「百楽荘」日本百景の能登町九十九湾にある宿。奥能登の食材づくしの夕食に舌鼓~洞窟風呂、桟橋からの釣りも楽しめる

料理: 7.5 その他: 7.8 ポイントについて
百楽荘 (ひゃくらくそう)
営業時間
定休日
価格帯 20,000円〜50,000円
訪問回数 4回

能登半島の先端のほう、能登町九十九湾(つくもわん)にある人気のお宿です。百楽荘さんはここ能登町と金沢湯涌にもありますが、口コミでは能登町の方が評価が高い印象です。私もいつも能登のほうに来ています。「楽天アワード・プレミアム部門」や「トリップアドバイザー」などでも高評価。
特徴的なのは洞窟風呂と、全室から九十九湾が見えること、能登食材をふんだんに取り入れたお食事です。
お部屋の種類や食事プランがいっぱいあるので選ぶのが大変ですが、お財布に合ったプランに組み立てられるのも魅力だと思います。

百楽荘の楽しみ

百の楽しみ方が出来るから百楽荘という名前が付けられているのですが、なんといっても最初に感動があるのがロケーションです。お宿は日本百景に選ばれている九十九湾の高台に建っているので、翡翠色の穏やかな海が全客室と共同浴場から見られます。かなり入り組んだ湾なので、本当に静かで湖のようです。春夏秋の晴れた日も良いですし、雪景色も風情があります。




お部屋はスタンダードからJr.スイート、アッパースイートまで様々なタイプがありますが、全室から九十九湾が見えます。



桟橋から釣りができるというのも魅力的なアクティビティーの一つ。釣り愛好家はもとより、初心者でもチャレンジしやすく楽しめると思います。釣った魚は、刺身や焼き魚などにしてくれます。


お風呂は、海洋深層水の「展望風呂」と「洞窟風呂」の2種類があり、時間で男女入れ替わります。特に長い洞窟を通ってたどり着く「洞窟風呂」は冒険心を掻き立てられます。77歳の職人さんが手彫りで3年の年月をかけて完成させたそうです。一見の価値有りです。


また、女性の楽しみの一つは選べる浴衣。サイズも揃った150種類の浴衣から好きなものをチョイスできます。

スイート専用のプレミアムラウンジでは、お酒やドリンクを頂きながら贅沢な時間が過ごせます。



百楽荘の夕食

長い洞窟を降りて来てたどり着く海辺のお食事どころ「乙姫荘」にて。夜は幻想的にライトアップされています。

お料理には奥能登の食材をふんだんに取り入れてあるので、わざわざここに来た甲斐を感じます。お献立には料理長のセンスや工夫が光り、食べ進めるのが楽しい。
●九十九湾に乾杯 宗玄酒造サムライ能登みるく割り
●能登命の恵み 木々の香り
輪島産 鰆西京焼き、若鶏西京焼き、トマトいしり焼き

●2021年Noto冬の楽しみ
穴水産 海のみるく真牡蠣鍋 青磯風味、輪島産 真鱈白子 炎り酸味を添えて、輪島産 ふぐ福蒸し、小木名物 金糠焼サバ こがらす米、きよし農園 柚子香煮菜の花巻き、能登娘菊花大根甘酢漬け、新筍土佐塗し、海老芋
豪華な前菜の盛り込みでした。


●荒波の日本海 冬の風物詩
輪島産 香箱蟹賛沢仕立て

●里海からの贈り物 輪島・宇出津漁港より

プランで追加してあったお刺身↓がとにかく良かったです。今しがたまで生きていた魚をさばいてくれたんだろうなぁと、締まった食感から新鮮さが伝わって来ました。

●名物珠洲産「切出し珪藻土七輪」炭火焼 アワビ、とんび
アワビは仕上げにバターを落として。「とんび」は「めがらす」とも呼ばれていますが、イカの口のことで、骨を丁寧に取り除いて串に刺してあります。口は動かす部分なので、筋肉質でプリっとした弾力が魅力。
魚醤いしるの香ばしさが立って美味です。


炭火焼能登牛 春菊ソースで

●能登おふくろの味
赤かぶ漬、牛蒡たまり漬、中島菜いしる漬
●里山冬の香り
能登産 雪の下大根 御飯、輪島産ぼたのり粕汁仕立て

●禁断の果実 知恵の実
〜アマゾンカカオの香りを添えて〜大人の抹茶ほろ苦い思い出の味

百楽荘の朝食

朝食は「乙姫荘」の奥の個室にて。

幻想的にライトアップされた夜の海とはガラリとイメージが異なり、時折漁船が行き来したりと能登の朝の清々しさが感じられます。カモメが海に浮かぶガラス玉にとまってずっとこちらを見ていました。気持ちの良い朝。

自然薯、子付け刺身、ハタハタやふぐの一夜干し、ぶり大根、卓上コンロで温めてくれる具沢のお味噌汁、放し飼い鶏のたまごかけごはんなど、朝ごはんも充実のラインナップ。静かな海を眺めながらゆっくり頂きました。