「キッチンユキ」と言えば金沢カレー源流であるお店のひとつで、石川県民で知らない人はいない洋食店です。いつも賑わいをみせています。カレー(ブラックカレー)はもちろんのこと、トルコライスやベーキライスなど、耳慣れないナニコレメニューもあり。
金沢カレーは「狸茶屋」や「レストランニュー金沢」のチーフコック達から生まれたという歴史がありますが、キッチンユキ創業者の宮島幸雄さんはその元祖的存在の方。現在の店舗は国道8号の松任アピタの近くにあり、通りからも良く目立っているので石川県民なら目にしたことがない人はいないはずです。創業当時は金沢駅前にお店を構えていました(昭和41年のこと)。
(キッチンユキ店舗メニュー表のテキストを参照)
現本店はけっこう大きな建物で、1階が駐車場になっており車を止めるスペースは広々。2階がレストランになっており、階段を上がって入店します。お店に入ってすぐにレジがあり、飲食スペースは奥にずーーーっと続いています。さら3階席もあって、席数は合計で140もあります。
カウンターの奥は広いオープンキッチンになっており、食事時は店主や多くのスタッフさんが忙しそうに食事の準備をされている姿が伺えます。ちなみに、ある日接客してくださった女性の名札が「宮島」さんだったので、伺ってみると、はやり創業者さんのご親族で、お孫さんに当たるということでした。金沢カレーの源流の味が受け継がれているんだなと、なんだか勝手に嬉しくなってしまいました。
メニューはとてつもなく多いので、初訪問なら絶対に迷うはずです(笑)しかしながらキッチンユキを代表するメニューは、「ベーキライス」と「ブラックカレー」の2つですから、どちらかか、もしくはどちらも盛り合わせてあるメニューから選ばれると良いと思います。
●トンカツカレー(803円)
人気ナンバーワンはやはりカツカレー!ボリュームも満点です。ユキさんのカレーは、やや黒みを帯びており、一目瞭然の濃厚どっしり系。深い味わいのさらに奥にあるほろ苦さが後を引きます。
●玉子野菜カレー
金沢ブラックカレーに玉子野菜をのけってあります。ふわとろ玉子がカレーをまろやかにし、タマネギやピーマンなどの野菜のシャキシャキが食感のアクセントになっています。これも人気の一皿!
●ユキ風トルコライス
他のメニューより価格は高めですが、カレーをかけたベーキライスと、イタリアンスパゲティ(ナポリタン)が、それぞれ1人前の2/3サイズずつ盛り合わせてあって、さらにとんかつがトッピングされていますからボリュームがスゴイ。名物を一度に網羅できますし、懐かしい味わいだと人気のナポリタンスパゲティも食べられますから、グルマンにぴったりのメニューですね。
ベーキライスの「ベーキ」とは、「べーク」から来ているそうで、炒めたご飯「焼き飯」のこと。塩加減はやや強めですが、食べ出したら止まりません。
お料理にはサラダ付で、カトラリーはもちろん、先割れスプーンです!
●チーズインメンチカツ ベーキライス(886円)
トッピングのチーズインメンチがまたボリューミー!満腹メニューです。
●ユキ風ハントンベーキライス
“大人気!”の文字がメニューに躍ります。金沢の名物グルメ“ハントンライス”と、人気メニューの“ベーキライス”を合体させた料理で、中のご飯がベーキライスなんです。玉子は底面だけ火入れしてあり、表面が半熟なのでご飯にもよく絡みますよ。