「ラ・ネネグース」犀川添い町家フレンチ。せせらぎを聞きながら~優雅に金沢らしく。男の株上がります~!曜日限定ランチも狙い目

料理: 7.2 その他: 7.0 ポイントについて
ラ・ネネグース (LA NENE GOOSE) (ら ねねぐーす)
営業時間 17:30~22:00(ランチは土日祝のみ11:30~14:00)
定休日 月曜
価格帯 ランチ3,500円~8,000円、ディナー7,000円~15,000円
訪問回数

犀川沿いにある町家フレンチで、外観は赤い格子戸の金沢らしい佇まいです。店内はアンティーク調の家具で揃えられたクラシカルな空間で、町家の趣に調和しています。店内奥は犀川と隣接しており、川のせせらぎが聞こえる距離。大きなガラス戸が入っているため開放感も十分です。

オーナーシェフ加藤正行さんの料理は、抜群の安定感の上に見た目の華やかさや風味の演出があって、何度訪れてもおいしさを再確認できます。特にこだわりを持っているのは野菜の選定で、野菜ごとに仕入れ農家を選ぶほどです。「シェフが野菜に命がけで困っちゃいます」とマダムは嘆く反面、嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
使用している食器は気品のあるステキなものばかりで、シェフの料理をより一層引き立てています。

ディナーはコースでもアラカルトでも大丈夫ですよ。(料理一部)

●カブのブランマンジェと加能ガニ 菊の花のジュレとトリュフソース
淡く控えめな味わいのカブをギュッと凝縮してあるため、口の中に入れた瞬間、パッと花咲くように鮮烈な風味が広がります。淡泊でほんのりした甘さを持つ加能ガニとも絶妙に呼吸のあった相性。そこに宝石のようにキラリと光る菊の花のジュレが効果的に爽やかさをプラスし、可憐な味わいが完成しています。

●黒鯛と帆立貝のポワレ 小坂蓮根のソース
ホタテはポワレにすることでより甘さが立っており、そこにソースの滋味が軽やかに寄り添い素材を引き立てています。付け合せ野菜はメインに負けない名脇役ぞろいで、手塩に掛けて育てられる姿が目に浮かびます。

料理もおいしくて雰囲気もステキ。デートでここを抑えておいてくれたら、男性の株は上がること間違いないでしょう。

さらに土日祝限定でランチ営業もしています(ご確認の上どうぞ)。晴れているとテラス席でお食事するのも最高ですよ。


●プティコース(前菜、スープ、お魚又はお肉料理、デザート、コーヒー)

・ニンジンとトマトのムース
アミューズはコンソメジュレを添えたニンジンムース。ニンジンは独特のクセがなくて食べやすくピュアで軽やか。トマトが効果的に爽やかさをプラスしています。

・パン
パンは確かアリスファームキッチンさん製。保存料や化学添加物を一切使用しないこだわりのパンやさんで、私も大好きなお店。
この日は、バゲットとピスタチオのパンでした。バターは国産。

・前菜 帆立貝のポワレ香草ソース
プリフィックスなのでいくつかから選択できますが、メインにお肉をチョイスしたかったので、こちらを海のものに。表面がカリッと香ばしくて、帆立の旨みが鮮烈。赤穂紫蘇と胡瓜のソースが、爽やかな風味を奏でています。これ一番好き!

・能登いやさかカボチャのポタージュ
色もキレイですが味わいも濃厚で、カボチャらしさがしっかり伝わるポタージュ。

・メイン クイーンポークのソティ レモンとアンチョビソース
レモンでさっぱりですが、ツンツンくる酸味は角がとれて優しい味わい。一目でポテンシャルの高さが伝わる付け合せ野菜も、メインに負けない名脇役。

・あずきのブランマンジェ
スプーンには無花果のアイスが。ハートクッキーをちょこんと添えてある演出もいいですね。あずきのブランマンジェと聞いていたので、シンプルなあずき味のブランマンジェかと思ってたら、フルーツたっぷりで意表を尽かれました。さらに、甘みを抑えたブランマンジェに、粒あずきを合わせながら食べるデザートで、あずきの風味やコントラストも美味でした。