「金沢にうまいハンバーガー屋があるぞ」と噂が噂を呼んでいる一店です。
オープンしたのは2021年9月のこと。場所は、金沢駅から石川県庁を越えてさらに港方面へ。アピタタウン金沢ベイの近隣で、観光客はちょっと訪れにくいエリアです。逆に車のある方は、駐車場が10台分もあるし訪れやすいと思います。
私は車がないのでなかなか行けていけておらずでした(初訪問2023/5/17、2度目は2023/7/19)。
公共の交通手段だと、北鉄バスを駆使して、さらに徒歩。なかなかの距離だったな。あとは「まちのり自転車」も良いかも。
お店に到着するとまず驚くのが、芝生に外席まである贅沢な空間使いとナチュラルな雰囲気。もうこの時点で“ハンバーガー=ファストフード”ということを忘れさせてくれます。建物は「いしかわの木づかい賞」を受賞しているそうで、木の温もりが肩の力を抜いてくれます。ナチュラルでオシャレで非日常感があり、お出かけにぴったりやん!
メニューはかなりバラエティー豊富でワクワクします(メニューは後記)。
立体感を出してあってボリューミーで“映え”ますが、味の組み立てを試行錯誤し、バンズとパティとソースの比率、段階的な食感や風味まで考えられており、ファストフードというよりも料理という印象でした。
ハンバーガーでありながら肉料理。肉料理だけどやっぱりハンバーガーの良さもあって、“グルメバーガー”という表現が相応しい。
パティはアメリカ産肩ロースの極粗挽きミンチを使用しており、鉄板でプレスする”スマッシュ”で仕上げてあり、表面の香ばしさと肉々しい食感がいいね。バンズは金沢長町の「ひらみぱん」製。特注でブリオッシュ生地を甘さなしで作ってあり、ワイルドなパティやソースもしっかり受け止めます。
●柚子と大葉香る甘辛味噌バーガー(1680円)
同店がオープンする前に、マンハッタンで行われたポップアップで提供したところニューヨーカーに大好評だった自慢のハンバーガー。ブラッシュアップさせてメニューに加えたそうです。
柚子と大葉というジャパニーズハーブをふんだんに使用した和のハンバーガーで、肉々しいパティをどっしりとした甘辛味噌が受け止め、ふわっと爽やかな風味が持ち上げます。
なんだか、明治時代に流行した味噌仕立ての牛鍋を彷彿とさせる味わいでした。焼いて甘さが引き出されたネギと玉ねぎもサンドしてあり相性抜群で、尚更牛鍋っぽい。うまー。
●1/3ポパイバーガー(1680円)
こちらもニューヨーカーに大好評だったハンバーガーで、ブラッシュアップさせてメニューに追加。
なんと言ってもポパイ!ほうれん草の青い風味と加熱することによって出てくるとろみと甘さが、ある意味ソースのような効果も果たしており、パティの味わいを包み込みます。しめじは元々入っていなかったそうですが、入れて正解だと思いました。シャクシャクとした食感がアクセントに効いていて、咀嚼させることにも一役買っています。玉ねぎ、自家製タルタール、チーズと。
【メニュー 一部】
エッグチーズバーガー(1650円)、ベーコンエッグチーズバーガー(1800円)、ベーコンチーズバーガー(1800円)、ダブルチーズバーガー(1980円)、グリーンデイバーガー(1100円)、1/3Hクラシックチーズバーガー(1400円)、テリヤキオニオンエッグバーガー(1650円)、スクランブルビギーソースバーガー(1650円)、1/3ポパイバーガー(1680円)、柚子と大葉香る甘辛味噌バーガー
(1680円)、アボカドとパインのサワークリームハワイアンチリバーガー(1900円)、アボカドとパインのサワークリームメキシカンサルサバーガー(1900円)、ハニーカマンベールパインバーガー(1950円)、ゴロゴロステーキバーガー(2000円)、ビギーソースチキンバーガー(1180円)、明太子と大葉のチキンバーガー(1280円)
ハンバーガー(1,200円)、エッグハンバーガー(1,350円)、ベーコンハンバーガー(1,500円)、アボカドハンバーガー(1,500円)、ベーコンエッグハンバーガー(1,650円)、チーズバーガー(1,350円)、クリームチーズバーガー(1,450円)、サワークリームバーガー(1,450円)、エッグチーズバーガー(1,500円)、ベーコンチーズバーガー(1,650円)、アボカドチーズバーガー(1,650円)、カマンベールチーズバーガー(1,650円)、トリプルチーズバーガー(2,600円)、チキンバーガー(1,180円)、テリヤキチキンバーガー(1,180円)、中華風甘辛チリソース(1,180円)、サルサチキンバーガー(1,280円)、1/3Hクラシックバーガー(1,250円)、ズワイ蟹のクリームコロッケ ポパイバーガー(1,850円)、ハニーハントクワトロチーズバーガー(1,980円)