創業昭和32年。地元で長年愛される、片町エリア木倉町の大衆割烹です。建物は年季が入っていて味があり、昭和な雰囲気は肩の力が抜けて居心地が良い。女将さんが作り出すアットホームな空気感もこのお店の味になっています。店内には長~いカウンター席があり、小上がりの座敷もいくつかあって、キャパ大きめで広々としています。
カウンター中央にはおでん鍋がスタンバイ。その他、鮮魚や山菜など季節メニューや、注文してから捌いてくれる鰻も名物です。
おでん
出汁は上品でいて、どこか貫禄のある美味しさ。おでん鍋には既におでんがスタンバイしているので、まずは飲み物とおでんを注文して、その他のメニューを決めていきます。
【おでんメニュー】
車麩、かまぼこ、ちくわ、さつま揚、はんぺん、こんにゃく、糸こんにゃく、玉子、えび天、ごぼう天、焼どうふ、ふき、竹の子、がんもどき、しのだ巻、ばくだん、ほたて貝、ギンナン、肉団子、つみれ、すじ、キャベツ巻き、梅貝、小芋(11月〜2月)、大根(10月中旬〜3月)、カニ面(11月〜12月末)
・車麩、がんもどき、しのだ巻き、筍(2023/5/8)
・キャベツ巻き、大根、バイ貝
・がんもどき、ホタテ
カニ面
各店それぞれ特色ある、金沢おでんの冬の名物カニ面です。大関はカニ足と外子内子をごちゃ混ぜにして詰めたタイプです。
名物サイドメニュー「うなぎ」
「うなぎ」(※価格は時価なので変動あり)の注文単位は1匹からで、注文があってから活きた鰻を調理し、蒲焼やうな重、白焼きとして提供してくれます。
例えば半身を白焼き、半身を鰻重にもできますから、味わいを変えて楽しむのも良いでしょう。
生簀から上げたばかりの鰻は元気が良く、ぐるんぐるんと体をくねらせ、まな板の上から逃げ出しそうです。店主の平吉晃さんが、その鰻をグイっと掴んで杭を打ち、手際良く捌きます。その姿に見入っていると、あっと言う間に串打ちまで完了。
調理は大関では、捌き方は関東風である背開きで、火入れの方法は蒸さずに焼きのみの関西風です。
「白焼き」は焼きで仕上げてあるため香ばしいカリッとした食感の後に、甘い脂がじゅわーと広がって、思わず唸るうまさ。皮目と身の間にある脂が溶けて、甘味がグンと増しています。
「鰻重」(肝吸い付)は、蓋を取ると湯気と共に立ち昇るタレの甘い香りたたまらない。タレを塗った照りのある鰻と、タレが染み込んだごはんで口福。焦げ目の付いた鰻の香ばしさに、サラサラした甘めのタレがよく合います。
あと、知る人は知る情報ですが、大関さんのすごいとことは、月曜日は(カニ面、ばくだん、キャベツ巻、バイ貝)を除く全てのネタが100円だということ(2022年10月よりカニ面以外も対象外になりました。とはいえ超お得)。そのため月曜は競争率は高く、なかなか席をゲットするのは難しいのです。しかも、お客さんが殺到して早めにネタが品薄になります。