「メグリヴァ」東京 中目黒|Megriva, Tokyo JAPAN

中目黒にある超予約困難なイタリア料理店。困難というよりも、完全紹介制で新規は受け付けていないので、自分で予約はすでに不可能ということになります。常連さんに連れて行ってもらうしかない〜。
私はお友達が常連なので連れて行ってもらいました(本当に有難い!)。
同店の特徴は、この予約の難易度の高さと、料理のおいしさとワインのラインナップの多さ(口コミでは1人1本オーダーが基本なのだとか)、ワンオペのため接客が塩対応だということ(私が行ったときは優しかったですよ)。
情報だけ聞くとちょっと構えてしまいますが、本当に美味しくて、支持される理由がよく分かりました。記憶に残るおいしさです。

吉田シェフの料理は、大胆に見えてとても繊細で美しい仕事が光っています。さらに、炎を操るような火入れの絶妙さや、タイミングの見計らい方が秀逸で、温度や口溶けでも舌にインパクトを残します。

ワインのラインナップもすごかった!


メニューはアラカルトです。

●うに冷製カッペリーニ
最初の一品から衝撃。今しがたペーストにしたのかという鮮烈な風味のジェノベーゼ。ウニが味わいに厚みと甘さを加え、強弱を出していて、その濃厚さにも負けないバジルの爽快で香り高い風味に、目を見開きました。

●あなごとあん肝テリーヌ
1番記憶に残った一皿。ナイフを入れると美しい層になっており、仕込みの丁寧さが伺えました。
あん肝の密度の濃さにキャラメリゼの甘さとほのかな苦味が調和し、穴子の風味とキャラメリゼの香ばしさが鼻腔に膨らみ持ち上げるという、計算された一品。段階的に訪れる食感の妙も素晴らしい。

●冬トリュフオムレツ
目の前でトリュフを削ってくれた円形のオムレツ。卵は“蘭王”を使用しているため濃いオレンジ色をしており、絶妙な半熟のとろみに濃厚なコクとトリュフの風味が重なります。天国。


●フォカッチャ

●白子ムニエルアラビアータ
ふるふるの白子はアラビアータでシンプルに。ほこほことクリーミーな白子が口の中で広がる幸せ。

●フィレンツェ風塩モツ煮

●ホタルイカと菜の花
春の味。ホタルイカの肝が魚醤のように調味料としての役割を果たし、コクを出して濃淡をつけ、菜の花の爽やかな苦味が引き締める。これは絶品。パスタって本当にシェフのセンスや力量がシンプルに現れます。

●ピスタチオロールケーキ
同店のスペシャリテ。ピスタチオクリームの、ナッツの骨太さを受け止めるシフォン生地が、ふくよかで品があって見事な調和。完成されたドルチェ。

ちなみにこの日のパスタメニューには、レモンにんに来るチーズバター、牛テールと栗カチョエペペ、ンドライカアラビアータ、冬トリッフカルボナーラ、カキと発酵白菜クリーム、子羊カレー風味ラグー がありました。

あぁ、いつかまた行きたい。
 
 
メグリヴァ Megriva
東京都目黒区上目黒1-10-5 フィールドストーン104