2026年4月29日、金沢市高岡町にオープンした完全予約制の寿司店。めっちゃ良かった!大注目店です。

大将は、七尾市で16年間にわたりすし店を営んできた河橋憲さん。七尾の知る人ぞ知る名店を金沢へ移転し、新たなスタートを切りました。
店内に足を踏み入れると、L字の8席カウンターがあり、凛とした空気が漂います。
コース価格は高級ゾーンですが、席に着いた瞬間「これは絶対良い店だな」ともう確信してしまった。

河はしの最大の特徴は、七尾の食材への徹底したこだわりで、風土で育まれた魚の魅力を引き出します。これは、大将の長年の目利きと経験値、そして七尾の漁師や生産者と関係を築いてきたからこそ実現できること。コースはプレゼンも完璧で、経験値に裏打ちされるセオリーも興味深い。生産地の景色が思い浮かぶ、生きた言葉だと思いました。
マグロだけは名門「やま幸」から入荷。やま幸さんからマグロ入れられるなんてすごいですよね。
料理は洗練されていて、コース構成も流れも綺麗で、丁寧な仕込みと入念な準備をしていることが伝わります。長年第一線で積み重ねてきた経験による安心感あり、大将のお人柄も素敵。
(※写真は一部です)
まず“座付き”として供されるのは「酢飯のお粥」。
火入れによって角が取れた鮨酢と米のやさしい甘みが溶け合い、身体にすっと入っていきます。これから始まるコースへの序章。

・イカルイベ、ウミゾウメン

・七尾鮑 6時間蒸し

・七尾 鳥貝 お造り
まずは生のお造りで、その後は釜揚げにして握りで提供。メロン・ウリのような爽やかで青い風味と潮騒が広がる。

・ねぎま椀

・ハガツオ
この日、特に印象に残ったのはハガツオ。その日に一本だけ水揚げされたという希少な個体で、なめらかな口溶けと余韻の長さが見事でした。
・釣り本アラ 一週間熟成
・「やま幸」マグロ 130kgアップ
血合いの中トロ、赤身、じゃばらと部位ごとの個性を楽しませてくれました。握りは手渡しにて。
特に赤身の美しさが際立っており、雑味のない澄んだ味わいに思わずうっとりしました。

・七尾 のど黒
七尾の定置網で揚がった新鮮なのど黒を使い、ほぐした身もシャリと合わせてあります。滲み出た脂が米を包み込み、口の中で一体となります。香ばしくて甘い。

・七尾 鳥貝 にぎり
釜揚げにした鳥貝は、シャクシャクとした食感が美味。

・七尾 赤貝

・七尾名物の赤西貝

他、根付きの鯵、がすえび。アカイカは、イカ刺しスッと入れた包丁が超好み。素材の個性を消すのではなく、むしろ際立たせるような仕事が光ります。加賀太きゅうりの塩麹漬けで一息つき、最後は鉄火巻き、太巻き、フルーツで締めくくり。

オープンからまだ1カ月ほどですが、すでに評判はじわじわと広がっています。
近いうちに予約が取りづらい店になるでしょうね。

七尾の海を握るすし。
金沢にまた一軒、通うお店が出来ちゃった。


