「蔓餃苑」東京 荻窪|Mangyoen, Tokyo JAPAN

パラダイス山元さんが営む、住所非公開・招待制の餃子レストラン「蔓餃苑(まんぎょえん)」へ行ってきました。場所は荻窪エリア(ここまでは公開されています)。限られた人しか訪れることのできないお店だけに、伺う前から楽しみにしていました。

パラダイスさんは、タレントであり、ラテン音楽のマンボミュージシャン。「マン盆栽」の家元で、グリーンランド国際サンタクロース協会公認のサンタクロースでもあります。そして食通の間では、餃子を愛し、餃子を極めた“餃子職人”としても知られる方です。

「蔓餃苑」がスタートしたのは、2001年8月5日だそう。次々と登場する創作餃子には、パラダイスさんならではの発想が詰まっていました。具材に合わせて皮や包み方まで変わり、一皿ごとに何が出てくるのかワクワクします。


ドリンクはノンアルコールもアルコールもコース料金に含まれていて、冷蔵庫から自由に選ぶスタイル。ドンペリまであるとは、びっくり嬉しい。そんなところにも、パラダイスさんのおもてなしを感じました。

(1)ホッキ貝の餃子
最初の一皿からインパクト大!ホッキ貝の殻を使った立体的な盛り付けで登場しました。中にはホッキ貝が入り、噛むと跳ね返すような弾力。初めての餃子コースが、いよいよ始まります

(2)長崎対馬のサザエ
こちらはサザエの殻に盛り付けて。サザエを3時間半蒸し、ボルディエバターでソテーしてから餃子にしているそうです。頬張ると、バターのふくよかな風味が広がります。
海流の強い場所で育ったサザエは、殻のツノが尖っているのだとか。

(3)名物ゼナキング餃子、トリュフ
三元豚をあんのベースに、島らっきょうやセロリ、さらに栄養ドリンクの「ゼナキング」を練り込んだ名物餃子。仕上げには、これでもかというほどトリュフをたっぷり削ってくれます。
ゼナキングが餃子に入るとは驚きましたが、生薬を思わせる複雑な風味が、しっかり個性になっている。食べたらパワーがみなぎってきそうな一皿です。

(4)直立する餃子
餃子が”海老反りパワー”でピンと立っている。中にはカリマンタン島の海老とアボカド。こちらにもゼナキングが使われています。見た目の楽しさも、蔓餃苑の魅力です。

(5)松阪牛餃子、松茸
秋の味覚・松茸が、餃子を覆うほどたっぷり。餃子は松阪牛入りで、なんとも豪華な組み合わせ。
「ぎゅうざ」、あるいは「おうしざ」という呼び名も面白い!

(6)蝦夷鮑と海老の紹興酒付け餃子
蝦夷鮑をラビオリのように包んで、紹興酒漬け甘海老をのせてあります。
ここまでで、貝、豚、牛、海老、鮑と、餃子の主役食材が次々に入れ替わっています。ここまででもかなりのエンタメ感と満足度。まだまだ続きます。

(7)デンマーク餃子
デンマーク豚を100%使ったあんの揚げ餃子を、フレッシュなバジルで包んでいただきます。豚肉の旨みを、バジルの香りが持ち上げる。

(8)うなたま餃子
餃子の上部にある小さなくぼみに、うずらの卵を落として完成。中にはタレを塗ったうなぎの蒲焼が入っています。
うな重に卵黄を落として食べるような、間違いのない組み合わせ。香ばしいうなぎと卵のまろやかさが調和。

(9)うなぎウニいくら餃子
続いてもうなぎ入りの餃子ですが、こちらにはミョウバン無添加のとろとろのウニをたっぷり。さらにイクラをかけて完成です。同じうなぎでも、先ほどとは全く違う華やかな一皿になりました。

(10)ホタテ餃子
ホタテの稚貝がたっぷり。繊細な旨みと甘みが詰まっており、噛むたびに口の中へ広がります。

(11)ふぐ餃子
これは、想像以上のおいしさ。ふぐは数日かけて干し、水分を抜いて旨みを凝縮させてから、戻して使われているだけあって、ふぐの味が鮮烈。

(12)ししゃも餃子
本物のししゃもを使った餃子。繊細な魚を丁寧に包んであり、ししゃもの味をしっかり楽しめます。具材によって包み方が大きく違うことにも、改めて気づかされた一皿でした。

(13)セミ海老餃子
大きなセミ海老の揚げ餃子を、セミ海老のビスクに入れて完成。甲殻類らしい風味と旨みがぎゅっと凝縮された贅沢な餃子です。

(14)丹波黒豆餃子
最後まで驚かせてくれます。食べてみると、なんと納豆!丹波の黒豆の納豆を入れたずっしり濃厚なコクのある揚げ餃子で、生ハムとの相性が良いことにも驚きました。
食後のフルーツとして、サニードルチェ、長野パープル、シャインマスカット、スイカをいただきました。

全14皿、驚きの連続。珍しい食材や意外な組み合わせに目を奪われますが、食べるとそれぞれの餃子で主役の味がはっきりしています。特に印象深かったのは、うなたま餃子、ふぐ餃子、ししゃも餃子、デンマーク餃子。ゼナキング餃子の発想もインパクトある。
パラダイスさんの餃子への探究心と、お客様を楽しませるおもてなし。その両方を存分に味わえる、唯一無二のお店でした。