金沢の実力派ビストロと言えばここ。古典フレンチのイチオシ店です。
場所は、繁華街片町と観光客で賑わう近江町市場の間という中心部ですが、玉川図書館近隣のちょっと静かなエリアです。店内は、家具や内装がアンティーク調にまとめられており、まるでフランスの街角のビストロを訪れたようで、まずはこの非日常感にドキドキすることでしょう。席は、テーブルが並ぶメインフロアの他にも、ちょっと隠れたところにステキな個室もあるんです。やや落とされたライティングもムードたっぷりで、迷路に迷い込むような造りにもくすぐられます。
お料理は2人でシェアすると程よい量なので、デート使いもオススメできます。
お料理はクラシックタイプで、手間を惜しまず根幹のおいしさを構築してあり、見た目の華やかさだけではなく、一歩踏み込んだ味で勝負してあって、男性ファンが多いのにも納得です。
訪問が、なんだかとっても久々になってしまいましたが、さすが実力派名店!アラカルトで「コレとコレと」と注文しても、どれも印象に残る美味しさは変わらずです。
中でも私が好きなのはキッシュとポワレで、毎回食べたい!
・キッシュ・ロレーヌ(780円)
・「2008ブルゴーニュ・ブラン マルキ・ダンジェルヴィーユ」
「キッシュ・ロレーヌ」はロレーヌ地方の名物料理。ここではベーコンとタマネギだけのシンプルなキッシュ。アツアツで提供され、ふくふく温かいグラタンのような感じ。タルト部分がきめ細かいパイ生地で、繊細な食感を奏でています。
・白子のブルゴーニュ風(1980円)
白子はふるふるとしており濃厚でクリーミー。パセリ風味のガーリックバターで仕上げ、ワインが進む。
・馬肉のカルパッチョ(1980円)
馬肉をユッケ風に、タルタールとして濃厚な卵黄と絡めて。美味!
・蝦夷鹿のロースト(3290円)写真は取り分け後
最高のコンディションの蝦夷鹿を、最高の火入れで仕上げます。赤身肉の芳醇な旨味が堪能でき、赤ワインが進む。たまらない一皿でした。
・イカスミのスパゲティ(1900円)
鮮やかな漆黒のソースが逆に、テーブルに彩りを添える。濃厚でコクのあるイカスミソースがスパゲティに絡み、旨味が広がり余韻します。
・フォンダン・ショコラ(680円)
ホコホコと熱々で提供。フォークを入れると、とろりと溶け出すチョコレートは魅惑的。濃厚なチョコの甘さとカカオのビターな味わいが、温度と共に口の中で膨らみます。
・アフォガード(680円)
香り高いエスプレッソを濃厚なバニラアイスにかけていただくアフォガード。ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙で、食後のデザートにぴったり。
(今回食べられませんでしたが、同店のポワレは絶品です。メニューにある日はぜひ食べてほしい!)
・石川産天然真鯛のポワレ
ほわっとほどけるように軽い食感の鯛おいしさはもとより、心地よい酸味のブールブランソースを堪能したくなる一品でもあります。こんなにおいしいポワレはなかなか出会えません。