2023年4月15日に尾張町にオープンしたおにぎり専門店で、奥能登で収穫したお米と、奥能登の揚げ浜式製塩法のお塩を使用した「能登にぎり」が食べられます。
日本海に突き出た能登半島は、海と山に囲まれ原風景が残り、その豊かな自然と昼夜の寒暖差の大きさが糖度の高いお米を生み出します。その美味しいお米をお店でふっくら炊き上げて、金沢でおにぎりで食べられるなんて最高です。
リノベーションして新たな命が吹き込まれた令和モダンな金澤町家も、素晴らしく必見です。
テーマは“手仕事”で、奥能登で塩づくりに取り組むAnteの中巳出理さんが、能登の塩の魅力を伝えたいと開業。
中巳出理さんは、地域の農産物や伝統工芸などを地域活性化に繋げたいと2009年にAnteを創業。奥能登「しおサイダー」や白山市の伝統野菜「剣崎なんば」チョコレートなどヒット商品を生み出しました。2014年8月には珠洲の海岸沿いに「しお・CAFE」をオープン。さらに、2017年4月には独自の揚げ浜塩田を開耕。
「揚げ浜式製塩法」は、奥
能登で500年以上も前から行われる塩づくりです。
いつも美しいお着物姿で伝統文化に携わりつつ、本を出版されたり、精力的に商品開発をされ、現場にも立たれていたりと、本当にすごいバイタリティーの持ち主。尊敬します。
同店の場所は尾張町で、ひがし茶屋街と兼六園までの間で、近江町市場からも徒歩圏内なので、動線的にも金沢お散歩コースに入れて立ち寄りやすいです。
建物は、伝統的な建築様式をリノベーションし、モダンな雰囲気に仕上げてあります。
特に2階は必見。柱や梁は町家をそのまま生かして再生し、様々な時代の良いものを随所に取り入れ、細部までこだわり尽くしてあって見どころがたくさんあります。
群青の間「山の間」と紅殻壁「咲の間」があり、能登の郷土料理を取り入れた「能登の昼餉（ひるげ）」が予約（2部制）で食べられます。
入り口にはショーケースが設けられ、テイクアウトが可能。
1階は奥に広い作りになっており、カウンター席にてお味噌汁とのセットが食べられます。
山里の咲の楽しみ方は４つ。
①テイクアウト 能登にぎり各種（248円〜）
②イートイン 能登にぎりセット
能登にぎり2個、味噌汁、香の物（946円〜）
1階のイートインスペースにて
③「能登の昼餉（ひるげ）」 （4400円、7700円）
完全予約制・2部制（2階席にて）
④プラバイス（乳卵不使用の100％植物由来のプラントベースアイス）
今回はテイクアウト利用です。
たくさん種類があって迷うのですが、お店自慢の厳選素材をシンプルに味わえる「塩にぎり」は必食と言えます。
ふっくら炊き上げて程よく輪郭も出ており、咀嚼するごとに甘さが湧き出てきてとっても美味しい。ピュアな味わいで、体が喜んでおりました。冷めても美味しい印象でした。
その他、能登食材を使用したそそられるラインナップ。
●能登にぎり（248円〜）
塩にぎり
、五郎島金時、梅、
いかの塩辛
、
能登牛のすき焼き
、椎茸と山椒、わさび菜、大浜大豆とあおさ、ぶりと柚子 など
イカの塩辛や魚醤いしるまである。もう、全部食べたくなるやつです。
これは大浜大豆とあおさ
能登の風土が醸し出す美味しさでした。
【店舗情報】
店名：山里の咲（やまざとのしょう）
住所：石川県金沢市尾張町1丁目4-32
電話番号：076-224-3039
営業時間：10:30〜17:30（L.O 17:00）
定休日：水曜日
