著名な映像ディレクター・東市篤憲(とうし あつのり)さんが、長野県・野沢温泉村で手がける宿「HETA 蔕 Nozawa Onsen」のご紹介です。

長野県北部に位置する野沢温泉村は、人口約3000人ほど(2026年7月時点の推計で2,975人:Wikipedia 参照)の小さな山あいの村。けれど、日本有数の温泉地であり、世界中のスキーヤーが憧れるスキーリゾートとしても知られています。冬になれば海外からの旅行者でにぎわい、温泉街は国際色豊かな空気に包まれます。

一方で、私がおすすめしたいのは、夏のグリーンシーズン。新緑が美しく、避暑地としても快適。冬ほど混雑せず、温泉や食、自然をゆったり味わえる“穴場”の季節なんです。しかもこの季節は宿もお手頃に。
さらに、アクセスは思っているよりもずっと便利。金沢からは北陸新幹線で飯山駅まで乗り換えなしで1時間強(飯山駅から野沢温泉村へは直通バスあり)。週末のプチ旅行にもちょうどいい距離感です。
そんな野沢温泉で、ひときわ存在感を放っているのが「HETA蔕 Nozawa Onsen」。映像ディレクター・東市さんが手がけたこの宿は、サウナもバーも含めて、滞在そのものが一つの“作品”のように感じられる場所でした。

映像ディレクター・東市篤憲さんが手がける宿
この場所を語るうえで、まず紹介したいのが、この宿を手がける映像ディレクター・東市篤憲さんです。

「NHK紅白歌合戦」では様々なアーティストのLED演出映像を手がけるほか、布袋寅泰さんからONE OK ROCK、乃木坂46、milet、BE:FIRST、bump of chicken、くるりまで、名だたるアーティストの映像に携わってきた方です。そんな映像の第一線で活躍する東市さんが手がけた「宿」は、館内に一歩足を踏み入れた瞬間から、空間全体に東市さんのワールドが全開でした。
家具や照明、アート、調度品や骨董品まで。一つひとつを眺めているだけでも楽しく、何気なく置かれているものにまで、その背景や「なぜこれを選んだのだろう?」と想像したくなる。
そして何より印象的だったのが、これほどセンスが尖っているのに、不思議なくらい癒されること。
刺激を受けるのに、心は癒される。
クリエイターやアーティスト、デザインや芸術に関わる方には、特に一度泊まってみてほしい宿です。
新しいアイデアを探しに行くというより、ここで過ごしているうちに自然とアイデアが浮かんでくるような場所でした。

HETAのスイートルーム
今回宿泊したのは、4部屋あるうち最も広いスイートルーム。79㎡の広々としたワンルームで、最大7名まで宿泊可能です。

まず驚くのが、その広さ。一人、二人で贅沢に過ごすのはもちろん、最大7名まで宿泊できるので、家族や友人とのグループ旅行にもぴったり。同じ空間にいながら、それぞれが思い思いに自分の時間を過ごせる空間設計です。


細部に目を向けるほど東市さんの美意識を感じます。
「ここにこれを置くんだ」と思わせる意外性がありながら、空間全体で見ると不思議なほど調和している。ホテルの客室というより、誰かの作品の中で暮らしているような感覚。
予定を詰め込みすぎず、部屋そのものを楽しむ時間をつくっりたいと思えるほど、滞在すること自体に価値のある空間でした。






薬草スチームサウナ × ロウリュドライサウナ
HETAのもう一つの大きな魅力が、サウナです。
しかも一種類ではなく、薬草スチームサウナとロウリュ可能なドライサウナという、個性の異なる2つのサウナを楽しめます。



個人的に特に心地よかったのが、薬草スチームサウナ。細かなミストが全身をやさしく覆い、薬草の香りとともに、じんわりと身体が温まっていきます。熱さを我慢するというより、心地よい蒸気に包まれている感覚で、つい長くいたくなるサウナでした。

そして、サウナの後に待っている水風呂と外気浴の時間も格別です。

山々に包まれた整いスペースで、聞こえてくるのは雪解け水の音。澄んだ空気を全身に感じながら、自然の中にスッと溶け込んでいくような感覚になります。

サウナそのものの気持ちよさはもちろん、この景色と音まで含めてHETAのサウナ体験なのだと思います。
身体を整えるだけでなく、頭の中までクリアになった時間でした。
さらに、大浴場まで完備しているんですよ。広々とした浴槽にゆっくり身を沈めると、「あぁ、極楽」と心の声が出る。

併設のカクテルバー「TONE」
HETAでの一日の締めくくりに訪れるべきなのが、併設されているカクテルバー「TONE(トーン)」。
イケてるバーカウンターでカクテルを手がけるのは、ミクソロジスト・西村和也 氏。

一杯ごとに趣向を凝らしたミクソロジーカクテルは、味わいはもちろん、目の前で仕上がっていく過程も楽しみのひとつです。HETAとも親和性があって、温泉やサウナ後の時間をさらに特別なものにしてくれます。
サウナで身体を整え、バーでここだけのカクテルを楽しみ、そのまま部屋へ戻って眠る。こんな楽しみ方ができるのもHETAの大きな魅力です。
実際に滞在してみると、東市さんがなぜ野沢温泉村という場所を選んだのか、その理由にも納得。野沢温泉村の魅力と、東市さんの感性が共鳴していました。
「HETA 蔕 Nozawa Onsen」は、旅の目的地として大きな魅力が詰まった宿です。ぜひ訪れてみてください。

施設名:HETA 蔕 Nozawa Onsen
住所:長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷字山口6944
(車)豊田飯山インターより25分
(公共交通機関)飯山駅より野沢温泉ライナー(バス)15分、バス停から(徒歩) 10分
公式HP: https://heta.world/
