福井県三国にある、福井唯一の“真のナポリピッツァ協会認定店”です(認定番号185番)。
オーナーでピッツァイォーロの小田原学さんは、まだ日本にナポリピッツァが認知される前にナポリに渡り、7年以上の修業経験を積んだ方。全国のナポリピッツァ好きは必ず知っている、ナポリピッツァの重鎮です。
同店の創業は1989年3月なので、2022年で創業33周年を迎えています。
お店は、名所として有名な東尋坊からも近い場所です。建物は大きなログハウスで、外観も内装もナチュラルで温かな雰囲気が漂います。
席から薪窯が見えるようになっていて、小田原さんがピッツァを焼く様子が伺えてライブ感があります。
そして料理の特徴のひとつとして挙げられるのは、岡山県吉備高原にある吉田牧場のチーズを使用していること。同牧場は「情熱大陸」に取り上げられたこともあります。ブラウンスイス乳100%を使用し、家族でひとつひとつ心を込めて手作りしているため生産量が少なく、その格別な美味しさで人気のため、入手困難で“幻のチーズ”と言われています。それをメインで仕入れて使われているというのは、生産者さんとの信頼と親交の厚さが伺えます。
さらに福井県のブランドトマト“越のルビー”をはじめとする野菜、甘海老などの魚介も取り入れています。
料理は、コースもありますが、アラカルトで選んでいくのが個人的に好きです。
●生ハムモッツァレラチーズのマリネ
吉田牧場さんのモッツァレラチーズのパルマ産生ハム包み。
モッツァレラは、フレッシュ感が弾けてミルキーな余韻が広がる。ああ、おいしい。ついついおいしさに浸ってしまいます。
●甘海老のかまやき
4月5月頃に食べられる、脱皮したての皮が柔らかい甘海老です。薄い皮で身が包み焼きになっており、口に入れると旨味たっぷりのジュがほとばしります。
●マルゲリータ
ナポリピッツァの代表格、シンプルなマルゲリータだから分かる確かな実力。
ピッツァは27センチほどあり大きいですが、スルッと食べられますよ。
ピッツァ生地には、イタリア産小麦、ビール酵母、シチリア産の塩を使用。一気に焼き上げることで、生地の香ばしさともちもち感、トッピングのみずみずしさが実現。
香ばしい焼き目のぷっくり膨れたコル二チョーネにそそられる。モッツァレラチーズ、トマトソースとバジル、そこにピッツァ生地の素焼きの香ばしさがのっています。
●へしこ
伝統的な保存食材である鯖のぬか漬け“へしこ”をトッピングしたピッツァ。アンチョビのような感覚で、発酵食のコクと塩気が加わりチーズに相性良し。
●D.O.C
水牛のモッツァレラを使用した、マルゲリータのリッチバージョン。生地にチーズの美味しさが重なります。
●カルツォーネ
生地を折りたたんで焼き上げた三日月型のピッツァ。内包されたリコッタチーズのふるふるとフレッシュな美味しさが口いっぱいに広がる。
●ポルチーニ
ポルチーニ茸の馥郁たる香りにそそられる人気ピッツァ。
その他、吉田牧場のチーズの中でも特に希少なカチョカヴァロを使った、数量限定のスペシャルピッツァもあり。
福井で訪れたい名店のひとつです。