近江町市場エリアにある日本酒バー。
オープンしたのは2018年11月4日。日本酒好きが高じて同店をオープンさせたという川尻克彦さんが切り盛りされていますが、“日本酒好きが高じて”というレベルをはるかに超えて、度肝を抜くラインナップです。日本酒はなんと300種類以上。地酒はもちろん全国の有名銘柄、限定酒、プレミアム酒まで揃いますから、地元の酒好きも、県外や海外からのお客さんにもどちらにもオススメできます。場所は近江町市場から近いエリアで、片町からも徒歩アクセス可能。大通り沿いにあるので、徒歩の方が便利です。
店内はシンプルな雰囲気で天井も高く広々としており、カウンターとテーブル席あり。その中でまず存在感を放つのが大きな冷蔵ケースです。おなじみのラベル、初めて見るラベルのお酒がずらりと並び、これは眺めているだけで楽しい。
さらに店内の椅子は全て、4斗樽を使ったどっしりとした椅子なんです。これは腰掛けたくなりますね(カウンター席も全てこの椅子です)。
食べ物のメニューはお酒に合うおつまみ中心で(下記)、お刺身をはじめ、沖漬けやへしこ、イカの丸干し、酒盗などが揃います。
カウンターのお客さんは常連の日本酒好きさんが多いようですが、これだけのラインナップですもの、何度も通いたくなる理由がよくわかります。さらにご夫婦のお人柄の良さでお酒がさらに美味しく飲めて、1日をいい気分で締めくくってくれるし、明日への活力にもなる。
ほんと、日本酒が大好きで大好きでお店をはじめられたんだろうなという“日本酒愛”が伝わります。いいお店!!
【紹介項目】
狗鷲の料金システム
存在を放つ冷蔵ケースには日本酒がズラリと並び圧巻。その冷蔵ケースの上部には、左からアルファベットがふってあって、価格分けされています。
「Sゾーン」が一番高くて、A〜Cに向かってお手頃になっていきます。
さらに、「ちょい呑みセット」や3種飲み比べの「利酒セット」などもあり。
狗鷲でこんな酒飲みました
(2024/8/6)
●天明 さらさら純米 Lovely summer 打上花火
(2023/1/30)
●會津宮泉・写楽(寫樂、しゃらく)
銘酒「寫樂」で知られる福島県会津若松の酒蔵「宮泉銘醸」さんの日本酒の激アツ飲み比べです。
(2020/9/16)
●「おやじの手造り」(中島酒造)、「ほまれ」(御祖酒造)、「宗玄」(宗玄酒造)、「谷泉」(鶴野酒造)
せっかくひやおろしの時期なので、奥能登の酒蔵で飲み比べしました。
日本料理店などで1種類ずつは飲みますが、ずらっと並べて少しずつ飲み比べできるのはやはりここの醍醐味。ひやおろし(アルコール度高め)なので帰りはふらふらでしたけど笑。
(2020/3/9)
今回は春らしい酒を皮切りに、県外銘酒、県内のレアな酒を飲み進めました。
●「花陽浴(はなあび)」(南陽醸造、埼玉)飲み比べ
●「春鹿」(今西清兵衛商店、奈良)超辛口
●「春心」(西出酒造、石川県小松市)
●「獅子の里」(松浦酒造、石川県山中温泉)
(2019/9/21)
今回は、ひやおろし解禁(9月13日)後の訪問なので、ひやおろしも織り交ぜつつ、地酒では鶴野酒造さんの酒の飲み比べを。さらに農口尚彦杜氏が31年前に醸した熟成酒。さらに全国銘酒を次々と飲んでいきました。
●鶴野酒造飲み比べ
左から、槽搾り無濾過生原酒、純米大吟醸「愛」ひやおろし、特別純米酒
“谷泉”で知られる能登町鵜川にある酒蔵。酒通が好む酒で、知る人ぞ知る酒蔵です。その鶴野さんの酒を飲み比べ。
●「菊姫」 山廃吟醸原酒 1988年(S63)(菊姫合資会社、石川県白山市)
酒造りの神様と言われる、あの農口尚彦杜氏が菊姫時代に醸した酒。ほんと稀少な31年ものの熟成酒で、アンバーが美しい。美女が時を経てより一層風格を増し、まわりを圧倒する絶世の美女に仕上がったような感じ。美酒。これはしばらく余韻に浸れる美味しさだ。
その他、酒好きが見たら絶対興奮する銘酒を次々と。飲みすぎました。。。
(2019/9/9)
今回は地酒を中心に飲み比べしました。まず3種の利き酒セット、さらに追加のお酒を。
●利酒セット
・「遊穂」 生酛純米 玉栄(たまさかえ)(御祖酒造、石川県羽咋市)
・「常きげん」 参五磨大吟醸生原酒 (鹿野酒造、石川県加賀市)
・「獅子の里」 超辛 あらばしり生(松浦酒造、石川県山中温泉)
遊穂の玉栄は、着物の女性が目を引くラベルデザインで大将が選んでくれました。テーマは「優しいだけではない、意思のある女性」で能登の女の私にぴったり?かな。嬉しい。
生酛のしっかりしたボディーとたおやかさが印象的。
●「獅子の里」 超辛 秋あがり(松浦酒造、石川県山中温泉)
獅子の里の超辛を利き酒セットで頂いたものの、季節がら秋あがりも気になり追加。ひやおろしでアルコール度数は17度と言えど、水のようにスッと飲めちゃう罪な酒でした。あららあらら。なんて美酒なんだろうか。
狗鷲のおつまみ
酒で肴が進むし、肴で酒が進むのエンドレス。【オススメ!】マークご参考に。
・なめろう【オススメ!】
・筑前煮
おばんざいのような感じで作り置いてあるので、すぐに出てきてありがたい。
・金沢おでん
・いぶりがっこ
・牛すじコン日本酒煮込み 【オススメ!】
「なんだこれめっちゃうまい」と思ったら、通常は料理酒には使わないイイ酒を使ってしまったそうです(笑)さすが日本酒バー。まろみある甘味が染み染みでうかった。
・とろ〆サバの炙り
・もずく酢
・ごぼうの旨味スティック揚げ 【オススメ!】
・さきいか天ぷら 【オススメ!】
・さわら昆布締め
・湯豆腐
・酒盗チーズ 【オススメ!】
酒盗とチーズ、そして酒の発酵食の取り合わせは最強です。旨口の酒も進むし、酒を含んだら酒盗が進むし〜のエンドレス。
・鯖のへしこ 【オススメ!】
言わずもがな酒に相性ぴったりなのですが、薄くスライスしたへしこと糠も添えて炙ってくれるという。どれだけでも酒が飲める。
・大根の天ぷら 【オススメ!】
味が染みたおでんの大根を天ぷらにしてとろろ昆布をのせてあります。
日本酒を愛する人にはぜひ行ってもらいたい一店。