超予約困難店として知られる「コントワールフー」の佐藤歩シェフ監修のそば店。
コントワールフーに一度訪問したことがありますが、シェフの料理に感じた、斬新な食材の組み合わせで想定外の新しい美味しさを構築するというのが同店でも感じられて興奮しました。店名には、”そばの常識を斬る”という思いが込められているそうで、そばの繊細さと美味しさに斬新なテイストを加えてあるのも面白かったです。
場所は大阪北新地のフー近隣のビルで、昭和の風情漂うスナックや飲み屋さんが集まる地下1階にあります。
オープンの17:00前についてお店を探したのですが、看板が見つからなかったのでお店に電話。なるほど、案内板にも名前は載せず、看板も無しで、オープン時間になると提灯が出ます。この秘密感もそそられました。シャッターが降りている風に見えて、引き戸というのもデザイン性が面白いしエンタメ性もあり。
店内はコンパクトなL字カウンター8席で、お店の方が優しくてほっこり。美味しさが倍増しました。
メニューは、そそられるおつまみのラインナップに、おそばは4種類ほどありました。
そばは毎日お店で打っており、二八の細打ちです。
おつまみはせっかくなので、コントワールフーレシピの3品を注文しました。
どれも高クオリティーなのにリーズナブルでびっくりです(コントワールフーが結構高級店なのもあって、価格のギャップがより大きく感じるー)。
日本酒は2種類頂きました。
●ウズラの卵出汁漬け(500円)
見た目はなんの変哲もないうずら卵ですが、中が半熟とろとろ。繊細なお出汁に溶け合います。
●ウインナータマゴサラダ(500円)
ポテトに卵にウインナーにソースという、食べ出したら止まらなくなる組み合わせ!
●蒸し鶏(ネギ生姜)(700円)
しっとり蒸し鶏に薬味たっぷり。こちらも繊細で美味でした。サルサソース味もあり。
●「re:斬」鮨リザン自家製カラスミ
●あさりの貝出汁汁冷かけ蕎麦(1200円)季節限定
二八の細打そばは、コシがあり冷たくキリリとしていて喉越しも良い。レモングラスの風味を加えてあるので、鼻腔に爽快感が広がりクリアな貝出汁に重なります。シャーベット状の氷出汁を乗っけてあり、最後までキンキンに冷たいまま頂けるのも良い。美味しさのあまり無心で食べた。
味変でネギ油を加えると、ぶわっと風味の広がりが増す。
近所にあったら常連になること間違いなしの一店。斬新だがしっかりと“美味しい”に着地させてあるのも素晴らしい。さすがです。
蕎斬(キョウザン)
大阪府大阪市北区 曽根崎新地1-7-6 新日本新地ビル 東館B1F