地域に根差すすし店のひとつで、肩肘を張らない雰囲気も人気の理由。場所は兼六園からもう少し山手に向かった石引で、石川県で一番大きな酒蔵である「福光屋」さんのすぐそばです。そのため千取寿しさんのお酒は、黒帯悠々、加賀鳶、瑞秀、福正宗など福光屋さんで揃います。「蛇口をひねれば福光屋の酒が出る」という冗談もここでは本気にしてしまいます(笑)。
定休日が木曜日で、他のすし店の定休日(日曜、水曜)に被らないので、お客さんが来沢で助けられたこと何度かあり。
1階カウンターには、大将をはじめすし職人さんが3人4人いらっしゃいます。お刺身を切ってもらってお酒からじっくり味わうのも良いし、握りからでも良いし、おまかせで見繕ってもらったりと、自由に楽しめる感じ。
2階にはお座敷があって、会合や宴会などに利用できます。コース価格は正直割高に感じたけど。
おすしのシャリは井戸水を使ってかまど炊きしているというのを聞いたことがあります。
カウンターにて
睨みをきかせているのは井波の獅子。
この日はお刺身を少し切ってもらってからのスタート。お酒はビールからの、福光屋「加賀鳶」超辛口を。今良いネタがブリということで、まずはブリを大根おろしで。甘海老、ヒラメが美味でした。握りは、加能ガニの握り、加能ガニの身とかにみその軍艦、的鯛の昆布締めも良かった。その他、ブリの砂ずり、クエ、甘海老、越中バイ、炙り白子の軍艦など計10。つみれ汁がいいお出汁でていておいしかった。
(写真ギャラリー、写真一部)
2階お座敷で
会合で2階お座敷席でした。すしは絶対カウンターに限りますが、2階は2階で工夫をされており、ぶり大根やブリカマ焼き、のど黒焼きなどがコースに出てきます。雲丹海苔巻きやトロ納豆も良かったし、香箱ガニも美しい身出しと盛り付けが印象的。握りは皿盛りになります。
(写真ギャラリー)