金沢市木倉町の一角にある集合型の酒場街「やきとり横丁」にある焼鳥店。
通称“やき横”は、大衆的で昭和な雰囲気で、手頃な価格も魅力なお店が集まっており賑わいをみせています。ちなみに、「やきとり横丁」という名前なのに、同店が2020年7月29日にオープンするまで焼鳥屋さんがなかったんですよね笑（過去にはあったそうです）。

同店は、同じくやきとり横丁内にある割烹「小料理鈴木」さんの2号店です。店名のフルネームは、店主のお名前ではなく、店主山田真也さんのお母さまのお名前だそうです（お母さんはお店に居ません。店主のワンオペ営業です）。いろいろジワる。

やき横らしく、暖簾をくぐったらすぐに椅子がコンパクトな空間にみっちり並んでいるのが良い。肩の力が抜けて、自然と顔が綻びます。すぐ目の前の距離感で炭火焼する熱量と臨場感もここの醍醐味。

店主が着ている「山田」と描かれたTシャツが目立ちます（赤と黒バージョンあり）。とても心地よい明るい接客をしてくれてお酒が楽しい。

目の前で炭火焼きしてくれる焼き鳥の数々は、どれもお値段以上の美味しさです。
●せせり
プリッとした身の食感に、旨味が塩で引き立っており美味。

●甘長とうがらし、焼長芋

●厚揚げ

●つくね
食感を残した鶏肉、粗みじんタマネギからの甘みとフワッと柔らかい食感が熱々の温度とともに口に広がります。

●豚肉のトマト巻き

●梅ささみ

●新生姜の肉巻き

●とり茶漬け
ほろ酔いの〆にぴったり。スープがとても濃厚な鶏出汁で、ご飯と共にサラサラと胃に流し込む。黒胡椒が引き締めているのも良いです。これで仕上がりたい。

●焼きおにぎり
目の前の炭火で焼いてくれる焼きおにぎりって最高です。能登の甘めのお醤油を塗ってあって、焦がした香ばしさにマッチ。ハホハホしながら頬張る幸せ。

●山田一美カレー（週末限定）
お店で出た肉の端材をたっぷり詰め込み、鶏ガラをベースとした“やき横”らしい一品です。とっても美味しくてびっくりしました。
スパイスの刺激がありますが、鶏ガラの旨味と8時間炒めたタマネギの甘さがベースとなっており、辛いという印象ではなくマイルドにまとまっています。メニューにある日は必ず注文したい。