(訪問日 2017年11月28日)
※同店「Gaggan」は2019年8月末に閉店し、バンコクの別の場所に「Gaggan Anand」として移転オープンしています。紹介するのは移転前のお店です。
世界から注目を集めるインド人シェフGaggan Anand氏によるイノベーティブレストラン。「Asia’s 50 Best Restaurants(アジアのベストレストラン50)」は1位常連でした。(ちなみに移転オープン後の現在のお店は2021年は5位にランクインしています。)
レストランはお城のような店構えで空間に余裕があり、席数も予想していたよりも遥かに多く、料理人・サービススタッフもかなりの人数がいて驚きました。
テーブル席がほとんどですが、限られたコの字型のカウンター席に案内されてラッキー。目の前のデモンストレーションにハラハラドキドキと心躍りました。
お献立はアイコンでのみ描かれていて、食材名が書かれたものよりなんだか想像が膨らんでしまう。
食事後には食材名もプラスしたものをくれました↓
料理は合計25品もありましたが、ほぼフィンガーフードでカトラリーを使うものは数品でした。
インド料理やタイ料理、日本料理など、シェフがインスピレーションを受けた各国の料理が、シェフの発想のまま自由に表現されていて、その奇抜さや飛び抜けたアイデアに驚きがありましたし、何より楽しくて最後まで興奮の連続でした。
日本料理のエッセンスも大いに取り入れてあり、マグロの握り寿司や、ライムキャビアと胡瓜組み合わせた雲丹の手巻き寿司、抹茶にハーブを組み合わせた飲み物などもあり、想定外の食材の組み合わせと味の着地に驚きました。
白皿にソースで「Lick it up!」と書かれた一品は、なんとお皿を舐める料理。これはさすがに抵抗ありましたが、「ここはタイだし〜」と挑戦。いけないことしてる感がありましたがちょっと楽しかったです。規格外な料理でした。
味で好みだったのは、飴を薄い紙状にした透明な筒にトムヤムクンアイスを詰めた冷たいトムヤムクン。新感覚だけど、口の中でちゃんとトムヤムクンが完成します。
息を付く間もないほどフィンガーフードがテンポよく次から次へと現れて、演劇を見たような充実感でいっぱいになりました。Gagganにはエンターテイメントが詰まっている。
(移転前のお店なので、解説は上記総括のみとして、フォトギャラリーとしてお楽しみください。)