【daishin】2025年5月30日に移転オープンした福井のイノベーティブすし

2025年5月30日に（福井駅周辺から少し郊外に）移転オープンした福井のイノベーティブすし店。

（総括にて）
店内はシックで、和と調和する空間にセンスが溢れています。店主は異色の経歴を持ち、イギリスやイタリア・ミラノで鮨を握ってきた国際派。日本のすし文化を軸にしながらも、独自のアプローチが魅力です。洋皿の使用も、その延長線上にあるのかなと感じました。
おすしは正統派とは真逆のイノベーティブ。山葵を使わずに、塩漬け大葉や醤油麹、梅紫蘇などの和のハーブや薬味、スパイスなどで味を構築しアクセントを置いています。特に、秋刀魚トマトサルサすし、鮪ゴルゴンゾーラすしには驚きました。秋刀魚トマトサルサすしは、脂の乗った秋刀魚に、爽やかな酸味のアクセントが加わり、まるで前菜のようなアプローチ。鮪ゴルゴンゾーラすしは、一見すると突飛な組み合わせですが、チーズのコクと鮪の旨みが合わさり面白い一貫でした。さらに鰯の炙りすしは、包丁を丁寧に入れてあり、とろける美味しさでした。
シャリは輪郭が立っていれば、すし全体の輪郭がより鮮明になり、味の奥行きが広がる可能性を感じました。また、器にこのお店でしか出会えない福井らしい要素が加われば、より個性が浮かび上がり、魅力が際立つと個人的には思いました。
食の好奇心を掻き立てられたい方や、新たなすしの可能性に触れてみたい方は、ぜひ訪れてみてください。空間も必見。

（おつまみ）
・マダコのカルパッチョ、吸盤唐揚げ

・ハタハタ

・秋刀魚

・穴子の天ぷら、福井梅のあんかけ