「つぼみ」名物くずきり・本葛もちがとっても美味しいです。夏は自家製コンフィチュールのかき氷に行列!

料理: 7.2 その他: 6.8 ポイントについて
つぼみ (つぼみ)
営業時間 11:00~18:00
定休日 水曜
価格帯 860円~
訪問回数 20回20回以上

金沢市中心部、柿木畠にある人気の甘味処です。名物はくずきり、梅そうめん。本葛もちもとっても美味しいです。冬は手摘み岩のりのお雑煮もおすすめ。夏は自家製コンフィチュールのかき氷に行列ができるお店としても知られます。

場所が21世紀美術館の裏手ということもあって、観光客も足が運びやすい好立地ということになりますが、地元のリピーターが多いことがおいしさの証。店内はワンフロアで席数は20ほど。品のある静かな空間で、店の奥は一面のガラス窓が入っており、小庭と金沢城の外堀の石垣が臨めるようになっています。犀川上流からの辰巳用水も通っており、夏は窓が開け放されていると心地よい水の生音がとめどなく聞こえてきてとっても風流な雰囲気。冬の雪化粧も風情があります。
情緒ある癒しの空間で厳選素材の和スイーツが頂けます。

最初に出てくるお水がやけに美味しいのですが、実は山の湧水で、スイーツやお茶などにも使われています。
外食文化研究家 あすか
セットのお茶は加賀棒茶です。馥郁たる香り高い加賀棒茶をところどころに頂きつつ和スイーツに舌鼓。

つぼみのかき氷

かき氷時期になるとつぼみの前には毎年長い行列が。特に、果実のおいしさにこだわった夏の白桃のコンフィチュールかき氷が人気。氷は、金沢で有名な氷屋さんの老舗(創業大正12年)「クラモト氷業」さん製です。ふわっとした削りの氷が、まるで入道雲のようにこんもり山をつくっています。顔が隠れるくらいの大きさなので、食べ切れるか心配になりますが、空気を含ませてあるのでなんだかんだ胃におさまります。クリアな味わいでスッと溶けてなくなる。

<かき氷メニュー>
定番は、特選抹茶小豆と黒みつきなこ。
季節ものでは、いちご(春)、生完熟白桃(7月)、あんず(長野更埴:6月)、すだち蜂蜜(徳島:7月)、クラウンメロン(静岡:9月末)その他

●いちご(あまおう)(2022/5/24訪問)
思ったよりもサラッとしていてスッキリしたコンフィチュールでした。

●能登珠洲紅ほっぺ 練乳
おしげもなくふわふわな氷にかけ、さらに練乳もとろりと回しかける幸せ。氷がクリアな味わいでスッと消えるので、いちごの果実感が立ちます。


●生完熟白桃(7月頃から)
荒ごしの桃コンフィチュールは果実感たっぷり。余計な甘さはないので、もったいぶらずにドバっとかけて使い切るのが良し。

辺りには桃の芳香が漂い、チャーミングで優雅な香りが鼻腔をこそがします。完熟桃を使用しているので、熟れた甘さはありますが、桃そのものの甘さなのでしつこくなく美味。氷の清らかな美味しさにもハッとするはずです。

●イチジク

●特選 抹茶小豆
フルーツのコンフィチュールかき氷もいいですが、抹茶小豆もこだわりが詰まっています。
抹茶シロップは製菓用ではなく、浅野川大橋袂にあるお茶の老舗「米沢茶店」さんから。抹茶は酸化するので、注文があってから挽きたてを使うというこだわり。白玉だんごも別皿で添えてありますので一緒にどうぞ。

●黒みつきなこ
氷は層状にきなこが何重にもまぶしかけられてるので、どこを食べてもきなこに当たります。黒みつときなこは相性抜群なこと言うまでもありませんが、深みのある甘さとホロリと香ばしいきなこが合わさり、雅で趣ある余韻を残してくれます。
外食文化研究家 あすか

