かき氷で有名な、能登の穴水にある「ウミネコパーラー」さんが2019年11月に金沢の石引にお店をオープンしました(今後は金沢のほうをメインに営業されるそうです)。ウミネコという店名がなんとも能登らしくて、懐かしさと好感をおぼえます。場所は福光屋さんや千取寿司さんの近隣。金沢の中心部片町からは少し離れますが、兼六園から徒歩圏内です。メニューは名物のかき氷の他、マフィンやキャロットケーキなどもあります。
金沢市疋田にもお店が出来ましたが、提供メニューは異なるそうです。
まずは店内奥のレジで注文とお会計をしてから席へ。
店内のテーブル・椅子はアンティーク調で、不揃いで個性が違うところがまたおしゃれで、どの席に座るのもウキウキします。見上げると天井にはドライフラワーのお花畑が。シックな空間にナチュラルで優しい雰囲気がマッチし癒し空間を演出。のほほん〜と、時間忘れるなぁ。
●キャロットケーキ、コーヒー
焼き菓子のショーケースには大きなサイズのマフィンとケーキが並びます。人気のキャロットケーキを頂きましたが、しっとりとして甘さ控えめで素材の個性を大事にした大人味でおいしい。コーヒーは「Cowry coffee」さん。苦味酸味が優しくスッと入ってくる。どちらとも空間に呼応したおいしさ。
●ブルーレモネード
バラフライピーを使ったドリンク。レモンの酸をプラスすることで色がピンクに変わります。
そして名物のかき氷ですが、オリジナリティありおいしくて人気の理由がよくわかりました。この日のメニューは、ピスタチオアングレーズ、ピスタチオミルク、プリン氷、紅マドンナミルクなどなど、メニューからも創作性が感じられました。種類たくさんあり迷いましたが、冬はみかんだろ、と「みかんミルク」を選びました。
●みかんミルク
予想以上にこんもりまんまる。練乳がかかっていて真っ白で、なんだか雪だるまみたい。北陸の冬の景色を連想させます。金沢人は冬でもアイスなので、かき氷目当てのお客さんは冬でも途絶えておらず、店内みんなかき氷注文していました。ストーブが点いた室内でブランケットを膝にかけ、かき氷。いいです!こたつみかんの代わりにみかんミルクかき氷。
氷は見た目の印象そのままのふわっと軽い食感で、練乳のミルキーな甘さがナチュラルなコンフィチュールに溶け合いおいしいですね。なんでも、柑橘は薄皮を剥いて仕込んでいるそうで、とても手間がかかるそうです。なるほどのジューシー感と、ふんわり氷に違和感なく溶け合う舌触りのなめらかなこと。
こんなところにこんな素敵なお店が!という嬉しい発見でした。