「和田屋」白山比メ神社の境内にある川魚山菜料理の料理旅館。全部屋に囲炉裏完備!料理人さんが鮎を炭火で焼いてくれます。春山菜、夏は鮎、秋キノコと落ち鮎、冬は白山麓ジビエ

料理: 7.5 その他: 7.5 ポイントについて
和田屋 (わたや)
営業時間
定休日
価格帯 料理 税サ席料込8,855円〜(料理も宿泊も要予約)
訪問回数 4回

白山比メ神社の境内にある、川魚と山菜料理が名物の料理旅館。創業は江戸後期の1865年。全7室に囲炉裏があるというのが最大の特徴で、目の前で料理人さんが川魚を炭火焼にしてくれて、焼きたてが食べられます。旅館なのでお部屋は全て個室ですが、宿泊なしでもお料理が頂けます。迎えてくれる女将和田智子さんの細やかなおもてなしにも心掴まれます。
季節では春は山菜、夏は鮎、秋はきのこや落ち鮎、冬は白山麓のジビエが楽しめます。
・「ミシュランガイド富山石川(金沢)特別版」1ツ星獲得

白山比メ神社北参道駐車場内にお店へ続く門があり、整えられたお庭を拝見しながら坂を下るようにして行くと、凛とした白地の暖簾が見えてきます。



お部屋から見える整えられたお庭も素敵。梅雨とかぶる鮎の季節は、雨で緑が潤いを増し鮮やかに映えています。

床の間に活けてある野草は女将さんが山に入って摘んできたもの。

●鮎づくしコース(※6月末~9月中旬)(税サ席料込13,662円)
鮎はまだ手取川が天候の関係で獲れていないそうで福井九頭龍のものでした。コース名の通り本当に鮎づくしで、鮎塩焼きが見せ場ではありますが、その他の鮎料理が美味。鮎をいろんな味と調理法で食べさせてもらいましたし、一工夫凝らしたものもあり発見の多いコースです。
  
お酒は近隣の酒蔵「萬歳楽」と「菊姫」でバリエーションあり。その他、手取川と天狗舞。
●萬歳楽「山ほうし」
和田屋オリジナル吟醸酒で、山菜や鮎に合わせてブレンドしたそうです。爽やかで余韻が短く、木の芽や鮎のタデ酢にも好相性な印象。

●前菜
虫籠を開けると前菜。無花果出汁ジュレがけ、鮎押し寿司、鹿肉ロース、白瓜昆布締め、新サツマイモ、松風焼き、玉子焼き。前菜から鮎が登場。

●椀物
香ばしく焼いた稚鮎を椀種とするところが和田屋さんらしいですね。加賀野菜の加賀太キュウリに蓴菜。


●お造り
この鮎の洗いが美味。程よく水分を抜き、身の締まった食感と旨味が感じられるようになっています。梅肉醤油で。素晴らしい。


●小鉢
枝豆の水無月豆腐が涼しげで夏らしい味わい。

●焼き物
鮎塩焼きは料理人さんが部屋内の囲炉裏で焼いてくれます。まずは炭を組むところから。竹串に刺した鮎を焼くため炭は縦に組みます。塩を打ち、目を見張って焼いてくれる。何より、私のために焼いてくれる特別感が贅沢に感じられます。






●八寸
3品とも鮎。鮎そろばんは大根おろし和えで。涼しく透明感のある味わいで美味。
茄子田楽はうるか味噌で。茄子の風味と香ばしさ、熱々の温度にうるか味噌が乗って調和。
鮎の風干しは香ばしさと凝縮した旨味が絶妙でした。
終盤に近づきまだまだ鮎。しかも全部別の味わいで工夫もされていて心踊る八寸です。

●油物
鮎をバター焼きに。これ個人的にすごく好きでした。
繊細な身を香ばしく焼いてバターの風味を乗せる。太い中骨は出して別で焼き、カリッと煎餅のように歯切れが良い。添え物は加賀野菜の金時草、打木赤皮甘栗かぼちゃ、加賀つるまめ。


●お食事
鮎たっぷりの鮎ご飯にまた興奮。少々ワタの苦味もあって酒が飲めるご飯でした。


●小菓子
白山名物の堅どうふのムース、スイカ、桃

個人的に特に好きだったのは、鮎洗い、鮎そろばんおろしあえ、鮎バター焼きです。
帰りにアプローチを戻っていく際も、緑の中を歩けて気分清々しく、ここに来た甲斐があったなぁとしみじみなりました。