「浅田屋」ワンランク上の金沢旅を満喫したいならここ!料理、おもてなし、空間、全てが一流

料理: 8.5 その他: 8.5 ポイントについて
浅田屋 (あさだや)
営業時間 11:30~15:00、18:00~20:00(宿泊の場合チェックインは14:00)
定休日 不定休
価格帯 25,000~35,000円
訪問回数

金沢市十間町にある料亭旅館。浅田屋グループには、しゃぶしゃぶ・加賀料理の「石亭」、卯辰山の海鮮料理「松魚亭」、ステーキハウスの「六角堂」があります。ここ料亭旅館の浅田屋は、創業慶応3年(1867年)で、旅籠「淺田」としてが始まり。場所は活気のある近江町市場を出たところすぐにあります。周りは賑やかですが、ここの暖簾をくぐると一変、静かで水を打ったような落ち着きです。
外食文化研究家 あすか
旅館としての宿泊も可能ですが、現在は5組のみです。(昔は30組可能だったそうです。)
お部屋までの廊下にそれは立派な鍔がたくさん展示してあるのですが、これは前田家所縁のもので、前田家が財政難の時に浅田屋さんが買い上げたものだそうです。こちらも一見の価値ありですよ。

まずは囲炉裏テーブルのあるお部屋に通して頂いて、ウエルカムのお茶を頂きます。
外食文化研究家 あすか
心が落ち着いたところで、お食事をするお部屋へ。数寄屋造りで端正な面持ちのお部屋ですよ。

料亭さんですから、お料理はそこそこ価格の張るコースではありますが、内容が素晴らしくて不満はありません。
旬を織り込むことはもちろんのこと、高級食材を使いこなして味わいの構築がしっかりなされており、美味でありながら華やかさも併せ持っている点がポイント高いと思いました。器ももちろん素晴らしく、いいものをお使いですし、お料理との調和も見事です。
料亭さんは厨房と客室とのインターバルがありますが、タイミングや温度にも気を配ったお料理ばかりで、さすがだなぁと感服でした。
また、大女将はじめ仲居さんの気配りは素晴らしく、おいしさが一層増しました。

【受賞歴】
・「ゴエミヨ東京・北陸2017」17/20点獲得

私は2017年9月後半に、夕食25,000円コースを頂きました。
お酒は地酒が中心で、プレミアムなオリジナル酒も2つあり。
浅田屋大吟醸の古酒(500ml、10,000円)、花時雨という純米吟醸(500ml、5000円)
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・先付
お刺身でも頂ける車海老と万十貝を軽く石焼きにして。酒盗漬けにしてあって、炙り焼くと立ち昇る香気から既に美味しい。
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・前菜 吹き寄せ
栗渋皮煮毬栗、菊花焼き占地春菊浸し、サーモン玉寿司、子持ち鮎有馬煮、塩煎り銀杏、柿釜毛ガニ、小梅貝時雨煮、このわた小茶碗蒸し、稲穂
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・お吸物 渡り蟹真丈
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お造りは二段階にて。
・壱の造り なめら薄い造り
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・弐の造り 鮪、車鯛昆布〆、車海老
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・伊勢海老湯葉包み 黄身衣揚げ美味餡掛け
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・進肴 帆立平目巻の海老ソース、キャビア添え
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・焼物 のど黒唐墨焼き杉板かぶせ
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・舟昆布仕立て、焼き目胡麻豆腐、鱶鰭、甘鯛
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・奥能登コシヒカリの雲丹トリュフ温玉ご飯、金沢麹味噌のめぎすつみれ
卵黄のコクにウニの濃厚な甘さがマッチし、口の中でご飯の粒に溶け合っていくと思ったら、トリュフの風味に鼻腔をくすぐられ、もう夢心地に~。
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・果物 巨峰豆乳寄せ 柿、梨、ブルーベリー、ざくろ
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・お抹茶、お菓子(栗山道)
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「一流とは」が味わえる名店。旅行であれば、ワンランクもツーランクも上の金沢を満喫できるはずです。