「CUCINA KENICHIRO(クッチーナ・ケンイチロウ)」香林坊に実力派シェフの新店イタリアン。吉田憲一郎シェフの本気をぜひ味わってほしい!

料理: 8.8 その他: 8.5 ポイントについて
CUCINA KENICHIRO (クッチーナ ケンイチロウ)
営業時間 【ランチ】11:30〜15:00(ランチは土日祝日・月曜のみ営業)、18:00〜23:00
定休日 火曜、水曜
価格帯 【ランチ】6,000円税込、【ディナー】13,200円税込
訪問回数 2回

金沢・尾山神社近くに、2025年6月にオープンしたイタリア料理店。大注目。予約困難店になると思います。

町家を改装した建物は、自然光が差し込む広々とした空間。ナチュラルな雰囲気に加えて、オープンキッチンのライブ感も心地よい。

オーナーシェフの吉田憲一郎さんは、「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ カナザワ」の元料理長を務められた実力者。独立後のこのお店では、より少人数に向けて、さらに磨きのかかったお料理が楽しめます。
料理のベースにあるのは、イタリアの古典料理。
そこに金沢、能登をはじめとする地元の食材を取り入れています。能登豚、能登牛、加賀野菜など、生産者の顔が見える食材も多く登場します。
器へもこだわり、
ショープレートにはイタリアのリチャード・ジノリで、九谷焼を重ねます。初代・徳田八十吉の器が使われていることもあり。

吉田憲一郎シェフは、アラフィフで(2025年6月に)独立開業。独立としては遅咲きと言えるのかもしれません。
でも、私はむしろそこに、応援したくなる気持ちがあるし、この店の強さを感じます。
長年料理人として経験を積み、確かな技術も食材の目利き力もあり。その上で、自分の名前を掲げた店を持ち、自分が本当に美味しいと思う料理をとことん追求する。料理人人生を賭けて構えた店だからこその、本気が伝わってきます。
そして、そもそもの実力が段違いです。
奇をてらった料理で驚かせるのではなく、一皿食べれば「美味しい」、次を食べても「やっぱり美味しい」。最初から最後までそれが続きます。
途中から「次も絶対に美味しい」と思えるほどの、良い意味での安心感がありますね。

金沢にある良いイタリアン、というだけでは終わらせたくない。
ここはディスティネーションレストランとして、全国の食通に強くおすすめしたい!
吉田憲一郎さんの本気を、ぜひ味わってほしい!

ディナー 2026年8月10日


全皿が本当に考え抜かれており美味しいのですが、中でも、特に心を掴まれたのが「ムール貝と華小町トマトのターラント風 スパゲティ」
。これは衝撃的な美味しさでした。

そして、毎回目の前で焼き上がる「玉ねぎとローズマリーのフォカッチャ」も、おかわり必須の美味しさ。焼きたてならではの、甘く香ばしさ、ふるふるふっくらとした食感、熱々の温度感。コースの脇役どころか、これを目当てにもう一つ食べたくなるほどです。

「能登豚のサルシッチャと胡桃 ピーチ」にも感動。
もちもちとしたピーチならではの食感に、能登豚のサルシッチャ、さらにベースに効かせた出汁の複合的な旨みが重なります。力強い素材を合わせながらも重たくならず、どこか品がある。そのバランスがとても良い。素晴らしい!

今回のディナーコース

・ブルスケッタ アッラ ケッカ
リコッタチーズと14ヶ月熟成プロシュート

・甘鯛昆布締めレモンマリネ、能登岩だこサルサベルデ

・玉ねぎとローズマリーのフォカッチャ

・北海道 塩水うにとトウモロコシ、毛蟹と能登牛のコンソメ

・ムール貝と華小町トマトのターラント風 スパゲティ
ムール貝は、シーズンが始まったばかりのモン・サン・ミシェル産。小粒のため一つひとつの下処理にも手間がかかりますが、その繊細な旨みにイタリアのツナを重ね、さらに金沢「菊理農園」の華小町トマトを合わせています。
ムール貝の磯の風味とツナの旨み、華小町の凝縮した甘みと酸味。それぞれの味が重なりながら、どれかが突出することなく、ひと口の中で見事にまとまっている。

・赤いかと地野菜 サルデーニャのカラスミ

・能登豚のサルシッチャと胡桃 ピーチ

・能登牛のビステッカ
能登牛プレミアムA5のラムシン、こんな火入れってある?ってほど素晴らしい。
添え物にもこだわり、加賀野菜 打木赤皮甘栗に焼き目をつけたゴルゴンゾーラで食感の対比とコントラストを出している。

・本日のドルチェ(5種類の中からパンナコッタ)
バニラビーンズ香るパンナコッタ、宝石のようにグラスを飾る剥きたてのデラウエアがちゅるんと調和。

・食後のお飲み物と小さなお菓子

ランチ 2026年3月23日

今回はランチで訪問。
前菜、パスタ(チョイス)、メイン(チョイス)、デザート(チョイス)、カフェの構成。
(メニュー外でアミューズもありました)

・ブルスケッタ・アラ・ケッカ
アミューズとして出された最初の一皿から、心をつかまれました。
炭火で香ばしく炙ったパンに、フレッシュトマトとバジルのソース、リコッタチーズ、極薄にスライスされた生ハム。みずみずしさと繊細さ、香りの重なりが美しい。

・Antipasto
グリーンアスパラガスと菜の花 半熟卵とアンチョビのソース
イタリアのアスパラと菜の花という春の味覚。十勝のマンガリッツァ豚の美味しい脂が、春の青い美味しさにとくとくと余韻を残す。

・新玉ねぎのフォカッチャ
焼きたてのフォカッチャは、なんと新玉ねぎをのせて。甘い香りに鼻腔をくすぐられた。
ふわふわと熱々の湯気、もう説明不要のうまさ。昼も夜も焼き上げているそうですよ。これも楽しみの一つ。

・Primo
パスタは4種類からの選択で、スペシャリテの「新鮮なうにのスパゲティ」も選べます。
私は、本日のパスタ「ホタルイカのパスタ」にしました。筍と能登のアオサ海苔の使い方が和食の繊細さで風味も絶妙。美味。

・Secondo
和牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
魚と肉の選択から肉をチョイス。コース全体の満足度をしっかり引き上げてくれる一皿。

・Dolce、Caffe
特製ティラミス、コーヒー

カウンターお隣に座っていたお嬢さんたちがバースデーをされていましたが、お店準備のバースデープレートがとっても素敵でしたよ。あんなプレート出てきたら感激しちゃうなぁ。いいなぁ。