富山のグルメとして「秘密のケンミンSHOW」で紹介されたのが、ドライブイン金龍の大岩そうめん(2018年8月30日放送)。私を含め他県民には「え?ドライブインで?」「大岩そうめんって?」と説明が必要。さぐりさぐりで私も初訪問でした。
「ミシュランガイド北陸2021 特別版」ではプレートを獲得(2021年5月19日発表)
場所は、剣岳の麓の上市町(かみいちまち)というところで、富山市からは少し離れますが、金沢の中心部からは1時間15分ほどでアクセスできました。地図上では大岩山日石寺の下、近くに大岩川が流れ、車を降りた瞬間に空気の違いに気づきます。なるほどなるほど、これも夏にここまでそうめんを食べに来たくなる理由。気温も街より冷涼で避暑地のような感覚。川の流れも聞こえてきますし、思わず「あーマイナスイオンすごいー」と言ってしまう綺麗な空気です。
建物は年季の入った旅館のような風貌で、この謎な感じにもそそられる。店内は広いワンフロアに席数がとても多い。休日ともなると大行列で待ち時間もすごいらしいのですが、平日を狙った甲斐あって空き席も多くてスムーズに入れました。
(大岩そうめん提供店は同店以外にも数店あるそうです。)
広い!
メニューは名物のそうめん以外にも、丼モノもあるのですが、これは地元の方向けなのかしら。
とりあえずのおそうめんと富山ならではの昆布おにぎりを注文。トコロテンも食べてみたかったのですが、この日は準備がなかったようです。
そう待たずにやってきました。
●そうめん(冷)(600円)
清い川の流れを思わせるそうめん。箸をつけるのが勿体無いような美しさです。
同店HPによると、そうめんは伊勢の3年もの(大古:おおひね)。ぶっけにしてあり、トッピングはシンプルにネギと生姜のみ。ひんやりしたお出汁は、羅臼昆布と利尻昆布、干し椎茸、煮干し、鰹節2種、宗田節をブレンドしたもので、それらが複雑に溶け合い絶妙なバランス感で、まろみあり少し甘めでクセになる。そうめんは立山連峰の湧水でしめるそうで、清涼感のある喉越しで辺りの景色に呼応するようです。
滝のよう。
●おにぎり
富山ならではの昆布おにぎり。黒とろろに中身は梅干し。
石川県もとろろ昆布おにぎりにしますが、北陸以外はとろろ昆布おにぎりに馴染みがないというのが逆に北陸勢からすると衝撃だったりしますよね。
●季節の定食(そうめん、おにぎり、ぜんまいの煮物、小鉢2品、季節の味覚)(1日限定30食、1750円)
このセットお得でいい。しかも山菜のお料理がこんなに付いてるし、どれもしっかりおいしい。遠方からせっかく来たのなら、これを注文するのもいいですね。
私もまた暑い日に訪れたいなぁ。