金沢のすし名店のひとつで、ジャンルでいうと高級すし店ではあるものの、旬の地物ネタのおいしいすしが手頃価格からも楽しめて、肩肘を張らない雰囲気も人気の理由。場所は兼六園からもう少し山手に向かった石引で、石川県で一番大きな酒蔵である「福光屋」さんのすぐそばです。そのため千取寿しさんのお酒は、黒帯悠々、加賀鳶、瑞秀、福正宗など福光屋さんで揃います。「蛇口をひねれば福光屋の酒が出る」という冗談もここでは本気にしてしまいます(笑)。繁華街から少し離れた場所にありながらも地元の常連さんも多いことが信頼の証。観光客は海外のゲストも多いのが特徴的です。
店内1階にはカウンター席と、2階には広間もあって宴会もできます。カウンターでは大将をはじめすし職人さんが3人4人いらっしゃいます。お刺身を切ってもらってお酒からじっくり味わうのも良いし、握りからでも良いし、おまかせで見繕ってもらったりと、自由に楽しめる感じもいいですね。コースのみのお店よりも回転が早いです。
おすしのシャリは井戸水を使ってかまど炊きしているというのを聞いたことがあります。
また、ある日は会合で2階広間を利用しましたが、カウンターではないので少しインターバルはあったり握りが盛り合わせだったりするものの、お料理が充実しているしツボを付くラインナップで良かったです。
定休日が木曜日なので、水曜に営業しているというのもありがたい(休みの週もあり)。金沢は水曜に営業しているすし店が市場の関係上ほとんどありません。助けられたことある方は少なくないはずです。
(最終訪問 2019年11月24日)
2019年11月24日 カウンターにて
睨みをきかせているのは井波の獅子。
この日はお刺身を少し切ってもらってからのスタート。お酒はビールからの、福光屋「加賀鳶」超辛口を。今良いネタがブリということで、まずはブリを大根おろしで。甘海老、ヒラメが美味でした。握りは、加能ガニの握り、加能ガニの身とかにみその軍艦、的鯛の昆布締めも良かった。その他、ブリの砂ずり、クエ、甘海老、越中バイ、炙り白子の軍艦など計10。つみれ汁がいいお出汁でていておいしかった。
(写真ギャラリー、写真一部)
2019年11月21日 2階お座敷で
会合で2階お座敷席でした。すしは絶対カウンターに限りますが、2階は2階で工夫をされており、カウンターでは出てこない、ぶり大根やブリカマ焼きなど食べられて満足でした。雲丹海苔巻きやトロ納豆も良かったし、香箱ガニも美しい身出しと盛り付けが印象的。握りは皿盛りになりますが、料理がよくて満足感ありました。
(写真ギャラリー)