近江町市場の近隣(市場の外)に2018年7月6日にオープンした日本酒バルです。お酒の取り扱いは約80種類。県内の地酒の比重が大きいですが、他県の珍しいお酒もあるので、地元の我々も新しい発見ができます。そして、何と言ってもすごいのが、酒のプロ中のプロである同店店主の山上弘茂人(ひろもと)さんです。なんと酒の神様と呼ばれる農口杜氏に師事し、数年前まで菊姫さんにて26年間酒造りに関わって来た方であり、一級酒造技能士、清酒専門評価者、その他、日本ソムリエ協会認定のソムリエとSAKE DIPLOMA、ベネンシアドールといった資格も取得されています。日本酒だけではなく酒に精通されているスーパープロフェッショナルなんですよね。とはいえ、とっても物腰の柔らかい方で、山上さんが作り出すこのやわらかい雰囲気がおいしいお酒をよりおいしくさせているように感じます。日本酒の玄人はもちろん、「私はお酒に関しては素人だ」「金沢に来たからには初めてだけど日本酒にチャレンジしたい」という方にもとってもオススメの一店。もちろん日本酒玄人の方も満足間違いなしなのです。
ちなみに、金沢に角打ちスタイルのお店が何軒かありますが、もっとゆっくりできる形態のお店で、店内も広々としています。席はカウンターに16席。明るくナチュラルな雰囲気なので、女性1人でも入りやすい。海外からのお客様も見受けられます。営業は18時から23時までで、日中の営業はしていません。
80種の日本酒ラインナップですから、メニュー見てても心踊っちゃってなかなか決められません(笑)。なので山上さんに相談するのがベター。3種類セットにするのも良いかと思います。
2018年10月7日に訪問した際の3種類。メガネ、猫、雪男のキャラクターシリーズにしてもらいました。こういうところも楽しい。
●萩の鶴 メガネ専用 特別純米(宮城・萩野酒造)(600円)
メガネのデザインと“全員メガネの蔵人で造りました”というキャッチが斬新ですね。話題の酒です。飲んじゃうに決まってます!10月1日が日本酒の日でありメガネの日でもあるということにもひっかけてあります。面白い。味わいは爽やかでナチュラルなデザインに呼応するスッキリ味。最初の一杯としてスッと飲めそうなライトな味わいです。
●もろみー(石川・西出酒店)(600円)
石川県の小松にある小さな蔵(と言っては失礼かもしれませんが)のお酒で、ラベルには蔵にいる看板猫ちゃん、もろちゃんとみーちゃんがデザインされています。西出さんのお酒、初めて頂くかもです。こういう出会いがあるのも酒バルさんの良いところですね。ふくよかな風味で食中酒にぴったり。結果、おつまみを頂きながら、このお酒が一番進みました。
●鶴齢 純米酒 雪男(新潟・鶴齢酒店)(600円)
キャラクターはガチャピンムックではなく雪男です。辛口純米酒。
農口さんのお酒も多種ありますので、ここに来れば農口で飲み比べできるチャンス。また、店主の山上さんが酒質設計から携わった菊姫鶴乃里25BY、28BYも味わえます(2007年度のIWCのSAKE部門で初代チャンピオン・サケ(最優秀賞)を受賞)。
【おつまみ】
●酒粕クリームチーズいぶりがっこ(600円)
●さんまの塩焼き(600円)
熱々の焼きたてさんまに日本酒最高!
●ポテトサラダ マヨネーズ不使用(600円)
合計で4500円だったのでちょっと割高感はあるかも。