金沢の犀川大橋を野町方面に行き、広小路交差点にある立派な3階建のビル「安藤芳園堂ビルヂング」の2階にあるイタリア料理店。この建物には「安藤薬局本店」と1階にはカフェその名も「薬屋カフェ」も入っています。
同店のオーナーシェフは杉山裕太郎さん。店内は、白とネイビーを基調としており、ガラス窓が多くお昼は自然光が良く入ります。
フロアの方の丁寧で明るいサービスもとても好印象。
ランチは3800円、5000円、6000円の3コースと、2800円のパスタランチ(ランチタイムと小学校低学年までのお子様が対象)の4種類があり。ディナーも手頃な2800円(火・水・木限定)から、4800円や6000円、しっかりコースの15000円まで幅が広い。相談されると良いと思います。
料理の華やかさや価格帯的にも、個人的には女性同士のランチ会にとても良いと思いました。器が一皿ごとにステキで、シェフのセンスを感じました。
(2020年9月25日訪問)
初めてなので3800円のランチを選択。
今回好きだった料理は、里芋パンナコッタ、ニョッキ、ポルチーニ茸のパスタです。
●五郎島金時ムースのコロネ、黒無花果
●鯛のロトロ、丸芋とナメコを巻いてナスタチウムをのせて
●カボチャのゼッポリーネ
黄色、緑、ピンクと、心踊る可愛らしいアミューズが3品並びます。調理法もそれぞれ異なり、カリカリ、ふわふわなど食感も温度感も意図的に変えてありますね。
●里芋のパンナコッタ
たぷたぷと滑らかな里芋パンナコッタはスッと品のある味わいで、トリュフ泡の風味がほんのり乗る。細かく削った栗で山の滋味を軽やかに添えて。
●竹炭のクレープ
涼しげな若草色のガラスの器が素敵です。シガールのようにしたパートブリックにはアボカドとマグロのタルタールが詰めてあります。黒い皮は竹炭のクレープで、九条ネギのソースと雲丹、マイクロ春菊などをくるくる巻いて手で頂きます。
●自家製フォカッチャ、バゲット
ほわほわ湯気が上がる。熱々です。
●ニョッキ
ニョッキはズッキーニソースで。ミルキーなモッツァレラブラータ、つる紫、ハスイモ、黒オリーブパウダーをかけて。青い風味を効果的に使った一皿。
●グレートリュフとポルチーニ茸のパスタ
オータムトリュフにポルチーニ茸という秋らしい組み合わせ。ベースはトマトソースだが、主張せず、ほんのりと出汁のように効いている感じで、主役を立たせてあり馥郁たる香りが美味。一番好きでした。
シェフはニョッキやパスタお得意なんだろうな。
●能登牛
能登牛サーロイン。赤いソースは、アメリカンチェリー、赤ワイン、ルバーブ。黄色はレモンベースのソース。自家製スパイスと塩、さらにじろ飴のソース。付け合わせは、金時草、ヘタ紫ナス。
●ドルチェ
にし茶屋街「中谷豆腐」さんのお豆腐を使ったジェラートとチョコレートムース