加賀麩の専門店として知られる「不室屋」さんは、慶応元年（1865年）創業の老舗。屋号は、発祥の地である“不室村”という土地に因んで、“不室屋”と名付けたそうです。
商品は、金沢らしい生麩や車麩、すだれ麩、飾り麩をはじめ多種。中でも、お湯を注いだらお吸い物ができる「ふやき御汁宝の麩」は不室屋を代表する商品となり、お土産や贈答用の定番に。

よもぎを練り込んだ生麩でこし餡を包んだ「生麩まんじゅう」もとっても美味しくてファンが多い（いつも売り切れが早い）。

店舗はたくさんあり。販売店の他にも「FUMUROYA CAFÉ」というカフェ形態のお店もあって、お麩を使用したお料理やスイーツが食べられます。

個人的には香林坊大和5階のカフェに行くことが多いです（なので店舗登録はこちらの店舗です）。
場所は、紳士服売り場の奥。 デパート内のカフェと聞くと騒々しくて窮屈そうですが、 窓ガラスは大きくガラス張りにされており、いしかわ四高記念公園の開放感ある眺望が気持ち良いです。

金沢にある店舗は、
尾張町店（金沢市尾張町2-3-1）、東山店（金沢市東山1-25-3）、有松店（金沢市有松5-8-22 有松三軒家内）、金沢百番街店（金沢市木ノ新保町1-1 JR金沢駅構内金沢百番街・あんと）、香林坊大和店（金沢市香林坊1-1-1 大和香林坊店 B1F）、金沢エムザ店（金沢市武蔵町15-1 金沢エムザ B1F）、カフェ加賀麩不室屋（金沢市木ノ新保町7-1-1 JR金沢駅構内金沢百番街・あんと西百番キッチン 1F）、FUMUROYA CAFÉ 香林坊大和店（金沢市香林坊1-1-1 大和香林坊店 5F）、生麩甘味処不むろ茶屋（金沢市東山1-25-4）
北陸の店舗は、
富山大和店（富山県富山市総曲輪3-8-6 大和富山店 B1F）、FUMUROYA CAFÉ TOYAMAキラリ店（富山県富山市西町5番1号 TOYAMAキラリ 2F）
その他、関東、東海、関西にも多数の店舗があり。

お麩スイーツ

カフェのスイーツメニューには、不室屋パフェ・麩あんみつ・麩ぜんざい・生麩まんじゅうなどお麩を使った甘味があります。

●不室屋パフェ（1100円）
“しら玉生麩”・おやつ麩・おてまり麩・生花麩・ふやきもなかといった、さまざまなお麩を詰め込んだ、お麩の魅力が一度に味わえるパフェ。生麩のもっちりした食感や、おやつ麩・焼麩のエアリーでサクサク軽い食感、そこにすっきりとした豆乳アイスと小豆の甘さ、爽やかでコクのある黒糖ゼリーを一緒に味わえます。和の彩りも素敵。ぜひ味わってほしい。

●くるま麩のフレンチトースト
パンの代わりに車麩を使用したフレンチトーストです。ドーナツ型も可愛らしい。
卵液がしっかり染みていて、しっとりふるふるに焼きあがっており、予想以上の美味しさ。金沢に来たらぜひ食べてもらいたいスイーツの一つ。

お麩料理

イートインができる不室屋さんのカフェ店舗では、お麩を使った料理が食べられます。

●麩とゆばのあんかけどんぶり（1045円）
飾り麩などのお麩と、湯葉入りのあんかけ丼です。優しいとろみあんと湯葉が馴染んでいます。小腹満たしにもちょうど良かったです。
ふやき御汁は7種類から選べて、ほうれん草とお豆腐のおすまし“暫（しばらく）”にしました。

●生麩と豆のベジタリアンカレー
カレーは植物性の材料のみのヘルシーカレーで、 お肉の代わりを生麩が果たしている感じです。食感もっちりしていて食べ応えあり。具はひよこ豆ゴロゴロでした。

この他にもお麩料理は、金沢名物じぶ煮膳、くるま麩カツレツセット、宝の麩のお雑煮、生麩カレー、麩入りつくねハンバーグランチなどがあります。

※↓こちらはもう販売してないかも（参考までに載せておきます）。
 ●ふやき御汁弁当 ランチ限定 （ふやき御汁、お弁当、治部煮、五穀米、香の物）
お麩を使ったアレンジ料理やもどき料理が豊富で、お献立を見ながら味わうと発見があって楽しいです。

・ふやき五色汁（味噌）

・お弁当
生麩のフライ、丁字麩と枝豆のおから和え、麩入り玉子焼き、車麩の鰻見立て、赤魚西京焼き、加賀太胡瓜含め煮・茗荷酢、生麩昆布巻き・梅肉のせ、つくね麩、こなす揚げ煮、南瓜いとこ煮、小海老とアスパラのポン酢ジュレがけ
どれから食べようか迷います。 特にスゴイのが、“鰻”のもどき料理。やわらかい食感を蓮根で出し、皮の部分を海苔で表現してある、手が込んだものなんです。

・治部煮
加賀料理である治部煮もこのセットでも食べられるのは嬉しい。 簾麩がとろみのある出汁をしっかり絡め、生花麩が彩りを添えています。通常お肉は鴨を使用しますが、ここでは鶏肉の鶏治部。
・五穀米
ご飯は五穀米で健康志向。 香の物の他に、お麩のしぐれ煮が付きます。これももどき料理です。生姜風味で甘めで、ご飯が進みます。