「Dewakan」マレーシア クアラルンプール |Dewakan, Kuala Lumpur Malaysia

(訪問日 2019年7月19日)
※同店はクアラルンプールの中心部に移転しました(2019年8月5日から2ヶ月休業し移転準備)。私はクアラルンプールの郊外にお店がある時に訪問しました。

マレーシアクアラルンプールにあるイノベーティブレストラン。
「Asia’s 50 Best Restaurants(アジアのベストレストラン50)」2019年は46位にランクイン、2021年は50ランク外ですが66位でした。
料理はシェフDARREN TEOH氏がマレーシアの地元食材や伝統料理をイノベーティブに落とし込み昇華させています。店名はマレー語で「神様」を意味する「Dewa」と、食や食べるの意味の「Makan」を組み合わせた造語で、神から与えられた豊かな食材を扱い、それを誇りとし、お皿をキャンバスとして料理を表現するというシェフの信条が込められています。その由来の通り、料理には多彩な地元食材とシェフのクリエイティビティの高さが感じられました。また予想以上にサービスを充実させていて、グランメゾンたる、良い意味で背筋が伸びる、大人でエレガントなレストランでした。

広いダイニングにはテーブルがいくつも並び、ガラス窓も広く取られていて自然光が入り、180度外が見えるという抜けの良い造り。芝生の向こうでバスケットを楽しむ様子も伺えました。が、陽が落ちると急に手元が暗くなってしまうので、繊細で美しい料理をもっとしっかり見たいと思いました。キッチンに近いテーブルは、席から厨房が見える配置で2人でも横並びにしてあり、臨場感も感じられて良かった。

コースは2種類あり、せっかくなのでロングコースにしました。
皿数は多く前菜だけで10皿構成。メインは3品、デザート4品だがテンポ良くて疲れないし楽しい。見た目は華やかなフレンチだが、地元食材、豊かなハーブスパイス、南国フルーツなど組み合わせ味が複雑で新しい。マレーシアらしさが前に出ていました。
コースのスタートは、海藻を薄く煎餅にして、植物の植え込みのような演出。マヨに魚醤を加えたものをソースにして。

個人的に印象に残ったのは、マッシュルームのタルト。見た目から茸類の息遣い、神秘のようなものを感じさせますが、口に入れるとさらに面白く、ほわほわと舌に当たるチーズもミステリアスに感じられるし、マッシュルームの跳ね返す弾力が強くて新しい。

シグネーチャーがいくつかあり、海老の一皿が印象に残りました。
スープの濃緑がパッと目に飛び込んできます。ハーブを外すと白く輝く海老がスライスされ円を描いており美しい。少々ふっくらとした食感で、爽やかなレモングラスにスッと溶け合う。

魚のメインは鯛。ローカルジンジャーのスープを注いで。鯛の真薯のような感じですが食感はもっとしっかりしています。フィッシュソース、バジル、セーラムのオイルを自分で加えて味変しながら。


全体のバランス的にはヤギの登場が2度、3種ありました。ヤギのタルタルは結構力強い味わい。肉のメインもヤギでインパクトありました。

(その他、写真ギャラリーとして。写真は一部)




●CHOY SUM NORI
●MUSHROOM TARTLET
●BABY CORN
●MANGO CURRY
●YOGHURT AND ROSELLE
●PRAWNS WARMED IN STARFRUIT JUICE WITH HERBS
●SAVORY CAKE
●BANANA HEART & KERDAS
●GOAT TARTARE
●ROAST EGGPLANT WITH KELUAK & CANDLENUT OIL
●SLOW COOKED RED SNAPPER WITH A BROTH MADE FROM TEMU
●BLACK BANANA PORRIDGE
●KID GOAT FROM BODEN FARM WITH PETAI-SO
●TAPAI AND PICKLED ROSE
●SWEET LEAF SORBET & NAM NAM
●TEMUAN CHOCOLATE WITH JAGGERY ICE CREAM
●POPSICLES