食通の間で話題の、金沢の予約制かき氷専門店。2023年5月20日にオープンし、季節の果実や野菜を使用したクリエイティブなかき氷がおいしいと口コミで噂となり、今では予約困難に。予約解放日には問い合わせが殺到する人気っぷりです。
場所は大々的に発表していないので、お店のインスタグラムからチェックしていただければと思います。

店主は小柄で可愛らしい女性で、ワンオペ営業。かき氷店経験者であり、その技量に独自のセンスも織り込み、かき氷の見た目のインパクト以上に、しっかりと美味しさで印象を残します。
人気の理由に納得!

ワンオペされているので完全予約制ですが、これが逆にとても良いと思いました。
“人気かき氷店あるある”ですが、炎天下で行列に並んで熱中症になるという事態も避けられますし、お店側も長時間待たせているプレッシャーから解放されます。
予約方法は、(現在は)InstagramのDMにて1週間先までのみ予約可能。
また、Googleや食べログ等の口コミサイトへの投稿は不可になっていますのでご配慮を。
お店は白と青の一軒家で、外観からもおいしいスイーツが食べられそうな雰囲気が漂います。
ダイニングは2階で、階段を登ると木の温もり感じる素敵な空間が広がります。なんとセルフリノベーションということで、店主の思い入れを感じます。しつらえにも女性らしい繊細さが感じられて幸せな気持ちになる。おとぎ話に出てきそうな、清楚でロマンの詰まった世界観の表現が好きです。
かき氷は、季節の果実や野菜の持つ個性の活かし方が、とっても上手だなと思いました。
かき氷はこんもりとまんまるな形をした今風で、見た目の印象そのままのふわっと軽い食感で、消えていくような口溶け。コンフィチュールやソース、練乳も自家製なのだそうです。
●押水イチジク 白味噌パルミジャーノ(1650円、黒蜜姫に変更+150円)(2025/9/16)
白味噌パルミジャーノは人気のフレーバー!(その他にも、パセリジェノベーゼやとうもろこしなど、おかず系フレーバーはつちのこ舎でぜひ食べてもらいたいかき氷なのです。おいしくてびっくりします。)
白味噌のもったりしたなめらかな甘さに、パルミジャーノの塩味とコクが重なり、無花果の凝縮された味わいに重なり絶品。「かき氷でこのフレーバー大丈夫なの?」と最初は不安になりますが、しっかりとおいしさに昇華させているところが素晴らしい。クリエイティブで完成度が高い。拍手!

●桃ミルクティーカシス(2023/8/25)
桃とミルクティーという組み合わせで、優雅で高貴な味わいに仕上げます。
氷に桃のカットが隠れており、咀嚼するたびにみずみずしくフレッシュな甘さが口の中に溢れて、紅茶に合わさってフルーツティーのようになります。
食べ進めていくと、カシスの凝縮した麗しい味わいがグラデーションを描きながら広がる。味わいの変化も計算されていて良いと思いました。


●レモンクリームピスタチオ(2023/8/25)
ピスタチオのナッティーな味わいや風味の濃淡や食感、レモンの酸味とクリームのミルキーな味わいとのハーモニーが非常に面白い一杯。

●チェリーミルク(2023/7/9)
アメリカンチェリーは果肉とソースのダブルで、凝縮した優雅な甘さと心地よい酸味にうっとりします。果肉を咀嚼すると果汁でグラデーションができるのもいいですね。


●とうもろこし枝豆(2023/7/9)
かき氷といえばフルーツだ!と思っていた私ですが、これはぜひ食べてみてほしい。
食事系のかき氷はあまり気が進まなかったのですが、当店常連の友人の強いススメで食べてみたら、新しい美味しさに驚きました。
トッピングのとうもろこしは、七尾一本杉通りにある「鳥居醤油」さんのお醤油とバターでソテーしてあり、ほんのり風味が香るバター醤油コーンに。とうもろこしソースは濃厚な冷製ポタージュのような感じで、太陽のような凝縮された味わい。中には枝豆の粒が入っており、夏の味でまとめ上げます。
塩気の効かせ方も絶妙で、食べ出したら止まらない。


新作が出るたびに足を運んでいる常連さんの気持ちが分かります。また近々食べに行きたい。
【8月のメニュー例】
守田さんのジャインマスカットにアップルアンダーバニラ、桃ミルクティーカシス、桃フロマージュはちみつペッパー、柑橘フロマージュ、レモンクリームにピスタチオ、桃ミルク、完熟うめミルク、シンプルミルク、おしょうゆミルク、(+パルミジャーノ)
【7月のメニュー例】
あんずミルク、チェリーミルク、チャリー杏仁、チェリーピスタチオ、完熟うめミルク、すももミルク、パッションフルーツ マダカスカルバニラマンゴー、マンゴーダージリン、プリン氷、ミルク、バジルトマト など

