「ひまわり食堂」富山で注目すべきイノベーティブイタリアン。田中穂積シェフらしさがより色濃く表現されている。ミシュラン1ツ星獲得!

料理: 8.3 その他: 7.7 ポイントについて
ひまわり食堂 (ひまわりしょくどう)
営業時間 18:00~23:00(L.O)
定休日 日曜、第3月曜 不定休あり
価格帯 18000円〜25000円
訪問回数 11回

富山市石倉町にあるイタリア料理店。オーナーシェフの田中穂積さんは、イタリアや東京の有名店などで約10年腕を磨き、Uターンにてお店をオープンしました。可愛らしい店名からは想像できない高いレベルで、全国の食通や同業者である有名シェフの来店も多いお店です。
ミシュランガイドではついに1ツ星を獲得。イタリア料理というジャンルで獲得できたのは、とても名誉なことだと思います。
現在は完全コースのみの営業とし、田中穂積シェフらしさがより色濃く表現されている印象。特にハーブやスパイスを使った立体的な味の組み立てと、さまざまなレストランでの修行経験や海外レストランとのポップアップ、バックパック世界旅でのインスピレーションをシェフのスタイルで昇華させています。訪れるたびに新作が登場しており、シェフの探究心は日々加速している印象。技術力の上に咲くクリエイティビティが毎度楽しみです。

・「ミシュランガイド北陸2021 特別版」で1ツ星獲得(2021年5月19日発表)

店内入ってすぐに4席のカウンターがあり、お店中央は広めのオープンキッチン、さらに奥に行くとテーブル席があります。白と木を基調としたシンプルでナチュラルな空間デザインです。

2022年10月12日 白海老氷見うどん、ゴーヤオムレツ

結構お久しぶりになってしまいました。今回印象的だったのは、なんと言っても氷見うどんを使った冷製の白海老うどん。そしてメインの池多牛。
全体的にイノベーティブの要素が濃くなってきたなという印象。天才的に美味しい料理がコース内に1つ2つあるのが田中シェフらしい。

●毛蟹メスとコリンキー
内子を蓄えたメスの毛蟹フライに、生で食べられる南瓜コリンキーと鬼灯を組み合わせた一品。コリンキーと鬼灯の両者が持つカロテンの味わいが調和。

●氷見うどん、白海老
今回のコースで最も印象に残った料理。冷製でカッペリーニのような位置付けで、氷見うどんのちゅるんとしなやかでコシのある舌触りと食感に、白海老の透明感と品のある甘さが抜群にマッチ。胡瓜の青い爽快なみずみずしさをアクセントに置いて、チュイルにした白海老の乾燥パウダーで濃淡をつけてあります。

●オムレツ
クルッと巻いたイタリアンオムレツはビジュアルでそそられる。ゴーヤと豚肉の天ぷら入りで、見た目からは想像できない苦味をアクセントに置いています。トマトのソースに赤紫蘇を効かせ、和の風味で持ち上げる。

●甘鯛の唐揚げ
ここでスパイスを効かせたソースを用いて、想定外の味を置いてありました。イノベーディブの要素を織り込み、ガラッと印象を変える。ペアリングのワインがラッシーのニュアンスあって良い相性でした。

●天然茸スープ
オクラと冬瓜、ハナイグチという名前の天然茸のスープ

●アカガレイ 富山生地 ムニエル
地物の良い食材を生かしていてシンプルに美味しかったです。

●池多牛 ランプ
メインは毎回王道で勝負。富山の池多ファームさんが飼料からこだわって育てた牛の素晴らしさを、シェフが得意とする炭火焼で最大限に引き出してありました。断面からも伝わりますが、火入れが本当に素晴らしかった。あらかじめ施した塩も絶妙。
シンプルな炭火焼きがバチッと決まっていると爽快!


●シロカワカジキ、コリアンダー

●宿儺かぼちゃプリン
西洋南瓜の濃厚な味わいに、重厚な乳の美味しさを乗せたクラシックなプリン。

2021年7月4日 越中バイジェノベーゼ、真鯛バプール

●越中バイのジェノベーゼマリネ
越中バイには、見た目からも濃厚さが伝わるジェノベーゼソースがねっとりと絡んでおり、口の中でその風味が一陣の風を吹かせ、咀嚼するたびに越中バイの甘さが広がります。ツルムラサキの梅肉和え、コールラビと。

●炙り鯵とハッシュドポテト
木目が美しい器は富山市八尾の「Shimoo Design」さん製。炙り鯵とハッシュドポテトの間には、フェンネルシードを効かせたタマネギソテーを挟んであり、エキゾチックで独特の清涼感が味わいを持ち上げます。

●ハナビラタケ
ハナビラタケと、アオリイカと大和芋のクネルをイカ墨スープで。ハナビラタケのシャクシャクとした食感に、ンドゥイヤの辛味とカレーや実山椒の複雑な風味が重なります。

●枝豆のパンナコッタ
枝豆の味を乗せたパンナコッタはとても滑らかで味わいスッキリしており、ディルのオイルでより爽やかな印象に。中には枝豆の粒がゴロゴロ。

●真鯛バプール
真鯛のバプールには、豚足と椎茸の煮込みという意外な組み合わせ。ソテーすることで豚足のゼラチンが溶けてカリカリになり、香ばしく軽快な食感が加わっているが、上品にまとまっているのも面白い。能登メカブの鯛出汁スープで。

