富山駅前にある“野菜肉巻串”のお店。オシャレな店構えでありながら一見珍しさはさほど感じないのですが、いえいえ、ここ、ただの居酒屋ではありません。料理は一風変わっていて発見が多く、一度行ったらハマっちゃうはずです。それもそのはず、店主布村充司さんは世界中を食べ歩いて食材を探求するのがお好きで、そこから見つけ出したおいしい食材や調理法を料理に取り入れてあるんです。お店目玉の“野菜肉巻串”は、オーソドックスな串焼きとはちょっと違っていて、制覇したくなる面白さですよ。単品料理も発見がいっぱい。ただおいしいだけじゃない。なるほどの一工夫が素晴らしい。
店内はオープンキッチンになっており臨場感ムンムンです。
まず飲み物は、10種のオリジナル酎ハイや自然派ワインなど、メニューを見ているだけで楽しくなっちゃいます。
●とりあえずシードル
有機栽培の自然派ワインの取り扱いがあるのがまた粋です。ある日はカリンの風味のものとジンジャー風味があったので両方を頂くことができました。味わいナチュラルで甘さにイヤミがなく、一口ごとにふわっと軽く胃袋を持ち上げてくれるようです。
その他、タイミングでいろいろ入荷すると思うので楽しみに伺います。
●平兵衛酢酎ハイ（夏季限定）
なるほど！な一杯。レモンだとパーンと強く出る酸味も平兵衛酢だとエッジがまるくて風味も豊か。これはいい。
2017年8月上旬のあんぽんたん
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●ネギトロアボカド
ネギトロの上にカットしたアボカドがのっていっていてオシャレ感が出ていますが、ビジュアルだけではなく味わいも計算されているんですねぇ。さすがです。
ぐじゃぐじゃなアボカドはあまり食指が動きませんが、まるごとだとおいしそう。さらに自分でできる工程も残してくれてあるのがいいですね。さらにこれがヒエヒエで、アッツアツのガーックバゲットにのせるので、温冷の対比もおいしさに繋がっています。
●煮穴子ポテサラ
最後の仕上げは目の前でバーナーで炙ってくれました。
煮穴子が口の中でとろとろととろけてソースの役割を果たします。うわ、やられたー！な新発見のおいしさ。
●会津直送馬刺
●黒部名水ポークの豚しゃぶ サラダ
そしてお店目玉の“野菜肉巻き”です。
●パクチー巻き、しそ巻、小ネギ巻
葉物の肉巻きですが、なんとパクチーもあり。小ネギはシャキシャキ食感と中から溢れるエキスが美味。
●アスパラ巻、レタスチーズ巻
レタスチーズはチーズだけでなく、レタスのみずみずしさも感じられいいですね。口に放り込むと、とろとろ＆じゅわーが溢れてきます。
●殻ごとうずら
うずらの卵串は時折ありますが、殻ごとは珍しい！口にジャミジャミした感じはありますが、殻の層はとても薄いので、逆に良い食感になります。全体の流れの中でもアクセントになってくれますのでぜひチャレンジしてみてください。
●巨峰ベーコン巻、ヤングコーン巻
ミニトマトではなくてなんと巨峰！巨峰は元々糖度がありますが、温められてさらに糖度が増し、ソースのようになります。ベーコンの塩気ともマッチ。
●みたらし団子巻
みたらし団子をそのまま肉巻に。斬新だけどなるほどのおいしさ。もっちもちとろとろになったみたらし団子がのびーる。お醤油とお砂糖のタレでいわばテリヤキのような味わいになりますので、ミスマッチのようでミスマッチではない。アイディアに感服。
●まるごと白えび団子串
焼き立てフカフカ。甲殻類の風味がふわっと広がり美味。
2018年8月末のあんぽんたん
野菜の肉巻きはオーダーがあってから焼くので少々時間がかかります。それまでは単品メニューを食べながら待つべし。
●きくらげ刺身
ツボを突く一品。はんなり、そしてコリコリした食感がグッド。
●ぶったぎりマグロ
たたきマグロの上に粗めのマグロをのせて、豪快に炙ります。目の前でやってくれるのがいいですね。結構炙ったほうが好きなので、食べ進めて何度か炙ってもらいました。
●野菜肉巻き
２度目来店なので好きなものを。ズッキーニ、レタスチーズ、ヤングコーン、ほうれん草チェダーチーズのベーコン巻き、パクチーといろいろ食べましたが、個人的にナンバーワンは「レタスチーズ」。レタスは味わい淡いですが、肉で包むことでうまみが内包され口の中で炸裂。肉、チーズとも合わさりおいしいが相乗効果を発揮。
お料理も野菜肉巻串も、ハマっちゃうこと間違いなし。
ご店主さん始め、スタッフみなさんの明るい接客や料理解説の丁寧さも嬉しい。
