鉄道ファンなら知らない人はいない純喫茶です。
富山駅前からは、路面電車のアクセスであれば「安野屋電停」にて下車。大通りの角を曲がりお店の方向を目指すと、存在感を放っているお店があるのですぐに分かるはずです。(私は富山駅から徒歩で行きましたが、遠すぎないし、道も分かりにくくはないですし、そんなに大変ではなかったです。)
扉を開けると、重厚感ある優雅な雰囲気が漂い、マスターが迎えてくれました。年配のご夫婦で営業されているようです。
鉄道模型のある喫茶店というと、もっとラフな感じかと思っていたのですが、いえいえ、ここは気品漂う純喫茶。日本では鉄道ファンというとオタクと呼ばれそうですが、「ヨーロッパでは高貴な趣味なんだよ~。」とマスター教えてくれました。
カウンターの目の前にも、SLから路面電車、新幹線までさまざまな種類の鉄道模型が並んでいて、見ごたえあり。マスターは2000台ほど所有しており、常時300台はお店に展示してあるのだとか。
テーブル席は列車のボックスシート風になっており、本来窓の外に風景が広がるようにしてジオラマが作られています。しかもそこには、なななんと、北陸新幹線の車両が走っているではありませんか。これは鉄道に詳しくない私でも心躍る~!
さらにステキな中二階の席もあり。
私は鉄道のことは詳しくありませんが、興味深く拝見させて頂きましたし、私のように鉄道の知識がなくてもすごく楽します。他にはない唯一無二のお店ですから、とってもいい経験になると思います。
また、歴代の車両模型が展示されているので、あのときの大切な旅行の思い出などが蘇ってくる方も多いはずです。
そしてメニュー表を開くと、なんと時刻表!こういうところもまたステキ。
名物の珈琲は、存在感を放つ大きな抽出機(DOP)にて、冷たい水で8時間かけて抽出するウォータードリップ式のダッチコーヒーです。コレを飲まずして帰れませんね。
●ブルートレイン(450円)
スッと入ってくる珈琲で、角が丸くなった酸味がほわーっと立ち上ってくるような味わいです。
車窓を眺めながら頂いている気分。
また、カットオレンジ入りの「オレンジコーヒー」もオススメだそうです。確かにこの酸味に合うと思う。
さらに、純喫茶は喫煙可なところが多いですが、ここは店内全面禁煙というところも好感が持てます。富山駅まで来たら、ちょっとお散歩して立ち寄ってみてくださいね。