●ヒヨコマメのコロッケ
コロッケはヒヨコマメを黒部の名水ポークで包んであり視覚的にシンプルですが、コリアンダーなどの香草を混ぜてあり、味わいは草原のような広がりをみせます。練り胡麻のソース、イチゴ、焼き茄子、ヨーグルト、赤玉ねぎ

●マナガツオソテー、ひまわりの芽
マナガツオはアンチョビバターソテーにし横幅のあるふくよかな味わいで、ケイパーの酸味をアクセントにして。

●池多牛ランプ
富山の池多ファームさんが飼料からこだわって育てた牛の素晴らしさを、シェフが得意とする炭火焼で最大限に引き出してありました。断面からも伝わりますが、火入れが本当に素晴らしかった。あらかじめ施した塩も絶妙。

●夏雉

●フォー
パスタではなくベトナムのライスヌードル“フォー”をコースに織り込んで。そういえば、田中穂積シェフはベトナムの超人気ピッツェリア「4P’s」さんとのポップアップ経験もあり。
スープは黒部の乳飲み子山羊のスープで、ピュアだがほんのり個性が乗っており、とくとくと優しい味わいが体に染み渡るよう。フォーに相性良しです。
さらに、レモングラスのラー油を加えると、ガラッと味変するのも面白い。

●ブルーベリーのグラニータ
果実味が凝縮した重厚なブルーベリーのグラニータが、コースの最後にインパクトを残しました。

2021年1月25日 トヤマエビ、池多牛ランプ、雉パスタ

前回から訪問が半年ほど空いてしまいました。メインのお肉以外は新作づくしでしたが、今回は珍しく、ある意味正統派なお献立構成に感じられました。
蕪と毛蟹のスフォルマート、トヤマエビ、茴香のスープ、イノシシのしゃぶしゃぶと牡蠣のポシェ、豚タンのボリート ビーツ、真鱈のバプール、池多牛ランプ、雉パスタ、ヤギヨーグルトソルベ

同店は「北陸・トップ100レストラン」に選ばれています。
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2020年6月19日 生しらす岩海苔パスタ、鱒カツ

春の営業が出来なかったので、前回から約3ヶ月ぶりの訪問。毎回新作づくしなのがすごくて、シェフの止まらない探究心とバリエーションの広さが感じられて楽しいし、秘められたポテンシャルを想像させられるようで、また通いたくなります。天才的に美味しかったのは生しらすのパスタ。鰯のマリネ、水餃子、鱒カツ、熊本県産赤牛。

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2020年3月5日 猪クレープ、ホワイトアスパラリゾット

初めて食べた猪クレープなども良かったし、ジャージー牛の炭火焼やホワイトアスパラのリゾットといった王道もバシッと決めていてさすがだなぁと思いました。
能登牡蠣炭火焼き、蛤と菜花のパスタ、ジャージー牛サーロイン、黒糖のクレームブリュレ

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2020年1月6日 焼きトリッパ、小猪ラグーピチ

今回も新作多々で心踊りました。個人的には、焼きトリッパ、トルテッリーニ、真鱈のヴァポーレ、小猪のラグーピチが好きでした。

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2019年5月27日 熊ワンタン

今回は新作づくしで初めて食べるものばかりでしたが、その中でも熊のワンタンが一番好きでした。
いわしのゼッポリーネ、乳飲み仔山羊、アカイカのパクチーソース リングイネ、サクラマスのコンフィ、富山県産池多牛、チョコレートとローズマリーのアイスと黒部ヤギヨーグルト

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2018年8月29日 白えび冷製パスタ、アニョロッティ・ダル・プリン

鯖フライ、バイ貝夏野菜サラダ、白えびの冷製パスタ、アニョロッティ・ダル・プリン、富山県産ジャージー牛、黒糖のクレームブリュレ

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2017年3月15日 ゼッポリーネブラック、鮑

イカ墨入りのゼッポリーネブラック、鮑ソテー、淡路島ポーク(イノブタ)肩ロースなど。

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2016年3月 ロバ、ホタルイカのコルツェッティ

●牡蠣の炭火焼き
金沢グルメのバイブル あすかの美味献立(びみこんりゅう)
●海鮮サラダ 甘海老、ハマグリ、コヤリイカ、バイ貝
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●バーニャカウダ
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●イタリア産ロバ(左上)、蝦夷豚
え!ロバ?と二度見(笑)。メニューにあったらぜひ食べてみてください。意外と品のある味でした。
付け合せは淡路島産のタマネギと下仁田ネギ、チコリに似たイタリア野菜「タルティーボ」など。
金沢グルメのバイブル あすかの美味献立(びみこんりゅう)
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●アニョロッティ・ダル・プリン
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●ホタルイカのコルツェッティ
ホタルイカのパスタも、ここではリグーリア発祥の平べったい円形のパスタ「コルツェッティ」を合わせて。クルンと包み込むように挟んで食べると、口の中でホタルイカが弾けて濃厚な旨味がソースの役割を果たします。
金沢グルメのバイブル あすかの美味献立(びみこんりゅう)
●うさぎのパッパルテッレ
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