つぼみの名物

国産本わらびと本葛を使った甘味はつぼみの名物。
●葛きり黒みつ
吉野産本葛粉を使用した葛きりです。氷水からすくい上げると、その透明感が涼しさを誘います。光沢を帯びた黒蜜の湖にスーッと泳がせて口に運ぶと、まるで生きているように口の中でピチピチと跳ね、喉にするりと滑り込んできます。黒蜜の甘さにはじっくり深いコクがり、馥郁たる香りと雅な趣を残してくれます。
外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか
●名物くずきり&つぼみのいちごセット(加賀棒茶付)※サービス品につきお一人様一品
外食文化研究家 あすか
●名物くずきり&五郎島金時芋ぜんざいセット(加賀棒茶付)※サービス品につきお一人様一品
外食文化研究家 あすか
●名物本くずきり&あずきぜんざいセット
十勝産豊祝小豆を使用したおぜんざいは、ほっくりとして小豆の美味しさが口の中に立ち上がります。

●本蕨もち
見た目で香ばしさが伝わってくるきなこが添えてあり、なんだかもう美味しい。そこに黒蜜をかけて頂きます。蕨餅は熊本県産本蕨粉を使用しているだけに、本蕨ならではの琥珀色をしています。伸びが良くてみずみずしく、味わいにしつこさがなくスッと聡明で美味。きなこの香り高さも特筆ものです。
外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか
●つぼみ名物 梅そうめん
年中食べられて温冷あります。
店主が厳選したそうめんは奈良県三輪の横井麺工房製。風味豊かな一級品で、しなやかでむちむちとしたコシがあります。お椀を彩るのは、三つ葉やつくね、梅干しや岩海苔にレモン。梅干しは金沢湯涌の田上家の極上梅干で、糖度が高いタイプではなく、酸味がややツンツンくるタイプでアクセントになる。
暑い日はキーンと冷たいのを。よりいっそうおそうめんにシャキシャキした歯ごたえが感じられ、冷えた出汁と共に喉を滑る感覚が気持ちいい。梅干しとレモンの酸っぱさは夏恋しい。食べ終えた頃には暑さ忘れ、体が涼しくなります。


寒い日は温かいのを。温めてもコシはそのまま。岩のりの磯の香りがいっそう立ちます。ああ、美味。

つぼみの冬



●招運七福ぞうに(2022年1月2日訪問にて頂きました。1月15日頃まで食べられるそうです。)
いつもの生海苔ぞうにに新年は“お年玉付き”ということで、縁起が良いとされる“ん”が付く食材を7種類加えてありました。
源助だいこ“ん”、金時にんじ“ん”、いんげ“ん”、ぎんな“ん”、えり“ん”ぎ、なんき“ん”、ほうれ“ん”草
これで、“ん”×7=七運です。これは嬉しいお年玉。何か良いことが舞い込んで来そうです。
そして、特筆したいのはお出汁です。丁寧に引かれたお出汁は上品でまろみがあり美味。胃から全身に染み渡り、ほっこりと心も体も温まりました。

●海苔ぞうに
(私の出身である)能登もこのような感じの岩のりを入れたシンプルなお雑煮なので、個人的には食べ慣れているタイプです。
お出汁は鰹と昆布がベースで、そこに鶏団子の旨味が溶け合い、複雑で奥深く品があって美味。体に染み渡ります。そこに手摘み岩のりの豊かな風味と、舌の上をすべるようななめらかな口当たりとシャクシャクした食感が良い。お餅は焦げ目をつけたタイプで香ばしい。

●金時芋ぜんざい
加賀野菜である五郎島金時をあんにしたぜんざい。五郎島金時は、芋掘り名人が掘って熟成を加えたものだそうです。五郎島金時は食感「こっぼこぼ」と表現されるように、ねっとりとした食感や過度の糖度はなく、風味良くてお芋さんらしさがしっかりしています。とろみは葛で、甘味に黒糖も加えてあって趣のある味わいです。五郎島金時の角切りと白玉入り。
外食文化研究家 あすか
外食文化研究家 あすか