尾張町と主計町の間ほどの静かな裏通り、彦三町(ひこそまち)にある凛とした佇まいの町家バーです。ちなみにこの辺りの旧町名は、母衣町(ほろまち)と言うそうですよ。店主の竹内秀憲さんは片町で17年間バーをされていたのですが、2013年9月にここに移転オープンされました。茶屋街も近隣で、金沢の大人の隠れ家バーとして良い場所です。建物は店名通り元々は長屋だったそうで、お店は木製の階段を上がった2階にあります。迎えてくれるのは店主と女性バーテンダーさん、そして割烹着姿の愛称きょうこさん。アットホームな雰囲気も居心地よく、忙しい日常の止まり木として利用されている方も多いようです。(朝昼は店内のしつらえを変えて「Cafe 素都」として別店主が営業しています。)
(2019年12月6日 最終訪問)
●お通し
同店のお通しは、乾きものなどではなく、旬魚のカルパッチョやナチュラルチーズなどをワンプレートにしたもの。これ好き。
ある日は、クルマ鯛のカルパッチョ、ブルーチーズに洋梨、リンゴ、キウイのジャム添えカナッペ、ミモレットでした。
またある日は、生ハムとイチジクにグリッシーニ。さらに、おぼろ豆冨に花がつお、堅豆冨。
カクテルはフルーツカクテルもいいですよ。カウンターの木桶にみすみずしい果物が盛り合わせてあるので、これを見たら飲みたくなるはずです。
●イチゴのフローズンカクテル
フレッシュのあまおうは、バニラアイスとリキュールでフローズンカクテルに変身!パッと鮮烈なイチゴの香りと可憐な甘さに、バニラの優しく温かな味わいが重なり、さらに氷の粒々が口の中でキラキラと弾ける、乙女心をくすぐられる一杯でした。
●メロンのカクテル
その他、パイナップルやキウイ、桃やチェリーなど、お好みをリクエストしてみてください。
そしてこちらのバーの名物は、なんと「牛すじ丼」なんです。
●特製 牛すじ丼
玉子がふるふるの半熟で、食べる前からもうおいしい。すじ肉は、市内いくつかの名店肉屋から上等なものを仕入れているというだけあって、旨さがしっかりしていてほっぺが落ちるおいしさです。程よい弾力があってやわらかく、半熟玉子と合わさったご飯とも調和し、滑るように胃に収まります。
おつまみとして食べたいなら、ご飯なしの「皿盛り」にもできますし、「牛すじうどん」で食べるのも人気です。
カウンターも良いけど、窓際の席も奥の小上がりの個室も素敵でした。