金沢でトップレベルのパティスリーの一つ。場所は、金沢市街を離れて田上の住宅街の中にあるのですが、立地の悪さをものともしない大人気です。オノさんの前の信号交差点は通称「オノ交差点」、オノさんの前にできる渋滞は「オノ渋滞」と呼ばれるほどです（笑）。駐車場は店前に５台分ありますがいつもいっぱいです。建物は大きく店内も余裕を持った広々空間で、オレンジが基調となり気品が漂っています。

店主の小野洋幸さんは金沢市出身で、東京の有名洋菓子店「パティシエイナムラショウゾウ」にてスーシェフを務めたのち、フランスの「ピエール・エルメ・パリ本店」で技術を研磨し、Ｕターンにて開業。パッと明るくパワーみなぎる方で、ケーキ作りに対する熱意と誠実さを感じます。ショーケスに並ぶケーキは、さすが一流店出身とだけあって、どのケーキも実力が光り、風格が漂うものばかり。
どれもおいしそうでおいしそうで、本当に迷っちゃう！

パティスリーオノのケーキ

初めてであれば外せないのはスペシャリテのオノレットとドームショコラピスターシュ。あとはスプーンですくって食べるショートケーキ（季節によりフルーツは異なる。私は夏のマンゴーが一番好き）はマスト。季節物はモンブランが最強。

●オノレット
オノさんのスペシャリテ。生地は小麦粉を使わずに焼き上げてあり、メレンゲの軽やかで繊細な口あたりです。口に入れるとふわっと消えるような軽さで、カカオの風味が追いかけてきます。そこにフランボワーズのキュンとくる酸味がアクセントに効いています。毎回必ず買ってしまうやつ。

●オノレットゆず
2018/11/18 東浅川小学校「金沢ゆず香るんまつり」で販売された柚子バージョンです。
年始はオノさんのショップでも販売していました（通常のオノレットと紅白として）。
柚子の和の風味が鮮烈でとっても美味しいです。また食べたい！

●ドームショコラピスターシュ
こちらもスペシャリテで、年間通して食べられるケーキです。必食。
チョコレート、ピスタチオ、グリオットの王道の組み合わせの完成系。バランス良く、なめらかで上質な口どけに身もとろけそう。特にイタリア「ドモーリ社」製チョコレートの上質な味わいにハッとなるはず。

●モンブラン（予約はひと家族5個まで、来店購入は3個まで）
秋必ず食べたいのがモンブラン。
モンブランクリームは、栗の王様「丹波栗」を使用。さすが丹濃厚な味わいで美味。中央には渋皮煮がゴロッと一粒入っています。ヘーゼルナッツのメレンゲが敷いてあって、サクサクとってもきめ細かな食感が美味。

●ショートケーキ
同店のショートケーキは、クリームがとても繊細なため、フィルムは外さずにスプーンですくって食べるタイプです。デリケートなつくりのケーキを、デリケートなまま食べられる工夫が最高です！季節でフルーツが変わります。
・マンゴーのショートケーキ（夏季）
熟れたマンゴーが繊細なクリームに溶け合い、南国のトロピカルな風味が口いっぱいに広がり、ああ夢心地。元気のある味わいのマンゴーですが、これは高級感も余韻に残ります。

・ぶどうのショートケーキ（秋季）