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金沢市木倉町の「やきとり横丁」内にある割烹です。ここは木倉町の一角にある集合型の酒場街で、こじんまりとしたお店が細い通路の左右に軒を連ねています。店内はカウンター6席のみで、席に着いたらもう出入り困難なくらいの狭さなのですが、コンパクト感がこのエリアの醍醐味でもありますね。店主との距離感が近いことで、臨場感やお店の一体感が生まれるのもいい。
外食文化研究家 雅珠香
外食文化研究家 雅珠香

店主の鈴木繁さんは、市内のいろいろな有名料理店で腕を振るわれてきて、このお店をオープンされたのが2013年9月のこと。ミシュランガイドではビブグルマンを獲得しています。ただ、店構え的にはビブですが、料理のレベルの高さでは1ツあげても良い腕前だと私は思います。メニューはツボをつく魚料理がメインで、添え物にも気を配った、とっても繊細な料理を提供されています。ほんと、店構えとのギャップが冒険心を掻き立ててくれるのも同店の良さ。品数が絞ってあって多すぎないのも好感が持てます。さらに若手で話しやすいお人柄というのも贔屓にしたくなる理由の一つ。

【受賞歴】
・「ミシュランガイド富山石川(金沢)特別版2016」ビブグルマン獲得

日本酒は、口当たりのいい錫(すず)の酒器にて出してくれます。
外食文化研究家 雅珠香

アラカルトは料理名がずらりと書いてあるのですが、魚料理も800円前後からラインナップされており注文しやすいのが魅力です。
外食文化研究家 雅珠香

例えば7月のある日は、
●ハタハタ造り(800円)予め取り分けてくれています。
ハタハタのお刺身は甘さがあって絶品ですが、身が細いので捌くのが面倒ですし、技量が試されるところでもあります。そのため、なかなかやってくれるところがないのが現実。甘くしなやかな身は、もう「うまい」の一言。
外食文化研究家 雅珠香
   
  
●鯵酢〆(800円)予め取り分けてくれています。
針生姜ならぬ針キュウリを酢〆の鯵で抱き込んだ、こちらも繊細さが光る一品。細かなシャキシャキ食感と優しい酸味が美味。「やるな!」
外食文化研究家 雅珠香

秋のある日は、
●金目鯛のお造り(1200円)
軽く炙ってから能登の薄口醤油をサッと塗り粗塩を施し、シソの花である穂紫蘇を散らしてあります。炙りの香ばしさにスダチと穂紫蘇の爽やかな風味が乗り、能登の粗塩が味わいを引き締めています。
外食文化研究家 雅珠香

●お造り のど黒(1200円)
スダチをかけて奥能登の荒塩を振ってある美しいお造り。炙りを入れることで、のど黒の脂がよい感じに出ていて、オイルマリネしたように身をコーティングしています。
外食文化研究家 雅珠香

●秋刀魚炙り
皮目を炙って脂を際立たせてあるため、とろける口当たり。
表面に肝醤油を塗ってあるので、ほのかなほろ苦さと深みが添えられ、うなるうまさ。
外食文化研究家 雅珠香

●出汁巻き玉子(600円)予め取り分けてくれています。 
瞬きする間もなく強火で一気に焼き上げてふるふる。茶碗蒸しのような口どけで、絶品なんだから!食べてみるべし。
外食文化研究家 雅珠香

●いぶりがっことマスカルポーネ(600円)
沢庵の燻製であるいぶりがっこも、こんな風にして出してくれるのはさすが鈴木さん。ライトなクリームチーズがスモークに良く合います。
外食文化研究家 雅珠香

●ホタテの炙り
外食文化研究家 雅珠香

そして、店内はコンパクトですが、レンガで組んだ焼き台があって、炭火焼や炙りものも楽しめます。
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●白ネギ焼(500円)
こちらも炭火焼にて。じっくり炭火焼きにしてあるので、口に入れると、中からピュッと甘いジュがこぼれます。
外食文化研究家 雅珠香

●鰻白焼き 予め取り分けてくれています。
このお店一押しの料理。蒸さずに焼だけでパリっと仕上げてあり、この食感がまず絶品です。さらに、にじみ出てくる脂がじんわり口に広がり、アツアツの温度と合わって、うまさが昇華されます。価格もうなぎにしては手頃。オススメです。
外食文化研究家 雅珠香

 
●炙り明太子おにぎり(500円)
これ、あるときは必ず注文します。(お茶漬けもありますが、私はおにぎり派だな。)ちょっとだけ炙った明太子をのっけてあって、海苔は1枚60円もする専門店さんの極薄タイプ。お米は、ここでは新潟南魚沼コシヒカリを使用。県内産コシヒカリもおいしいですが、金沢市ではどのお料理店さんでも食べられるはずなので、地元民的には逆に嬉しい。空気を含ませたほわっとした握り方もニクイ!「ああ、日本人で良かった~!!」
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●きまぐれ茶漬け(800円~)
炭火焼した太刀魚(日替わり)を、たっぷりの出汁と魚沼産のコシヒカリでお茶漬けに。太刀魚にはあらかじめしっかり味つけしてあって、出汁で良い感じに薄まります。スダチの柑橘が効いててさっぱりしており、胃袋にすんなり納まりますよ。飲んだ帰りに、これ食べに立ち寄りたい一品です。
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人気のため6席のカウンターは埋まっていることが多いです。そして、片町で和食で日曜日やっている貴重なお店でもあります。しかも深夜3時まで営業!そのため2軒目に訪れる方も多いのですが、1軒目よりも満足しちゃう場合も多いです(笑)