福井を代表するアナーキー鮨。ここは、心から食通の方に訪れてほしい一店。
一品ごとに新しい驚きが準備されており、しかも着地にしっかりとおいしさがあり、食べ手の心をがっちり掴む。さらに野菜を用いた組み立てがとても多く、またそれらは地物で構成されているため、目を閉じると生産地の景色が浮かぶようです。
刺激と風土愛。それが海月。
大将の郷北斗(ごう ほくと)さんは明るく親しみやすい人柄でゲストを楽しませてくれるので、肩の力を抜いて気軽に訪れることができるのも同店の良さ。
お米はコシヒカリと日本晴、いちほまれの3種をブレンドで使用。最後まで飽きさせないコース構成も素晴らしい。
場所は市内中心部、飲食店が集まるエリアの一角にあります。
店内は改装し凛とした空気感が増しました。L字カウンターに9席で、大将の手元が目の前で見られる高さです。

【紹介項目】
2026年1月29日
(写真は一部)
・ねぎとろ巻き、オータムポエム
・タコ飯、三国の仔蛸、タコ節、シャリ、スガモのせ、豆
水タコを干したタコ節を仕上げに削って。海藻スガモの青い香りも美味。

・北潟湖寒鮒お造り
川魚のネガティブさがなく、冴えた美味しさ。細かく骨切りしてあり、その食感の妙味も素晴らしい。

・越前町クエ大根、山椒味噌

・サワラ、ディノケールソース、黒龍酒粕

・あんこう
感動!あんこう一匹のディグリネゾンとも言える一品で、身や皮など、さまざまな部位で構成。煮凝りは舌に乗せるとその体温でスッと儚く溶けていき、旨みがとくとくと余韻する。

・ヤリイカイカ飯、永平寺銀杏
出てくるとみんな喜ぶ一品。ほわほわ温かくソフトな食感で美味。

・アコヤ貝貝柱

・甘海老にぎり
甘海老の身に卵を乗せてにぎり、仕上げには、炭火で温めた海老頭から海老味噌を出してソースのようにトッピング。これは天才的。
・キクイモきんぴら
・若狭グジ、ふぐ白子リゾット
高級なオトナのリゾットと言ったところでしょうか。ミルクは入れておらず、シャリにフグの白子を合わせてあります。玉ねぎの甘さがイイ仕事をしている。終盤に再び胃袋が興奮する一品。

(にぎり)上記コース内に出てきます。
・ひるが寒鰤、べったら漬け にぎり

越前マハタ 梅、バイ貝、メジマグロ、連子鯛、太巻き、玉 など

2025年8月4日
久々の訪問ですが、相変わらずの奇才っぷりに本当に興奮させられました。複雑な味の組み立てのセンスは、郷さんが探求した唯一無二の味わいで、食通は必ず心くすぐられるはず!さすが礎を築いてきた実力者。
九頭竜天然鮎のスープは、苦味さえ味方に付けた美味しさ。

さらに、スープで使わない鮎の身を酢で〆てにぎりに。こういうプレゼンテーションがそそられる。
・鮎にぎり

・漬け鯖

・コノシロ

2023年6月24日
(品数が多いので一部を紹介しています。順不同に載せています。)

●マグロとインゲン豆の手巻き
冒頭にマグロ手巻きが出てきてインパクトあります。インゲンの青い風味をアクセントに。

●粉若芽、マハタ、トマト
洋のニュアンスに福井らしさを乗せる、こういう味の組み立てが海月らしい。

●蒸しアワビ 越前町600g
かなりのサイズ感で驚きがありました。夏の王様食材もコースに織り込んである。

●ヒラソウダ鰹 藁焼き、新玉ねぎ醤油、地がらし
新玉ねぎはペースト状にしてあり、ソースのように添えて。

●とうもろこし味噌、ブロッコリーあさづけ
パーンと弾けるような夏の太陽の味を、同調する白味噌の甘さに重ね、和に持っていく。ブロッコリーの浅漬けをディップしながら。

●能登牡蠣、ディル
ディルの可憐な風味を添えた、ひんやりした能登牡蠣の一品。

●桜鱒 九頭龍川 押寿司

●黒もずく 南越前

●のど黒ご飯、モロヘイヤ、雲丹

●梅貝

●鯵

●タコ 昆布出汁で軽くしゃぶしゃぶして

●カマトロ


●太巻き

予測不能なコース構成と斬新な味の組み立てで、「次は何かな?」と最後まで飽きさせずあっという間。個々バラバラのように見えて全体にまとまりもあり、食べ終えた後に心地良い余韻が広がる。唯一無二と言える、福井の珠玉食材の昇華のさせ方。引き付けられるすしです。
2022年9月
(品数が多いので一部を紹介しています。順不同に載せています。)
●先付
福井県あわら市の富津(とみつ)地区で栽培される「とみつ金時」のすり流しでスタート。

●大間のマグロ巻物
マグロ赤身の巻物にフレッシュなルッコラをプラスし、食感と苦味をアクセントとする妙。

●白海老
白海老は福井の干椎茸の出汁に鯛の醤をほんのり効かせて、甘海老のねっとりした甘さに品のあるコクをスッと乗せています。

●穴子
穴子は刺身として。塩と柑橘、さらに山葵が福井勝山産というこだわりが嬉しい。火入をしていない生穴子の、エンガワのようなコリコリとハリのある食感と立ち上がる甘さが美味。

●ヒラメ昆締め、木の芽

●アオリイカ

●ソウダガツオ

●メジマグロ 砂ずり

●穴子

●白子 福井
出汁でゆっくりと火入をした白子はぷっくりふるふるしており美味しそう。驚いたのは九頭竜舞茸のペーストを添えてあること。舞茸の独特な風味で白子を食べるのは始めてかも。もろみと玉葱で豊かな旨味と甘味を出してあり、滋味が鼻腔を抜けます。

●蛸、地辛子 福井

●鮑 福井
夏の間に下処理をして冷凍をかけておいた鮑を肝ソースで。箸休めにブロッコリーの浅漬けを持ってくるというのもなかなか面白い。


●〆鯖、福井サーモンとゆかりの棒鮨ゆかり

●能登牡蠣

●カジキハム、オリーブオイル
塩せきしたカジキは水分が程よく抜けて旨味が増し、オリーブオイルが相性良い塩気。お酒が進む一品です。


