2,000円
訪問回数 3回

(最終修正日 2020.09.14)
天保元年(1830年)創業の飴屋さんで、名物は水あめ状のやわらかい「じろ飴」です。2013年放送のドラマ「半沢直樹」8話で、実家に帰省していた半沢花の金沢土産のひとつとして登場したことで、全国的に認知度が上がった商品でもありますね。ここ本店は金沢市小橋町の一角にあり、建物は金沢市指定保存建造物に指定されています。店前にかかる白地の暖簾が眩しく、辺りからも存在感を放っています。

暖簾をくぐるとすぐに商品が並ぶ対面式の販売台があります。商品ラインナップには、固形状の飴もありますが、私はやはり定番のやわらかいじろ飴が1番好だなぁ。

お店の方が、じろ飴を小桶からすくって絡めて試食として出してくれるのですが、これを食べたら味わいに感激して買ってしまうはず。

照りのある黄金色をしており、舌にのせるとやわらかく重みがあり、それを転がすように溶かして行くと、奥深く滋味のある甘さがゆっくり立ち上がる。懐かしく情のある味わいが広がります。

このじろ飴が生まれたきっかけは、初代である次右衛門が、母乳が出ずに困り果てていた母親達の姿を見て、母乳のかわりになる栄養価の高い食品はないかと思案し作り出したのがはじまりなのだとか。お砂糖が貴重だった時代に、麦芽の酵素が米のでんぷん質を糖化させることを利用して製造していたのは驚きです。
素材はお米と大麦の芽(麦芽)だけで、お砂糖は入っていないですし、人工甘味料や合成保存料も一切使用していませんから、お子様や健康に敏感の方も安心して食べて頂けるはずです。また、お菓子としてはもちろん、調味料として利用されている金沢のお料理屋さんもけっこうあります。
 
ちなみに秋には季節限定の“新米造り”もあり。もち米も入ってて、味わいは少しあっさりだそうです。

体験もできちゃう

販売店舗のお隣では、じろ飴を詰める体験ができるんです。
(コロナ禍で一旦休んでいましたが、2020年9月16日から再開)
【じろ飴詰め体験】
開催:平日のみ(前日までに要予約が必要)
時間:10:00〜、11:00〜、14:00〜、15:00〜
人数:1回4人まで
金額:1500円(自分で詰めたじろ飴1瓶の料金を含む)

まずはお手本を見せて頂き、その後教えてもらいながら自分でもやってみますが、難しくはないものの上手にはできませんね(笑)

お店の方はさすが鮮やかな手つきです。長く太い木棒を使い、あめを絡めてすくいあげ、ビヨーンと伸ばして容器に落とすのですが、加減が分からず、私は少しずつしかできませんでした(笑)
ゆっくりゆっくり、急がず、こぼさないように~

容器に詰めるだけの体験なのですが、自分でやると愛着がわきますし、ちょっと職人気分を味わえます(笑)。良い経験になりました。